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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
3章:迷宮都市編
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買い物へ、ではなく換金へ

男女別行動で出かける事になった俺たち4人。


Side:シュンとボブ

 俺とボブは、魔石の現金化が目的だ。


 ギルドに向かいながら、ボブにオークの魔石を聞くと1個銀貨1枚らしい。 俺はさすがに600個は出せないので、50個頼み、金貨5枚を換金する。 その後、ボブにと魔道具屋に行き、また、50個だして 金貨4枚に銀貨5枚に換金した。


道中やはり、魔石の数がおかしかったのかボブに聞かれたてしまった。


「シュン、特に何も聞かねーとはいったが、お前の持っている魔石の数が多すぎる。 ライラには言えないが別の方法があってな。 ちょっと事情教えてくれねーか?」と真剣な顔をするボブだ。


ボブに連れられて、公園のベンチでコーヒーを飲みながら話す事になった。

やっぱり、魔石の量が多かったらしい。 ギルドでも魔道具屋でも、え?って顔されたしな。

俺はタバコに火をつけて一服する。


「一緒に生活しながら気づくと思うから、先行っておくと、俺 魔術師なんだよ。 元だな。 んで、魔術師ってほとんど居ないもんで、それ自体も隠してる。  んで、昔っていうかさほど昔じゃねぇけど、ギルドで登録していてな、その時に結構稼いだんだ。  んで、いろいろあって嫌になって、やめたんだが、辞める時にギルドともめてな、実は結構長い間ダンジョンでリンと一緒に隠れてたんだよ。 そん時の魔石だ。 まぁ、知り合いに餞別にもらったのもあるがな。


 ほとぼりも冷めたかなって思って出てきたわけ。 それが、俺とリンが、ギルドに行きたくない理由だ。


 で、もう戦闘もしたくなくなったから、リンと食堂しようって事でここにきた。 だからよ、追われているわけじゃないが、見つかりたくねぇーっていうのが本音だな」


かなり嘘だが、もしもの時の設定だ。


そしたら、ボブが、かっかと笑いだした。


「お前、若いのに苦労してんな。 まぁそういう理由じゃ、お前らがギルドに行きたくないって理由わかんな。 まぁ、俺は誰にも言わんよ。 今朝ライラがいて言えなかったが、魔石なんだが、実は闇市でも売れる。 これ地図だ。 換金率悪いが身分証も出所や何やら詮索はまったくせず買取する。 まぁ、態度悪いが、ボッタクはしない、闇でもまともな所だ。  そこで、ボブの紹介っていえば、変な扱いはしないはずだ。 俺もここ長いからな。 そういう知り合いもいいんだ。」と地図をくれながら教えてくれた。


闇市ね。 そこで、換金するのが楽そうだ。

「助かるわ。 ありがとな。」


ボブのおかげで、大量の魔石を買ってくれる場所を知る事ができた。


すると、突然ボブが立ち上がり、焦りだす。 どうしたんだ?

「女の買い物は長いっていうのが相場だが、ライラは、速いんだよ。 待ち合わせの所いくぞ!」


その言葉を聞いて、俺はタバコの火を消して、飲んでいたコーヒーをゴミ箱にすてて、既に待ち合わせ場所にむかって走りだしてるボブの後を追った。。。

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