『霊障マタニティ・ブルー:無差別ドレイン!街角の「略奪」パニック』
『霊障マタニティ・ブルー:無差別ドレイン!街角の「略奪」パニック』
1. 外出:飢えた超能力ベビーとミイラ化した両親
「……ユウキくん。……粉ミルクだ。一刻も早く、特濃の霊子入り粉ミルクを買い与えねば、俺の『存在質量』そのものが吸い尽くされてしまう……」
乳神神社の爆発から数日。久我奏太は、まるで数十年も砂漠を彷徨ったかのように頬がこけ、枯れ木のような指先を震わせていた。隣を歩くサヤカも、かつての「豊穣の女神(Fカップ)」は見る影もなく、服の上からでもわかるほど滑らかな「鏡面仕上げの平地」と化し、虚空を眺めて慈愛の微笑を浮かべている。
唯一元気なのは、ユウキに抱かれた赤ん坊・霊央と、サヤカの襟元にクリップで留められた消しゴムサイズの「乳神」だけだった。
「わはははは! 見ろ、この街に溢れる無駄な隆起どもを! われの愛する『板の世界』に変えてやるのだ! 坊や、やれ! 根こそぎいけ!」
2. 遭遇:無知なる女子高生たちの「慈愛」
そんなボロボロの一家の前に、通りすがりの女子高生三人組が立ち止まった。
「わぁ! 見て、超かわいい赤ちゃん! お目目パチパチじゃん!」
「ホントだ! 癒やされる~、なんか肌ツヤ凄くない?」
久我は、震える指で彼女たちを制そうとした。
「あ、君たち……やめたほうがいい。その子は、見た目ほど……安全ではない……」
「えー、おじさん何? 減るもんじゃないし! ……見て、この子、お姉さんの胸をガン見してるよ? ぱんぱん張ってるのが分かるのかな。エロかわいい〜!」
リーダー格の女子高生が、自慢のDカップを霊央の顔先に近づけて屈み込んだ。
「ごめんね~、お姉さんのはまだ出ないよ(笑)。でも、そんなに触りたそうな顔して……うふふ、まだJKなのに、母性に目覚めちゃいそう!」
彼女が、無防備にもその「若さゆえの弾力」を誇示した、その瞬間だった。
3. 略奪:一瞬の静寂、そして「絶壁」へ
霊央の瞳が、獲物を定める高出力レーザーのように怪しく発光した。
「キャッ!?」
女子高生が声を上げた瞬間。霊央の小さな手が空を掻くと、「ペリペリ……ッ!」という、空間そのものを剥がすような音が響く。彼女たちの制服の上から、目に見えない『霊的防御障壁(ブラジャー含む)』が霊子レベルで霧散した。
「えっ、何!? 今、直接肌に……なんか熱い指先が這い回るような感触が――」
「チューチュー!!(※訳:いただきまーす!)」
霊央が空中で口を「吸引」の形にすぼめると、不可視の「霊子的ストロー」が彼女たちの胸元に突き刺さった。超能力ドレイン:絶壁化が発動する。
「あ、……ああ……っ! なに、これ……熱いのが……っ!」
「……大事な、大事な何かが……全部、引き抜かれていく……っ!」
「……ダメ、これ……気持ち……良い……。意識が、とろけて、真っ平らになっちゃう……」
三人同時に、全身の骨を抜かれたように、恍惚とした表情でその場に膝をつく。彼女たちの「若さの結晶」が、目に見える輝く光の奔流となって、霊央の小さな口へと吸い込まれていく。それは正に、生命の根源を搾取される、甘美で残酷な略奪であった。
その数秒後。
「お、おっぱいがない!? 私の、私の自慢の膨らみがぁぁぁ!!」
そこには、さっきまでの魅力的なラインが嘘のように、「洗濯板」すら凌駕する平滑な胸元の女子高生たちが、呆然と立ち尽くしていた。
4. 惨劇のあと:乳神の嘲笑と「次なる標的」
「……うそ……。昨日まで頑張ってマッサージして、豆乳飲んで育てたのに……」
「私のDカップが……中身だけごっそり消えた……」
「返して! 私の女子力、返してよぉぉぉ!!」
泣き崩れる彼女たちの背後で、極小の乳神が狂喜乱舞した。
「わはははは! 素晴らしい! これぞ聖なる地平! 坊や、もっとだ! この世のあらゆる『山』を、われらの『歩道』に変えてしまえ!」
霊央は満足げにピンク色の艶やかなオーラを放ち、ツヤツヤの肌でユウキの首にしがみついた。吸い取った「若さ」で、その肌はさらに白く、モチモチにランクアップしている。
「……なんてこった。無差別おっぱいテロだ。こいつ、誰にでも見境なく、中身を直接味わいやがる……」
久我は、かろうじてCまで戻りかけていたサヤカの胸(を守る障壁)を、必死に抱きしめた。
「サヤカさん、逃げるぞ! この子はもう、人の手には負えん! ユウキくんに任せて、俺たちは精力剤を買いに行くんだ!」
「……久我様、待ってください。あの子、次はあちらの『牛の看板』……いえ、ランジェリーショップの巨大ポスターのモデルからすら霊子を吸おうとしていますわ……!」
最強の超能力ベビー・霊央による、全方位吸引伝説。
パパの指先が、ママの失われた山脈を「再建」する日は、まだ果てしなく遠い。




