〜買い物 1〜
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そしてその後の身の振り方を考えた。
一体どうしたらいいものか。ふつうならもう少し慌てた素振りをみせてもいいようなものだ。
いきなり朝になって起きたら女になっていたなんて誰も信じない。
俺自身まだ状況をつかめていない。
とりあえず今日は学校に休むと報告し事態の把握につとめることにした。母も今日は仕事を休むらしい。
朝食をとりおわったあと散々質問攻めにされた。
趣味やなんかの俺しか知らないであろうことを聞かれたので面倒だと思いながらも一つ一つ答えていった。
母ももはや信じるしかなくなったようで頭を抱えていた。
さてどうするか?病院にでも行って検査するか?元に戻る方法があるのか探してみるか?
それともほかに方法はないか考えていた。さてどうしたものか?と考えていたが次第に
「もうどうしようもない」
という考えが頭をよぎった。
日常生活においてこの体でもさほど問題はないのではないだろうか?
そういう方向に考え始めた。
ここで考えていても仕方がないのだから。
こんなプラス思考で考えれる自分がいるなど信じられなかった。
とにかく前向きにと思った。
するといきなり母が
「ねぇあんた服ダボダボだよ?もう今の服は着れないんじゃないかい?」
と言った。
今更だが今の体は女性である。
身長や体型などもかなり違っていた。
俺自身気付いていなかった。
さてどうしようか。
そう考え始めたときまた母が
「服、一・二着買っておいたほうがいいのかもねぇ」
と言った。
俺は
「確かに。今の俺の服はマトモに着れないようだし」
と同意した。
自分が女性の服を着る。今まで想像だにしなかった。
いや考えるほうがおかしいんだけどさ。
とにかく母と買い物に行くしかないようだ。
あいにくマトモな服がなかったのでジャージを着ていくことにした。
それが一番マトモに見える。
デパートにジャージ?とも思ったがダボダボの男物を着ていくよりマシだ。
もうそろそろ店の開く時間だ。
早々と支度をすませ家を出た。
ある程度覚悟はしていたが周りの視線が痛いほど自分を見てるのがわかった。
俺を見てコソコソ話してる奴さえいる始末。
あ〜そんなに珍しいのか。まぁ当然のことだけど。
などと考えつつ気がつくと洋服売場まで来ていた。
早々と店員が出てきて爽やかな営業スマイルで
「いらっしゃいませ!今日はどの様なご用件でしょうか?」
と聞いてきたため
「いや、お・じゃない私の背格好に合う服がほしいのですが」
と答えたため店員が少々驚いた顔で
「はいわかりました。ではこちらへどうぞ」
と言われ奥へ。
こんなところに来たことは無いため俺は少し緊張していた。
すると店員が
「服のサイズは何センチくらいですか?」
と聞いてきたため素で
「わかりません」
と即答してしまった。
店員はすぐに
「はっ?」
とだけ言った。
そして言ってからすぐ焦った。まずい、これはひっじょ〜にまずい事態だ。
普通自分のサイズがわからない奴はいない。
せいぜいいたとしても小さな子供くらいのものだ。
辺りに不穏な空気が漂っていた。