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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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課外授業で、事件発生②

シュンとリンが中級ダンジョン17階層の討伐を完了する少し前に遡る。


ポーター君から緊急連絡を受けたギルドは急ぎ救助メンバーを派遣。

学園も生徒達の確認のためダンジョンに潜っている生徒全て帰還させていた。 初級から戻るメンバーや、自力で15階から帰還したものなど多くが閉じ込められた人達の安否を心配していると突然閉じ込められた生徒、軍の兵士達が姿を現した。


全員が騒然となるのは必須で、冒険者含め行方不明者がいないかを確認しつつ、ギルドマスターは17階層の異変について軍の護衛団長を含め事情を確認していた。


「急に黒いフードを被った2人組が現れたとおもったら、ここにいた。 わしも何がなんだか」と話していると、マスターが「2人組みとはあれか?」と差した方向には血塗れでフードを被った2人が簀巻きにした男を連れている。


無言のまま、簀巻き男をなげ「こいつがやった。 あと黒幕は護衛の副団長だってさ。 詳しくはそいつにきけ」といって姿が消えた。


唖然とするギルドマスター。 とりあえず、その男と副団長を拘束するのだった。


こうして王子暗殺などいろいろ露呈されるが、2人組のみ謎のままになるのであった。


◇◇◇

一方、食堂の部屋に戻る俺とリン。 いつもならセックスするのだが、0時に予定がある。

とはいえ我慢できないのでシャワーをあびながら1時間程度セックスして一度夕食を作るため食堂へ。


カールは戻ってきており部屋にいた。 念話でカールとリンを呼び、食事する。


そして夜、平原の上空で翼を広げる俺とリンが佇む。


「そろそろだってよ」と俺はダンジョン課からの連絡きて待っていた。


 ___平原に様々な種類の魔物約2万程が現れた。


「結構いたな」ひとりごちり、俺は大剣を肩に担ぎながら、魔力を解放する。

「てめぇーら聞け! 元の生息地に戻りてーもの左、今ここで俺に殺されてぇーもの右だ。 さっさと移動しろ。」


俺は、通じてるか不明だったが怒鳴った。 そしたら、ちょっと笑えるが通じたみたいで、6割が左に移動した。 もうちょっと、挑戦的でも。。。


俺は結界を双方にはる。

「んじゃ、リン、血ぃあびんぞ」といって、大剣に白炎をのせて放つと1割を殺して、双剣に変えてつっこむ。 リンも大鎌で殺していく。


結界ごしで、その光景をみる討伐対象外の魔物は震えていた。。


20分後には死骸に山に血塗れの俺たちだけだが残る。 途中逃げようとした奴いたが、しっかり討伐しておいた。 そして、俺は、白炎で燃やしていて浄化する。

結界にいる魔物達に、「種別毎整列」と大剣を肩に担ぎながいうと、やっぱりまた言葉が通じたようで、皆素直に種類別に整列しだす。


「各種別に合わせて神獣達んとこ送る。 このカードみせろよ。」といって各種別に黒帝印のついたカードを口にくわえさせ、次々に俺は集団転移させる。

この作業がもっとも時間がかかり、結局終わったのは朝日が昇っていた。


ある意味、疲れた俺は部屋に戻り、リンに今日は臨時休業とつたえシャワーを浴びて寝てしまった。

リンもその後シャワーを浴びたらしく、詳細は起きたら話すと今日は臨時休業とカールに伝えておいてくれたようだ。


数時間後起きた俺は、寝ているリンを起こしセックスを堪能し、俺らが部屋から出たの時は夕方だった。 リンにコーヒーを入れてもらい、タバコを一服していると、リンが軽めのデザートを作ってくれた。

するとカールも部屋から出てきてデザートとコーヒーをリンからもらっていた。


昨日の事と今朝までの話しをカールにしたところ「なるほどね。 シュンさんが戦闘で疲れるわけないと思っていたら、違う意味で疲れますね。 今日は休みにして正解です。」といわれ、「だろー。 半分以上好戦的だとおもったら違くてよ。 まぁ、素直なやつらだったよ。 あまりの数で時間かかって、なんか疲れてリンとセックスせず寝たよ。」とリンのデザートを食べながらいう。


「珍しいですね。」と苦笑いのカール。

「それで、ギルドのほうは? 情報収集してたんだろ?」と俺が聞く。

「ええ、概ねシュンさんが言った通りで、王子暗殺で魔物を転移させたということで、首謀者は拘束ですね。 単独とは思えないので、きっと黒幕にどっかの貴族が関わってるだろうってことみたいです。 転移魔方陣って高いみたいでそうそうイチ護衛騎士でも数は用意できないみたいです。 それと死亡者0ですんだみたいで学園もギルドもとりあえず面子を保てたみたいですね。 あとは、謎の2人組を探してるみたいですよ。王子を守った功労者ってことで」


「ふーん、俺は邪魔だからどかしたんだがな。 にしても転移魔方陣は、やっぱ悪用されたか。 時間とともにか。。 ジルとイアン達のためだったんだが、貴族へわたったのかよ。 覚悟したけど、根幹は解読できねぇから大丈夫だし、集団転移っても10名弱までだ」と俺は愚痴る。


すると、カールがデザートを食べてたフォークを落として驚いている。

「えーーーー!! 今回使われてる転移魔方陣の大元ってシュンさんが作ったんですか?」


「ああ、カールと会う数年前にな。 魔界の魔物討伐で、帰りだけでも指定した先のギルドへっていうんで、鋳型作ってやったんだよ。 最初は違かったんだがな。 着地用の対になる魔方陣があって、そのポイントに記載のある転移魔方陣を使うとそこに転移するようにしてた。 で、指定を変更できるようにそこだけわかりやすくしてな。 いちいち鋳型つくんの面倒だったからよ。 ただ悪用されないように、ギルド隊員のみ使用にしてたが、いろいろあって誰でも使えるようにしてな。 でも、悪用されるかもって事で、その時にもギルドってかジルに管理を徹底させたんだ。 それ使ってたから簡単に俺は逆探知できんけど。」と俺は説明した。


約650年前に作られた魔方陣を進化させることなく使っているのであった。そしていずれ悪用されることもわかっていたシュンである。 まぁ、人間は悪知恵だけはよく働くものと割り切るシュンである。


その後、各自部屋に戻り俺は、ダンジョン課に連絡し今朝の事を伝え、ダンジョン課もシステム改変が成功したとの事。 今日の夜は特に急ぎの間引きはないということで会話終了した。


時より臨時休業なのに関係なくドアまで叩く音がする。 カールにも今日は対応しなくていいとして居留守を決めていた。


問題は夕食だ。 念話でカールが外に買いに行ってくれるというので今夜は各自部屋で食べることにし、のんびりとした引きこもりをした。 読書したり、リンと遊技場であそんだりだ。

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