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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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食堂経営者として食堂開店

無事、改装等が終わり、食堂を再開する事になった。

カフェは来週からにした。 食堂は、金曜の昼から営業再開だ。


続々と馴染み客も入りボブの冒険者者仲間もくる。

「シュン、なかなか営業しねぇーから辞めたたのかって心配したぞ。 リンちゃん俺カレーな」言われ、「違うって。 ちょっと改装してたんだ。」と俺が厨房から言うと「はぁーどこを?」と聞かれ、「居住のほうだ。 あいつカールな。 従業員だ、あいつの住む所とかで改築してたんだ」という俺に、ボブの仲間がカールを見ていう。


「また、違う意味でいい男だな。 どこで見つけたんだ?」といわれ、「リンの従兄弟だ。 ライラ居なくなって、カフェのほうが大変になるだろ。 んで、ちょうど暇してるっていうんで、来てもらったんだ。」と俺はいう。


「ええ、たまたま次の職を探してましてね。 シュンさんとリンちゃんが立ち寄ってくれて、そのままついてきたんですよ。 カレーお待たせしました。」といいながら配膳もこなすカールである。

「お、ありがとな。 俺今日は1人だが、あと3人いるんだ仲間が。。 これからもちょくちょく来るからよろしくな。 シュン営業日は変わらずか?」と聞かれ、「ああ、そのまんまの予定だ」と厨房からいう。

「カフェは来週からって、奥様に伝えてくださいね。」ってちゃんと宣伝するリン。

「ああ、勿論だ。 やっとお前らの飯が食えるんだ。 他の奴らにも言っておく。」といって会計を済ませ帰るのだった。


◇◇◇

そして昼も夜の営業も終わり、シュンの賄いを食べながらエールを飲む3人。


「接客業は初めてでしたが、なかなかいいものですね。 裏通りなので、客は多くないと思ったら結構はいりましたし、騒がしいかと思えばそうでもなく、客同士のいざこざもない。 居心地がいいですね。 客層が30代半ばからだからでしょうかね。」と感想をいうカール。

「たまーに、20代もくるが、ほとんどがボブ、ライラの知り合いのツテだからな。 俺としても、変に絡むやつがいなくていいよ。 カフェは20代も来るらしい、なあ、リン。」

「カフェは、客層が変わる。 ライラの友達もくるし20代前半が多くなる。 カールなら人当たりがいいから大丈夫だ。」


「お2人が食堂で働いているって聞いた時はびっくりしましたが、意外にも今日みてしっくりしてますよ。 4年以上同じ場所にトラブルなくいるんですもんね。 」

「まぁーな。 今回の目的はリンに友達を作ろうだからな。 厄介毎とかで、人間社会にいるわけではないしな」


こうして、ボブとライラが居なくなっても、無事平常運転で食堂を再開するのであった。


◇◇◇

それからカフェも始まり、カールの順応力の高さもあり、カールはすんなり溶け込みカフェも食堂も順調だ。 さほど突起することもない日々が続く。


そんなある日の夜の営業時間、今日も順調の客入りで、閉店時間近く、食堂の客もまばらになっている。

すると、ドアが開き「シュン殿、まだ開いてるか?」といって50代の中肉中背の商人風の男が入ってきた。 「アーサー、てめぇーか。 また、閉店時間 間際にきやがって。 カウンター座れ。 で、何食いてーんだ。」と俺が厨房から叫ぶ。


「ピザとポテトフライが食べたくなったんじゃ。 あとワインもな。」というアーサー。

「炭水化物ばっかりだな。 腹でんぞ。 まぁいい、待ってろ」と言って、俺が厨房から赤ワインをだし、アーサーにフライドポテトを出した時には、客はアーサーのみとなる。


リンが食堂の入口のドアの看板を”Close”にする。

そして、俺は、リンとカールに賄いでグラタンとサラダを出し、事務所で食べるようにいう。

アーサーを食堂のテーブルに移動させ、ピザ、サラダとグラタンを置く。

俺はエールを呑みながら、アーサーにはワインの小樽を出し自分で注ぐようにさせた。


「どうせ、グラタンも食いてだろ。 食っていいぞ。 俺もピザ摘むしな。」といい2人の食事が始まる。

「いいのか。 シュン殿」といい嬉しいそうに食べる。

「ったく、お前 暇なんか。 昼もけっこう来てんだろ。 夜は月1いや2回は来てんな。」と苦笑いしながら俺はピザを食べる。


「うまくての、どうしても食べたくなるんじゃ。 必死じゃぞ、ここに来るまで」とふて腐る50代アーサーは可愛くもなんともない。

「んで、こんな時間にしたって事は、なんか相談があんだろ。 って大概しょうもねー内容だがな。」と苦笑いしながら俺が突っ込んでおく。


「実はな、再来月の学園の課外実習にわしの息子も参加するのだが、王位継承で揉めていてな。ダンジョンが1番暗殺しやすいんじゃ。 不穏な動きもある。 万が一のときにのう」と言われるが、「アーサー、勘違いしてねぇか? 俺はあくまで傍観者だ。 俺が動くのはこの世の理に関することだけだ。 人間どもの争いは人間どもでやっとけ。」という俺だ。


アーサーも苦笑いしつつ「そうだったな。 ついな。」といい、「まぁ、食え」といって俺はダバコに火をつけ一服しながらその後も談笑は続く。  そして、アーサーは、会計後は千鳥足で帰っていくのである。。。


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