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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
3章:迷宮都市編
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食堂 初仕事 後編

夜の開店準備。


朝のうちにボブが仕込みを済ませており、基本片付けだ。

夜は小皿、大皿料理で肉料理がメイン。 グリル系が多いようだ。 酒類を倉庫からカウンター近くの冷蔵庫へ移したり、テーブルの配置を変えたりだ。 ワイン樽の準備、グラス、カップなども配置し夜の食堂は、酒場風になる。


「シュン、あのポテトを小皿のつまみで今日はサービスで出してんだが、作りおきできるか?」と聞かれ、「あれ、出来たてが一番うめぇーんだ。 時間停止つかえば出来たてのまま作りおきできるぞ。 どのくらいいる?」と俺が答える。


ボブは心の中で、こいつさらっととんでもねーこといったよな。 俺あんま魔法しらないが、いや、ここは突っ込むなかれだ。


「ああ、とりあえずこのボール分だ。 じゃがいもは足りなかったら倉庫から出してくれ。 急にいったからな、開店まで間に合わせる必要ないからな。」といわれ、「ああ、さすがに10分は無理だ。ここ借りるな」といって俺は倉庫にじゃがいもを取りにいく。


◇◇◇


夜の営業時間。

客層は、中年の冒険者が多い。 みなダンジョン帰りのようだ。 3名だったりだ。 中には1人でくるものも。


騒がしすぎず、静かすぎず。 雰囲気は、イアン達といった行きつけのようだった。 知り合い同士は会話するが、そうでないものは、特に詮索もしない。 1人客には時よりライラが軽い会話をする。

リンも配膳しながら心地よい雰囲気に浸りながら仕事をする。 うん、いい場所を選んだようだ。


迷宮都市の人達は朝が早く、あまり夜遅くまで営業している店は少ないようだ。


そのため、商店は6時開店で11時に一度閉まり、15時-17時再度営業となるのがほとんどらしい。 飲食もほとんどが20時または21時である。 それ以降の時間で開いている店は、歓楽街だけとなる。


最後の客も帰り、閉店だ。 簡単に片づけ、俺が残りもので賄いを作って夕飯だ。


「初めての接客で、立ちっぱなしだから疲れるかと思ったら、リンちゃんもシュンも平気なんだもん。 若いっていいわね。 でも、大丈夫そうで安心したわ。」

「ライラ、こいつら結構体力があるからだ。 こちとら大助かりだ。 おめえらどうだった?」

「ああ、楽しめた。 絡まれもしねぇーしな。」

「はい、雰囲気も良くて、楽しかったです。 」


「こんな感じだ。 いろんな客がいるがな。 慣れていけばいい、徐々にな。 さて、あしたも営業だ。 7時だ。 寝坊すんなよ」といボブがいい、俺が片付けてそれぞれの部屋へ。


◇◇◇

そして夜中、俺とリンは、戦闘服と黒の外装でフードを被る。 俺はタバコをふかしている。

「今日は中級で、下層で61階から65階だってさ。 なかなか人間が到達しねーもんだから増えたんだと。 半分間引いてくれってさ。 あ、これ、魔石回収袋。 まだ改良いるけど、半径500mの魔石を勝手に集めるようになっているはずだ。 使う時は、袋の口の金具はずせばいい。 今日使って、使い勝手の検証な。」


そういって俺は、自作した魔石兼ドロップアイテム回収袋をリンに渡す。

「うん、了解だ。」というリンに、「んじゃ、血ぃあびんぞ」といって俺たちはダンジョンに転移してった。



それから数時間後、血塗れではなく白や黄土色の液体を付けて帰ってきた俺たち。 俺が不機嫌になりながら、洗浄魔術で綺麗にする。


「ったく、虫ばっかだったぞ。 風呂はいるぞ」といい、「ああ虫だらけだった。 蟻と蜘蛛とハチだな。 ハチのドロップは、ハチミツだったの唯一の救いだ」とリンもうんざりした感じだ。


俺はリンを抱き上げながら「お、甘いのつくってくれ。」といって俺は風呂場へリン連れていき、今日はまったり濃密に絡みあう事にした。

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