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超短編

幸せなバッドエンド

作者: ミーケん

 私には大切な友達がいた。そう。いた。

 私の友達にある秘密はなく。私の友達にある心もなく。私の友達にある脳もなかったけど。

 友達は私を友達と言ってくれた。

 ずっと一緒にいようとそう言ってくれた。

 友達がよく私に言うことは

「お願いだよ?」

 だ。

 私にお願いがある。私にお願いがある。私にお願いがある。

 それだけが私達の会話だった。

 それだけの会話が最後だった。

 

 僕には大切な友達がいた。

 なんでもない友達がいた。その友達はいつも僕についてきた。

 いつでもどこでも。

 どんな場所でもついてきた。

 ある日僕は友達に言った。

「お願いだよ?」

 死んでと言った。ただの冗談だった。

 しかし友達が取ったら行動は僕の予想なんて無いものと同じようなものだった。


 私はそのお願いをした。

 死んでと言われた。私に友達が死んでと言った。

 言ってくれた。

 ありがとう。

 私の最期の視界にに友達の表情が映った。

 友達は笑ってた。


 僕のお願いはあっけなく実行された。

 友達は死んだ。

 血が僕の服についた。

 いろんなところについた。

 たぶん全身についてるだろう。

 そう。友達は死んだ。

 僕が殺した。


 友達は私のことを面白がっていたのかな?

 私が死んで嬉しかったのかな?

 わからないけどもう終わった。

 何もかもが破綻した。

 私は友達に刺されて屋上から落ちた。堕ちた。

 それだけで全てが終わった。


 僕の最後はあっけなく終わった。

 屋上から落ちた堕ちた。ただそれだけだった。

 え?なにもない結末のことを知りたいの?

 まだこの物語に続きがあるの?

 え?どういうこと?


 

 あるふたりの男女が部屋の中でベッドを眺めながら話をしていた。ふたりのその話にはつねに電子音が横やりを刺してくる。

 部屋に響く電子音は傍らの機械から出ていた。

 ベッドにはずっと前から眠っている少年がいた。

 女の方が少し大きな声で言った。

「え?もう楽にさせてあげる?」

 男は答えた。

「あぁ。世間の声もあるしな。犯罪者をも生かし続ける病院側に多くのクレームが来ているらしい。金もくれると言ってくれた。いい話だろう。」

 女は頷いた。




 僕はそんなこと知らずに永遠の眠りにつく。

 そんな僕はなんて幸せなんだろうか。

 そうやって僕は───。



 僕はいままでもこれからもずっと幸せに死んでいく。









どうも。ミーケんです。

あ、Twitterでは『ふらくら。(笑)』でやってますのでよければフォローお願いします(笑)

まぁ、そんなことより。

今回はTwitterのちょっとした企画でこの短編を書きました。

【Twitter企画1作目】としておきますね。

まだいろいろ投稿しないといけないような連載小説もあるのですが、、、。

これからも頑張っていきますので!

よろしくです!!

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