表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
34/54

食堂にきた、ひ弱な男③

そして、その週の木曜の午前にポーター君が課題が出来たといって食堂に来た。

カフェ営業日のため、俺は早めの昼食にして、ポーター君と共に迷宮都市を出て街道から少し外れた森の入口あたりまで来た。


俺は、適当に木の枝を拾って、ある程度間隔をあけて地面に円を4つほど描く。 

そして、ポーター君にそれら位置をA-Dと記憶させる。 円の描かれているいる場所は、3m先だったり、遠いので10m先だ。  俺はポーター君に指定した場所に石を転移させていく。 俺が指定するのはランダムだ。


10m先にある円の場所には、1度微妙にずれたが、それ以降全て成功した。


俺はタバコをふかしながら、再度指定しては石を転移させていた。


「いい感じじゃゃねぇ。 次元使いは早くていいな。 じゃぁ、次は、単独転移だな。 石を自分にして3Mに所にいってみ。  空間把握間違えて、着地地点を5m上にすんなよ。 死ぬからな。 おすすめは、着地30cm上だ。 まず感覚な」といって、俺はポーター君を転移させる。


「感覚つかめたか?」と聞くと、「早すぎて、もう一度お願いします」といわれてしまう。

「いくぞ」といい元の位置にポーター君を転移させる。 「で、どうだ?」というと「はい、なんとなくですが。 やってみます。 ≪転移≫」といって3mの地点に転移した。 1発で成功だ!



「やっぱ、次元使いは空間把握が感覚でできんだよなー。」と俺がボソッと言っているが、3M先に居るポーター君は「出来ました♪」と大喜びだ。


「単独転移の練習は、距離を伸ばしていくだけだ。 お前の努力次第で、一度行った事のある場所に転移できるようになる。  んで、短い距離にすれば、例えば転移して、敵の背後に回る事も出来るしな。 後は、攻撃手段な。 おめぇー魔弾はできるか?」と俺が聞くと「魔弾ってなんですか?」というポーター君。


魔弾も教えないのか、今の学園って。。。と心の中で突っ込む俺だ。


「まじかー。 ちょっと来い」と俺はポーター君を呼ぶ。

「簡単だ、ただ魔力をこうやって、どこでもいいが人差し指に集めて塊を作る。 で、打つ」すると、5M程先にある木に幹に当たり、ポッカリ貫通した穴があく。


「これが、無属性の攻撃魔法だ。 魔力の密度で攻撃力が変わる。 やってみろ」

「はい、やってみます」というポーター君。

が、幹を貫通するような穴はあかず、少し傷がつく程度だった。


「魔力コントロールがあめぇーからだ。これから毎日最低30分は魔力を身体中循環させろ。 魔弾で木に少しでも穴が開くようになったらまた来い。 いいな。 転移の距離ものばせよ。 んじゃ、おれは帰るな」といって俺は転移してその場から食堂の中庭に戻った。


残されたポーター君は陽が暮れるまで努力し、転移で迷宮都市入口まで戻るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ