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8.逃亡

4月10日7時15分、題名変更しました。

「オッケー、掛かっておいで」


その言葉を合図に私は彼女と距離を詰める。


 私の武装は、脚を覆うように着いた装甲。能力はヒットした部分に追撃を入れるだけ。攻撃力は私の身体能力に依存するし、当たらなきゃ効果を発揮しない。


 対して、彼女の武装は刀。能力はハッキリした事はわからないけど、距離の消失と物体の切断。遠距離戦に持ち込まれたら勝ち目がない。


 なので、私は距離を詰める。本当にこれしか勝ち目がないのだ。


「異能系の武装はこれだから厄介…」


「イノウケイのブソウ?なにそれ?」


 彼女に蹴りを放ちながら私は、驚愕する。こんな一般的な事も知らないのかと。しかし、彼女は彼女で予想外の情報に困惑したと言う感じだった。


軽く放った様子見の蹴りに当たってしまうくらいには。


 私の能力が発動する。すると、彼女は突然横に吹っ飛び地面にぶつかる。砂埃を上げながら沈黙。


 砂埃で良くは見えないが、少し待っても起き上がってくる様子は無さそうだ。呆気ない幕退きに肩透かしを食らった気分だが、彼女も私も死なずに済んだので結果オーライだろう。


 え、死んでないよね?

 私の蹴りって怪人にはあんまり威力は無いけど人に使ったらそれ相応の物ではあると思う。


 この歳で人殺しの汚名は困る。そう思い、恐る恐る砂煙の先を見る。


「大丈夫、気絶してるだけ…大丈夫、気絶してるだけ…!」


 目をつむりながら、彼女が倒れているであろう場所を見る。



そこには私の危惧した物も気絶した彼女もいなかった。



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