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6.

 話し合いの結果、二人係で食料をかき集めてきた俺たちは、日持ちする物としない物で別け、日持ちしない物を食べていた。(因みに品物の代金は店のレジに置いてきた)


 今回の食事は、某コンビニエンスストアで売られている惣菜パンと家族が好きなチキンだ。幸いまだ電気類は生きているので足が早い食べ物も食べれる。


 そんな状況に甘えているが早く街の人を戻さないとインフラが麻痺して元の生活に戻るのが困難になってしまう。


 「おい、クオンの姉ちゃん。どうかしたか?」


 声をかけられ意識を戻すと、少し心配げな表情で食事を止め、ショウジさんがこちらを見ていた。


 「いえ、大丈夫です。何でもありません」


 少し硬い返事になったが、ショウジさんは俺の返答で少し安心した表情になった。


 俺が食事を再開すると、ショウジさんも気にしない事にしてくれたようで食事を再開していた。


 暫く無言で食べ、食事を終えた。


 「クオンの姉ちゃんは何処で寝るんだ?」


 「私は適当な所で結構です。お気遣い無く」


 「そうか?」


 「はい。それに警戒をしなければいけませんから」


 こんなやり取りの末、少し納得の行かないショウジさんが食事を持ってきた店の休憩室に毛布を抱え入っていく。


 その背中を見送り俺は、床に腰を下ろす。


 疲れた体が睡眠を欲するように、眠気で催促してくる。だが、その誘惑で眠る訳にもいかない。必死で堪えつつ、まだ止まない雪で凍えた手先を温める。


 独りになり、考え事に脳のリソースが割かれると、一気に不安と心配が募る。


 「みんな、何処に居るんだろう……」


 呟いた言葉に返事はない。ゆっくりと夜が更けていく。

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