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探偵は胸を揉む  作者: リチャード裕輝
探偵は胸を揉む:『霊感(パイ)コメトリー・オブ・ザ・デッド』

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霊障マタニティ・ブルー:エピローグ『再建の指先と、砂粒神の落涙』

霊障マタニティ・ブルー:エピローグ『再建の指先と、砂粒神の落涙』


1. 復興の兆し:戻りゆく「黄金比」

霊央に吸い尽くされ、絶壁の地平線と化していた街に、奇跡が起きていた。

霊央が吸い取った膨大な「若さと隆起の霊子」は、サヤカという母体の中で超濃縮・精製され、今や彼女の「超弩級Eカップ」の中にパンパンに貯蔵されている。


「……あれ? なんか昨日より……張ってる?」


「私のDカップ、前より形が綺麗になって戻ってきてる……っ!」


サヤカから溢れ出す「聖母の余剰霊子」が街に還元され、被害に遭った女子たちの胸元には、以前を凌駕する「黄金比」が次々と隆起し始めていた。


2. 久我の至福:ニヤニヤが止まらない「復興工事」

乳神神社。そこには、復元を確実なものにしたい女子たちの長蛇の列ができていた。

「質量復元・特別調律」の看板を掲げた神主の久我は、頬こそまだ少しこけているが、その瞳にはギラギラとした「鑑定師(雄)」の輝きが戻っている。


「……ふふ、ふふふふ。いい、実にいいぞ。霊央が吸い、サヤカさんが熟成させ、俺がこの指先で街の女子たちに再分配デリバリーする。これぞ霊子的エコシステム……質量の地産地消だ」


久我は、目の前で「もっと形を整えてください!」と縋り付く女子たちの履歴書を眺め、ニヤニヤと下卑た……もとい、慈愛に満ちた笑みを浮かべていた。


「大丈夫だよ、お嬢さん。パパの指先は霊央の吸引力より精密だ。……さあ、奥の施術室パラダイスへ。君の失われた『山脈』を、俺が120%の完成度でリフォームしてあげよう……。ニヤ、ニヤニヤ……」


「久我さん、顔。完全に事案ですよ」


ユウキの冷ややかなツッコミも、今の久我には心地よいBGMに過ぎない。


3. 砂粒神の独白:残念じゃ……

その頃。崩壊した神社の境内で、月明かりに照らされる「一点」があった。

サヤカの襟元から振り落とされ、今や砂粒ほどのサイズに成り果てた「乳神」が、瓦礫の上で膝をついていた。


「……何が『ボード・プロジェクト』じゃ。何が『全人類の板化』じゃ……」


神としての威厳は消え失せ、その声はもはや静電気のノイズに等しい。彼は、街の方角から漂ってくる「サヤカの圧倒的な質量の残香」と、久我が今まさに味わっているであろう「至福の鑑定」の気配を察知していた。


「……結局、あやつらは以前より巨大に、より強欲に膨らんでおるではないか。わしの野望も、わしの神格も、あの恐るべき親子にすべて利用されてしもうた。……そしてあの神主、ニヤニヤしおって……。神を差し置いて、良い思いをしおって……」


砂粒の神は、真っ平らな地面を小さな拳でポカポカと叩き、消え入りそうな声で嘆いた。


「……残念じゃ。……実に、残念じゃあああああ……っ!!」

4. 結末:吸引と再建のラプソディ

霊央が中で眠り、サヤカが質量を蓄え、久我がニヤニヤしながらそれを街に揉み解す。

「吸っては出し、出しては揉む」という、狂った愛と質量の輪廻転生。


「さあ、次の患者(膨らみ)さん、どうぞ……っ! ニヤ、ニヤニヤニヤ……」


シャッターの閉まる音が、今夜もまた、久我の「終わらない鑑定」の合図となった。砂粒になった神の嘆きを飲み込み、街は再び、豊穣すぎる夜へと沈んでいくのであった。

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