の時間の 話
薄暗い部屋の真ん中。
時計が秒針を刻み、穏やかな空気が流れている。
白衣を着た初老の男性と、桃色の服を着た小さな少女が、並んでソファーに座っていた。
…君は、お兄ちゃんが好きかい?
うん!大好き。
おじちゃんは、誰が好きなの?
…平和の為に戦ってくれている戦士達、皆が好きだ。好きだし、信頼している。
だが、やはり…。人とは愚かなものだな。
好きに、順位をつけたくなってしまう。
私は、娘達が好きだ。
愛している。
彼女達は、私の誇り…いや、人生そのものだ。
へえ!何だか凄いよね、家族って。
お嬢ちゃんも、お兄ちゃんがこの世で一番好きなんだろう?
もちろん!お兄ちゃんが世界で一番大好き!
あっ、でもね。
おじちゃんの事も世界で一番、好きなんだよ。
…どういう事だい?
どういう事って?
私が、君のお兄ちゃんと同じくらい、君に愛されてると?
そうだけど?
誰がどれくらい好きか、なんて。
自由に決めて良いんだから!
その人の自由なんだから!
…はは、子供には、敵わないな。
君は、強い子だね。
お父さんもね。
きっと、きっと。
本当は。
きっと。
私とお兄ちゃんの事、大好きなはずなんだ!
そうか。
ほら。
涙を、拭きなさい。
見届けよう。
せめて私が、君を支えていてあげよう。
…おじちゃん、大好き。
れな達、頑張ってくれるよね。
…やっつけて、くれるよね
∶∶∶∶
︵︵〜︵




