27/54
別れ
それからは、まったく貴族の干渉も王家の干渉もなく、迷宮都市での日々が続く。
シュンとリンが迷宮都市にきて、4年が過ぎたころボブも年で冒険者家業が難しくなってきた。
ライラもまた疲れやすくなっていた。
そんなある休日の日、皆で昼食を食べ終わった時、ボブが書類一式を持ってきた。
「シュン、リン、とうとうこの日が来ちまった。 ここの店舗兼住宅の権利書だ。 シュンの名前に全て変えた。 来週の3週間の休暇の時に俺らは王都の息子夫婦のとこで隠居生活することにした。今週で最後だ。 あとは好きにしろ。 俺らも好きにする」
そう言ったボブの表情は、寂しそうに、だが自分達の決めた事に誇らしげだった。 俺は書類一式を受け取る。
「日曜の夜は、パーティーだな!」といって俺がいうと、「ああ、飲みまくろう」と笑うボブとライラ。
こうして4人の共同生活は、あっさり終わりをむかえるのであった。
しかも、ボブは酔い潰れてちゃんとしたお別れもせず。 だが、俺は記念の写真はとってあり、ボブ、ライラ、シュン、リンの食堂での自然な姿は1枚の写真に納まっている。。。