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21.

 スレイヤーによる訓練開始から三時間後。


 オウカ、ナナ、クオン、撃沈。


「耐えたのはマツリだけか?」


 スレイヤーの声が部屋に響くがその問いに答えるものは居ない。


「良くやったなマツリ。もう動いて良いぞ?」


 スレイヤーがマツリの肩に手を置き褒める。しかし、マツリは何も返さずそのまま倒れた。


「そうか、気絶していたか。つまり、成功者無しか…。もう一回だな」


 早々に気絶したナナとクオンが、スレイヤーの言葉にビクッと反応する。


「ほお、お前達起きたのか…。ならば続きだな」


 起きたことを見破られ、もう一度丁寧に状態異常を掛けられる。毒は致死性の物ではなく麻痺毒に変わっているがそれが逆にキツイ。


 痺れた足を触られ続けるような感覚が続くのだ。そこに精神操作による酩酊感、精神の耐久を下げたところに身体操作で更に毒の効果で過敏になった体への接触、これが続くのだ。


 「す…スレイヤー…これっ…いつ…まで……」


 「そうだな、全員が意識を保てれば終わりだな」


 「は……?」


 スレイヤーの言葉で心が折れたクオンは、二度目の気絶。側で聞いてしまったナナも同様に気絶した。


 その後、起きたオウカとマツリも、もう一度状態異常を掛け直され二十分、耐えた所で気絶した。


 「まだまだ、行くぞ。頑張れ」


 クオン達は、起きてはスレイヤーに許しを乞うが、その度「頑張れ」と言う掛け声と共に無慈悲に魔法をかけ直され撃沈していった。


 その後、館の霊の噂が再発したと言う。

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