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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
1章:プロローグ
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プロローグ

『白銀の黒帝』の3作目です。

ここは人間が立ち入ると2度と生きて帰る事は出来ないと言われている狂暴な魔物が生息している危険な森 『魔の森』のしかも深層部になぜか2階建てのログハウスが建っている。 


ログハウスの軒先ウッドデッキにあるベンチの端で片膝をつきながらタバコをふかし、エールを呑む、10代後半の青年。 青年は、綺麗な銀髪と紫の瞳で誰がみても絶賛するほどの眉目秀麗以上の言葉では表現できない容姿である。 が、その青年は不機嫌である。


「なぁ、アーク、リン、あたり前になってきて、食い物と酒提供しているけど、なんでこの家に大魔王と元竜王がいんだ?」

「俺もなんでって思っていた」というアーク。

「われもそう思う」といういうリン。


「で、なんでいるんだ?」と聞くと大魔王と元竜王は「「シュン、それは暇だ(じゃ)から」」と口をそろえていう。


そう、不機嫌で聞いたのは俺、シュンだ。 大魔王と元竜王は、なんだかんだといって最近よく『魔の森』にきては、メシと酒を飲んでいる。 理由は、暇だからだという。 元竜王は、ライナスの時に出会った当時の竜王だ。 いつだったか忘れたが引退して、俺達は勝手に元竜王って呼んでいる。 俺達の所に来るときは、人化している。 引退したんだから、暇なのか。 


「お前らが言うように確かに暇だ。 200年前ぐれぇーにあの駄女神が、俺を勇者召喚してぶん殴って半殺しにして、殺そうと思ったら、あいつに嘆願されて、あいつぶん殴っても、怒りが収まらずそこらじゅうで八つ当たりした以来俺も暴れてねーな。」


と俺は、最近暴れていない事を思い出していた。

すると、皆あの日を遠い目で思いだしていた。 3界で被害がでて、天災とされた出来事だ。


「そうだ、リン たまには何かしてぇーことないの?」

そういや、リンはあまり自分のしたい事いわないからなぁーと思い聞いてみた。


そう、リンは、だいたいシュンのしたいことを優先である。

「何でもいいのか?」と聞かれ「暇だしな。」と俺がいう。


少し悩んだリンが言った言葉に少し俺も驚いた。

「われ、友達を作ってみたい」という。 「へー、友達か。 俺も友達いねーな。」と俺がいう。


大魔王と元竜王が眉を下げながら、なんか寂しそうだ。

「「我(儂)は友達ではないのか?」」と聞きかれ、「うーん、いい奴ら?」と俺が返すとなぜか満足そうな大魔王と元竜王であった。


そんな事より、今はリンの話だ。

「友達ね。 てっとり早いのは学園行くってやつだが、絶対嫌だし、 ギルドも面倒だしってか飽きたしな。」といいながら俺が悩んでいると、「シュン、お前料理うめぇんだから食堂は? 接客リンで。 で、常連の子とか商店の子と仲良くなれかもしんねーぞ。」というアーク。


確かに、それは有りだな。

「お、それいいな。 どうリン?」と聞くと、「楽しそうだ。 それ、いいかもな。」リンもと同意。


「でもよ、場所どこにすんかなー。 王都はなー 」と俺が悩んでいると、「あ、思いだしたぞ。迷宮都市なんてどうだ?」という大魔王。 なぜ、大魔王がここの世界のことをしっているのか謎だ。


「「「「迷宮都市?」」」」と大魔王を除く皆が首を傾げた。


「シュンとリンって、ここの世界の人間だったよな。」と大魔王に聞かれ、俺とリンは頷く。「かれこれ500年ぐれぇー、リン以外の人間にあってねーが。」と伝える。


「そうだった。 ここの時間軸でいうと200年か300年前だな、この世界にダンジョンが出来たんだ。その近くにあるのが迷宮都市だ。 冒険者とか向けに商売が成り立って都市になったんだ。 昔の王都と帝国との国境辺りで、学園都市と王都の間辺りなはずだ」と説明する。


「RPGの世界だな。 アーク、なーんか裏ありそうだよな。 って、大魔王お前なんか知ってるんじゃねぇーの」と俺が聞くと、アークも「ああ、やっぱりあの駄女神か?」という。


大魔王が頷きならが、説明する。

「きっかけは、そうなんだが。 シュンが半殺しにした後、なんだかんだで、ダンジョンは魔界管理になってな。 結構、魔族が楽しんでダンジョン課作ってだな管理してんだ。 確かこの前、魔王所にいったらそんな話ししてた。


ダンジョン内の魔物が氾濫起こさないように、定期的にダンジョン内の魔物を間引きしているってな。 ダンジョンマスターの管理だったかなんだかいろいろ言ってたな。 ダンジョンの魔物は魔石があって、殺すと消えて魔石が落ちる。 ドロップ品も出るんだと。」


「シュン、お前も知っているかと思ったいたが」と聞きいてくる、大魔王に「あー、魔王がいってた。 魔物殺して魔石になるって、ゲームっぽくて、血浴びれんねーじゃんて思ってその後は話はスルーしたわ」


「シュン、死体が魔石やらドロップアイテムに変わるから、ダンジョンの魔物殺しても血ぃでるぞ。 一応、あいつら生物だからな。」と補足する大魔王だった。


「え! そうなのか、迷宮都市いいかもな。 リンどう思う?」と俺が聞くと、「うん、われもいいと思う。」と乗り気のリン。


「なら、行く前に魔王所行くといいぞ。 ダンジョンの事聞くといい。どうせ、そろそろ魔界いく時期だろ?」と大魔王に言われ、「そういやそうだった。」という俺だった。


こうして暇を持てあました俺とリンは、リンの友達作りのため500年ぶりの人間社会へ行くことを決めたのだった。

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