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22.見守り隊、結成

 核になる人間が居ない?どう言うことだ?


 頭にハテナを浮かべながら、スレイヤーの顔を見る。すると、そうなるのが当然だと言わんばかりに頷き語り始める。


 「うむ、核が無いわけではないのだ。その核が他の怪人と違い、武器や防具と言った殺し合いに使われた道具、と言うだけだな」


 「だからあれだけ強かったの?」


 「そうかもしれんな。我の核は剣、使い手は相当な技量だったからな」


 核となった武器の経験を引き継げるのか。しかも、殺し合いで実際に使われた道具。そりゃあ強くなるわな。 


 「スレイヤーの事情はわかったよ。でも、後一つだけ聞きたい」


 「なんだ?」


 「怪人側として戦ったりはしないよね?」


 「そんなことか、無論だな。我等は、怪人のように私利私欲で動いたりはしない。むしろ怪人を狩っていたのだ」


 よかった、スレイヤーは悪い奴では無いようだ。 


 何故、俺がスレイヤーのことを気にかけるかというと。スレイヤーを第三陣営、つまり、俺達の仲間にしてしまおうと考えているからだ。


 その為には、魔法少女に並々ならぬ愛が無ければならないが、その点は話を聞く限り大丈夫だろう。態々、殺さずに戦闘意欲を折る戦い方をしていたのは魔法少女への愛ゆえにだろう。


 そうと決まれば善は急げだ。多分、オウカちゃんはスレイヤーの事を許すから、先に勧誘しよう。


 今を逃せば、いつ会えるともわからないからね!


 「スレイヤー」


 「うん?」


 「一緒に魔法少女見守り隊を結成しないか?」


 「は?」


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