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26.

 ビル倒壊から三日後、俺は拠点で寛いでいた。


 何とも言えない気の抜けた時間。


 これまでバタバタと活動していた為、こんなにゆっくり出来る時間が欲しかった。


 全員同じ気持ちだったのか、この休みを謳歌している。


 オウカちゃんとナナちゃんはショッピングに行った。ちなみに、オウカちゃんの戸籍は、魔法連盟から謝罪と共に戻されているため、出歩いても問題ない。


 実は全員誘われたが、俺は基本拠点から出ないので服を買っても意味がないと思い断った。スレイヤーは別の用事があると言いていた。マツリは俺が行かないなら行かないと言って断っていた。


 別に行っても良いんだよ?と言ってみたがその瞬間、捨てられた犬のような顔でこちらを見るから諦めた。


 なので、現在この拠点は俺とマツリの二人しか居ない。


 そして、二人とも同じ場所に居る。と言うか、何故かマツリが俺の部屋に居ると言うのが正しい。


「何で、私の部屋に居るのかな?」


「アタシがクオンを守るから?」


 至極当然の様な顔で言いきるマツリに嬉しさ半分、呆れ半分位の感覚でお礼を返す。


「そっか…。ありがとう…」


「うん!」


 満面の笑みで頷くマツリ。


 その顔を見ているとま「あ、良いのかな?」と言う気分になる。


 実際、マツリが居て邪魔では無いし。こんなに可愛くて俺を慕ってくれる女の子なのだ元男の俺としては嬉しくない訳が無い。


 そんなことを考えながら、オウカちゃんとナナちゃんが帰ってくるまで、二人でダラダラと過ごした。



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