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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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学生が課外授業くる時期が来るらしい

それからとある日の夜の食堂営業時間に、ボブの4人の仲間と奥さん2名、そしてポーター君がやってきた。

彼らのテーブルには、肉、魚の大皿料理にフライドポテト、パエリアなどならぶ。 グラタンやら他料理も等もならび、エールに赤ワインが空いていく。


「シュンにリンちゃん、今年も2週間ひきこもりのか?」とボブの仲間が聞かれた時、俺は厨房もひと段落しカウンターに座ってタバコを吹かしていた。

「昨日、カールが言われるまで忘れてたんだがよ。 俺ら一応23歳だ。 それでも、補導されるんかね。」


「え! ダバコすうんで、18歳かと思ってましたよ。」と信じられないという顔で驚きながらいうポーター君。


やっぱり、俺らって。。まぁ気にしても仕方がない。。

「ほれ、聞いたろう。 シュンもリンちゃんも童顔なんだから、また変なのに絡まれねよーにここにいなって。 買い物はカールに行かせとけよ」といわれ、「まぁ、そーだな。 カール、来週の買出しお前だけな。」俺がいうと、「補導されちゃったら困りますもんね。 了解です。」と笑いながらいうカール。



「そういや、お前らは護衛の依頼うけんのか?」と俺が聞くと、「ああ、依頼料いいからな。 ポーターも一緒だ」といってきた。 「気をつけるこったな。 お貴族様に」と俺は皮肉を込めて苦笑いしておく。


◇◇◇

それから学園の生徒が来ていても、特に俺たちは生活は変わらない。


カフェに学生が何名かきたようだが特にトラブルもない。 変わったところといえば、初級と中級の間引き、しかも低中階層が毎夜あった。 ダンジョン課も異常であると認識しているが、原因究明まで氾濫の危険性を回避し続けるしかない状態だった。


食堂の夜の営業時間、今日はストレスが溜まった客が多いようでアルコール類がでている。


ボブの仲間とポーター君もいる。

カールが客の愚痴を聞いて対応している。

「もうさ、学生きてる時ここ毎晩開けてくんない。 この飯とエールが待ちどうしかったよな。」「「ああ、エールのために踏ん張った」」と口々にいう。


「利益求めてるわけじゃないんで、さすがに毎日は無理ですよ。 シュンさん次第ですが、趣味ですからね料理。 今日は皆さんも本当アルコールが進んでますね」と微笑みながらいう。


「よくぞ聞いてくれたカール! 今回さ、王子様もいるみたいで護衛で軍もいるんだよ。 俺らまだましよ。 まだ貴族っても、こっちの言うこときいてくれる。 でもよー 魔石とか拾えってんの。 ポーター君に拾わせるんだよ。 お礼もしないでよ。 注意すれば、文句いうしな。


 酷い所はよ、魔法ぶっ放しすぎて魔力不足で歩けなくなって、冒険者が運ぼうとしたらセクハラいわれたらしいよ。 乳くせーガキのどこに女感じるんだってな。 あと最悪は軍とこにいる冒険者だ。 軍に顎のように使われてんの見て、魔石拾ってる俺らましじゃんっておもったよ。 なぁ」


このテーブルに居るメンバー以外、他のテーブルにいる他冒険者も同調して、「「「その通り!!」」と合唱した。


「皆さんストレス溜まってますね。 呑んで忘れてください。 ねぇ、シュンさん」といわれ、「ははは、だーから貴族は面倒だって言ってんだろ。 依頼料いいんだから我慢すんだな。 エール1本タダにしてやるから、大人しく飲んでろ」と俺はちょっとざまぁみろと思いながら、各テーブルにエールを配るようリンとカールにいう。


「「シュンちゃん、ありがとう。 明日も来るからー」」といい、その後は少し落ち着いたのか、ちょっと騒がしくもいつも通りだ。


俺の中では、本当何年、何百年たっても貴族は、相変わらず偉そうで嫌な奴らが多いなっと考えていた。

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