『霊障マタニティ・ブルー:爆誕!最強の超能力ベビーと枯渇の危機』前半
『霊障マタニティ・ブルー:爆誕!最強の超能力ベビーと枯渇の危機』
1. 誕生:その産声は「全域除霊」
「――出ますわ! 出ますわよー久我様ぁぁぁ!」
乳神神社の拝殿が崩壊する中、サヤカの絶叫が山々に響き渡った。 最強の『霊の子』の誕生を阻止しようと、周囲には数万の怨霊が津波のように押し寄せていたが、サヤカが力むたびに放たれる聖なる衝撃波で、半径1km以内の悪霊たちは一瞬で分子レベルまで分解されていく。
「サヤカさん、頑張れ! 俺が……俺の魂の触診で、産道のベストルートを鑑定する!」
「うるさいわね、今だけは触るんじゃないわよ変態パパぁぁ!!」
そして、一際大きな光の柱が天を貫いた瞬間。 「ギャアアア!!(※訳:全霊体、跪け)」という、赤ん坊とは思えぬ覇気に満ちた産声が轟いた。
2. 鑑定:チート級の「超能力ベビー」
産まれたのは、久我の鋭く不敵な目つきと、サヤカの整った顔立ちを継承した男の子だった。久我が恐る恐る、我が子にサイコメトリーを走らせる。
【鑑定結果:新人類スペック】
種別: 超能力者
保有スキル: 「念動力」「瞬間移動」「神殺しの胃袋」
特性: 吸収したエネルギーを「貧乳神の力」で変換。吸い取った対象を強制的に「平面」へと書き換える。
「……おい、ユウキくん。こいつ、産まれた瞬間に自分のへその緒を念力で切断して、ついでに余ったエネルギーで、干からびた御神体にトドメを刺しやがったぞ……」
「久我さん、おめでとうございます。人類の進化と、神社の終焉を同時に見ましたね」
ユウキが死んだ目で拍手を送る。
3. 本能:おっぱい争奪戦と「貧乳化の呪い」
感動の対面も束の間、赤ん坊は「最も高濃度なエネルギー源」へターゲットを定めた。サヤカの豊かな胸元である。
「あらあら、お腹が空いたのね? さあ、パパが命がけで揉み……守り抜いた、ママの愛を飲みなさい……」
サヤカが誇らしげに授乳を始めた、その瞬間だった。
「――シュゥゥゥゥゥゥ!!!」
掃除機どころか、ジェットエンジンのような凄まじい吸引音が響く。 普通なら慈しみ深い光景だが、ここでサヤカが飲み込んだ「乳神」の呪いが発動。赤ん坊のドレイン能力と合体し、母乳だけでなく、胸の「質量」そのものを霊子レベルで高速変換し始めたのだ!
「……あ、……あれ? ……胸が、わたくしの誇りが……みるみる……横に広がって……消失していく……っ!?」
数分後。 そこには、満足げにゲップをする赤ん坊と、かつてないほど「真っ平ら」になり、シナシナに干涸びたサヤカが横たわっていた。
「サ、サヤカさぁぁぁん!? Fカップが……俺の愛した弾力が、一瞬で絶壁に……!!」
「……ふふ……久我様……。わたくし、いま……心も体も、とっても『軽やか』ですわ……。何も……なにもありませんわ……」
サヤカの目から光が消え、完全な平面世界へと導かれていた。地獄の底から「乳神」の笑い声が聞こえてくるかのようだった。
4. 責任:パパの「精」と巫女の叫び
「なんて奴だ! おっぱい大好きっ子なのは俺に似たのかもしれんが、吸い方が乳神の怨念そのものだぞ!」
すると、お腹いっぱいになったはずの赤ん坊が、次にターゲットを久我と、近くで呆然としていた白鳥巫女に向けた。
「あ、おい! 指を吸うな! ……待て、腕から俺の『精気』と『筋肉の質量』が逆流して――! シュゥゥゥゥ!!」
「きゃあああ! 私の、私のせっかく育てたCカップまで吸い取られるぅぅぅ!!」
久我は頬がコケて老人のようにシナシナになり、白鳥は「限りなくBに近いA」どころか「マイナスA」の地平へと叩き落とされた。
「……ユウキくん……ミルク……早く……特濃の霊子入りミルクを持ってきてくれ……。このままだと、この子以外の一家全員が、干物の板になる……」
「……だから言ったじゃないですか。神様を食うなんて、一番怖いオチになるって」
最強の超能力ベビーによる「全人類貧乳化計画」。 シナシナになった夫婦と、絶叫する巫女を横目に、赤ん坊は神のような全能感でスヤスヤと眠りにつくのだった。




