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お手軽600字エッセイ その4

作者: 北原誠二

ふとしたことでお友達になった駅長さんのうちに遊びに呼ばれました。

部屋にはレールを薄く切って張ってある表彰状や鉄道グッツであふれた机、それに娘さんの写真。

お父さんに影響されたのか、娘さんも交通の仕事に携わって駅長さんも幸せそうです。


40年同じ会社に勤める。それも鉄道という規則にあふれた仕事です。

我々の時代では信じられないですね。

それを駅長さんにいうと。

「いや、俺だってつらいときがあったんだよ。」

「また、駅長さんったら。好きな仕事をやってきて最後まで終えられるの幸せじゃないですか。」

そう僕が言うと、寂しそうに駅長はつぶやきました。遠くを見ながら。

「飛び込みがあるからね。もう、運転手はいいや。」


最後にそういいました。寂しそうに。


飛び込み自殺、それは今は珍しいことではしれません。一番本人が悲しいのだと思うけれども。


結局、駅長さんはいろいろ苦しんで、運転手を辞めました。


他人まで苦しませる死に方はしないほうがいいと思います。


追い詰められたり、死にたくなるのは誰でも何回かは考えたことがあるはずです。

でも、ギリギリの線で踏みとどまってまたこちらの世界にかえって来ている人沢山います。

明日は誰にも分かりません。暗いと思えば暗くなるし、つらいと思えばつらくなります。

家族に迷惑をかけるのはある程度仕方がありませんが、好きな仕事に就き、夢を持って働いている人にまで迷惑をかけるのは罪だと思います。


みなさんはどう思われますか?


















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― 新着の感想 ―
[一言] そもそも自殺自体がよくないことですが、それでも「どうせするなら迷惑のかからないようにして」なんて思ってしまうものです。
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