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変な話置き場  作者: 猫大長老


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5/5

確率人間→割合人間

久々の更新ヾ(*ΦωΦ)ノ

僕は非確率人間です。今日は確率人間(自称)と遊びに出掛けます。特に予定は無いです。彼が決めてくれるのです。「10時から20時ごろまでは大丈夫だよ。」と伝えてあるので、おそらく彼は円グラフを持って来るでしょう。1時間を10%にした円グラフを。

もう9時半ですね。そろそろ集合予定の公園に向かいましょう。徒歩です。


遅刻してしまった........。彼はどこだ........。

あ、居ました。公園のちょうど中心あたりでしょうか。無表情でこちらを見ています。

彼の言い分では、公園の端から端までを100%とし、どこから測っても50%になる場所に立つと、とても安心するらしいのです。


「君、12分の遅刻だ。今日許される時間の2%を無駄に使ってしまったな。」


そうだった。謝ってなかった。だから怒ってるんだな。

「ごめんごめん、20時12分までにするから。」


「................!!」


ん?何か変なこと言ったかな。


「じゃあ、これを12分ずつずらそう。」


彼はそう言って案の定円グラフを取り出した。


挿絵(By みてみん)


フリーハンドか、雑だな........。歯磨きが24分もあるのか。

まずはウォーキングだな。ここまで歩いてきたのに、また歩くのか........。


てくてく、てくてく、てくてく


公園の中を歩くんかい!!


てくてく、てくてく、てくてく


同じ景色ばっかり!!


てくてく、てくてく、てくてく


あれ?まだ10分残ってるのに公園から出るのか?いや、僕は出たいけどさ。


てくてく、てくてく、10分後てくてく


ここは服屋じゃないか!!これからランニングだろ?


「君は重大な勘違いをしている。時に単語とは複数の意味を持つものなのだ。よって、この「ランニング」には無限の可能性が秘められているのだ。」


まだ何も言ってないのに!心の中で思っただけなのに言われた!どうせランニング買うんだろ!で、選ぶ時間も決めてあるとかそんな感じなんだろ!


........ほら、やっぱり。ランニングを選び始めた。


「これは20%OFFだって。いいね。%って良い表現だよね。僕はほんとに確率人間だなぁ」


................そうか?


確率人間というよりは割合人間の方が当てはまる気がするんだけど。


あれ?そろそろ36分経つのに大丈夫なのかな。


「よし!決めた!これだ!」パシャ!


こいつ、もしや!


「よし!ご飯行こう!」


やっぱり!こいつ買う気無いんだ!写真撮っただけだ!


今日はカレーの気分だな。


「何食べに行こうか」


「カレーにしようよ」


はい、カレーになりました!順調ですねー。僕的には、ランニングが走るって意味じゃなくて助かりました!なので僕は少し機嫌が良いのです!


ハンバーグも食べたいな。よし、ここは両方頼むか!

「ハンバーグカレーください。あ、チーズトッピングで!」


「僕はチキン煮込みカレーで」


返事もしない無愛想な店員だった。


店員が去った後に、彼が話し掛けてきた。

「今の店員のエプロン少し右にずれてたね。4%くらいか。」


僕はそんなことまで気にならないな。

というか、これも割合だよね。確率じゃない。

そういえば、こいつはチーズトッピングしないのかな。

「チーズ嫌いなの?」


「嫌いじゃないけど、カレーには入れないかな」


なんともったいない!この美味しさが分からないとは!

「人生の半分損してるよ!それ!」


「半分って、50%?」


本当に%が好きなんだな。これも確率ではなく、割合だけれど。


お、さっきの無愛想な店員が帰っていく。バイトかな。........ん?子どもと一緒に帰ってるぞ?仕事場に子ども連れてきてるのか!


「今のうちに夜ご飯も決めようよ。」

彼が言ってきた。


そういえば、唐揚げ専門店が先週オープンしたんだ。食べてみたい!


「唐揚げ専門店っていうのがあるんだけど、珍しくない?」


「ごめんよ、僕は揚げ物全般がダメなんだ」


え!なんてこった!


「人生半分損してるって!」


「え........!?」


ん?何か変なこと言ったか?


「さっきの半分と合わせて100%........。僕の人生って一体........」


ああ、そういうことか。僕は教えてあげた。

「つまり、君の人生は0なんだ」


「君、けっこうキツイな」


などと会話すること1時間。カレーはいつ来るんだ。これで本当に大手チェーンなのか。


僕は呼び鈴を鳴らした。


「お待たせ致しました。ご注文をどうぞ!」

さっきの店員と服が違う。エプロンもしていない。


「さっき注文したんだけど!」


彼は怒り気味だ。予定がうまく行かないことを嫌う男なのだ。


「いえ、注文は受けてませんけど........」


「もういい!時間が無い!もう出ます!」


え!?ご飯食べずに!?


てくてく、てくてく、てくてく


さっきの公園まで戻ってきた。ベンチで昼寝だってさ。2時間半。11月だよ?寒いだろ。


おやすみ〜........Zzz........Zzz


ーーーーー2時間半後ーーーーー


「おい!起きろ!」


ふぇ?何やってたんだっけ........。あ、お腹空いたな。何か食べたい........。


「ほら!3時のおやつ食べに行くよ!何がいい?」


何か甘いもの........。あ、ケーキとか食べたい。


「ケーキ!」


「ごめん、僕は甘いものは食べないんだ」


え!!!なんだと!!

「絶対損してるよ!食べてみなよ!」


「損って........今0なのに、これ以上下がったらマイナスじゃないか........」


ほんとだ(笑)


もうこいつめんどくさーい!ケーキ食べたいのにー!

「もういいよ!1人でケーキ食べに行くよ!」


そう言って彼と別れた。僕はけっこう疲れていたので、そのまま家に帰った。


ーーーーー確率人間宅ーーーーー


「怒って帰った人・120人。怒らなかった人・30人か。ちゃんと遊べる確率は........」


作者「友達150人も居たのか」


「20%か........これはこれで多い方なんじゃないか」


そもそもなぜ怒るのだろう。僕が好き嫌いを言うからか?それとも、僕が確率人間だからか?


........仕方ない。確率人間を辞めるか........。

これからは



割合人間になる!!


感想待ってますヽ(*´∀`)ノ

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