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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
3章:迷宮都市編
23/54

食堂の仕事、2年経過

俺たちが迷宮都市に来てから2年が過ぎた。


その頃には、厨房はほとんど俺が料理すようになっており、ボブは冒険者業と食堂では配膳をするようになっていた。 また、ライラはカフェ以外は会計で、注文から配膳、片付けはリンがするようになっていた。 また要望が増え、カフェの営業は水と木曜となる。

仕入れは、俺とボブで水と木曜に基本するが倉庫を広げた事で月1とした。 足りなくなれば市場へ買いに行くぐらいだ。 ボブは、月と火曜以外は冒険者業へいったり、食堂にいたりだ。


俺は、カフェ営業時間は基本部屋にいる。 金、土、日曜は食堂で働く。 女性陣のほうが働いているようにみえるが、全員好きな事をしているだけで誰も文句もいわない。 半年の1度の3週間の休みも継続され、ボブ達も王都の息子夫婦と過ごすようになり食堂は休業することなった。


そんなある日。 食堂の夜で閉店まぢかの時間。


「シュンちゃん、この前作ってくれたハンバーグくいてーんだ」とボブの冒険者仲間がいうと、「俺も、あとポテトも」といいだす。

「あん、てめぇーら、さっきステーキ食っただろ、まだ食うんか?」と俺が厨房で叫ぶ。

「「おう、うめーもんは、まだ入るぜ」」と4人がいう。


「ボブとライラとリン、賄いはロコモコでいいか?」と俺がきくと、「「いいね」」というボブとライラ、「うん」というリン。


すると4人が「「「「ロコモコってなんだよ」」」というが、「内緒だ!」と俺がいう。


20分もしないうちに4人に、ハンバーグと大盛りポテトが配膳され、ボブとライラ、リンにはロコモコ丼だ。 ボブとライラは4人と同じテーブルで、リンと俺はカウンターに座り みんなでエールをのみだす。


ボブの仲間4人が、「「「「賄いうまそー」」」というから、「味いっしょだ。」と俺はエールを飲みながらいう。すると1人が、「そういや聞いたぜ、食堂も女性が増えたってな。 」というと、「ああ、シュンが厨房たってからだな。 あと、カフェの客もな。 いい迷惑だ」というボブだ。


「いいじゃない、若い娘がくるってのもさ。」とボブの仲間がいうと、「厨房に入らないように、俺がブロックする苦労分かってほしいぜ。 まぁ、最近はねぇーがな。 なぁ、シュン」というボブに、「ああ、カフェに来るような客が食堂に来るとは思わなくてよ。 食堂は中年ばっかだろ、おめぇらみたいに。。 いきなり会計終わった女が、握手して下さいとかいって厨房にはいろうとすんだ。 ボブが止めなきゃ、怪我させるところだったぞ。」という俺だ。

ボブの仲間4人が ”どういうことだ?”という顔をする。


その仲間の顔をみて笑うボブ。

「俺もあの後聞いて笑ったんだが、シュンのやつ棒を携帯しててよ、70cm以内に女が近づくとその棒使って押し倒すらしい。 だいたいが尻餅つくんだってさ。 学生時代それつかってたってよ。

メニューに、”厨房は立入禁止、怪我しても当店は責任をもちません”って書いて、あと女性客には説明してんのさ。 そしたら、近づくやつも居なくなったがな」


「なんだそれ。 いい男なのになぁ。 もってぇねー」というボブの仲間4人だ。

「リンだけでいいんだ。 それに客も、おめぇらみたいなオッさんのほうが楽だ」という俺。 「ほーんと 仲いいよな。」というとボブの仲間にボブとライラも同意している。 「して、リンちゃんは友達できたのか?」ときくボブの仲間。


「友達かはわからないですが、たまに商会のサラさんとギルドの受付のリリーさんとたまにランチに行きますね。」

「よかったね。 おじさんうれしいよ ライラの友達とばかりじゃね」というボブの仲間。

「そんなことはないわよね、リンちゃん」とライラがいうと「ええ、もちろん」とリンが笑顔で答えるのであった。


リンはサラを経由してリリーと知り合い月2程度ランチをしていた。 友達の感覚がわからないリンではあるが嫌ではないし、シュンは特に会わせなければ何も言わないので、誘われると行くようにしている。


彼女達の会話には詮索も追求もない、ただ最近の流行りなど教えてもらう感じだ。 それに、ライラとの主婦友達達も皆冒険者の妻だったりなので深入りしない。  いい時間を過ごしているのである。


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