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アンドロイド魔王による異世界での理想郷  作者: ノウミ
三章 〜龍の力と魔王心〜
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【第80話】ナディの龍の力

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

コハクの魔龍刀焔炎の完成からしばらくして、アレクの大鎌も完成した。刃紋は波のように美しく描かれており、全体的に青みを帯びた大鎌となっており、大きい刃とは逆の方に小さ刃がついており、大振りだけでなく小振りでも対応できる様にしたと。


「こりゃすげぇな…」


「はははっ、すごく無いと困るわ!」


「何倍も強くなった気になるな…」


「お前さんの言っておった仕掛けもつけておるわ」


「ありがとうな、中々思い通りの武器を作ってもらう機会なんてなかったからさ」


「構わんよ、その分暴れてこい!」


武器をその場で確認がてら振り回していると、コハクが工房に入ってきた。


「おぉ、アレク!完成したか!」


「今受け取ったとこだぜ」


「いい感じじゃの、銘はなんと?」


魔鎌(まがま) 水龍刈すいりゅうがり


「よし、早速行くぞ!」


「おいおい、どこに?」


「決まっておろうが!手合わせじゃ!」


「…本気でいいんだよな?」


コハクが意味深な笑みを浮かべる。


「無論じゃ、手を抜けば殺すぞ」


「ははっ、いいねぇ」


それに呼応するかのようにアレクも笑っていた。

お互いに戦いが好きらしい、それに同じ武器を握った者同士で限界まで引き出したいのだろう。

今後の戦闘にも影響するので、ほどほどにして欲しいが限界をしらないと動けない事もあるだろう。


私も自分の武器ができて、体が修復すれば確認をしておかないといけない。


次はジャスティスの武器を作るとの事だった、お互いに意見を出し合って作る形は出来上がったらしい。

早速作業に取り掛かりたいとの事で、インゴットを精錬する事にする。


コントロールが形になってきたので、私の錬金術に合わせていつも通りに(ソイル)の原素を注いでもらう。


「じ、じゃあ…お願いします」


「はい、こちらこそ」


私が鱗と爪の形を変えていく、そこに手をかざしジャスティスが力を込める。


かなりスムーズに無駄なく注がれる(ソイル)の力は綺麗に馴染んでいく。ずっと特訓を続けていたおかげだろう、以前の様な暴走する様子は見られない。


そしてインゴットへと形成し固める。

その反動で土の塊が床にこぼれ落ちていたが、精錬は見事に成功した。これで武器を手に取っても問題なくその力を引き出す事が出来るだろう。


私も安心して担ってもらう事ができる。


ジャスティスの求める武器は槍との事だった、遠くから投げることもでき、速度を生かした刺突が武器になるとの事だった。


槍を作るのは一日でできた。

形がシンプルな分、そこまで時間をかけなくても良かったとの事だ。


出来上がった槍を手に取り感触を確かめる。


「ジャスティス、どうですか?」


「ありがとう……ございます」


「使いこなしてくださいね」


「もちろんです、この槍に恥じぬ様に…」


その槍の銘は、


龍土(りゅうど) 破砕槍(はさいそう)


「全てを破壊尽くす、絶対的な一撃を目指してこの槍と共にこれからの戦場へ身を投じます」


「宜しくお願いします…と、言いたい所ですが…」


「えっ?何か?」


私は後ろを指差す、その方向に向かって不思議そうにジャスティスが振り返るとその先にはコハクとアレクが一点を見つめていた。


あれは、新しい練習相手を見つけて喜んでいる顔をしている。それにしても衣服がボロボロだ、一晩中手合わせでもしていたのだろうか、それかこの工房に来てジャスティスを連れて行こうとしているのだから。


「強くなる為だと割り切ってください」


「助けては?」


「ないですね」


「そんなーっ!」


シャスティスの嘆きも虚しく、二人に連れて行かれてしまった。残されたのは私たちだけだった。


「おぉう、ナディ。そろそろお前の…どした?」


「いえ、なんでもありません。ようやく最後の私の武器の制作ですね?」


「おう、お前さんはどうしたい?」


「私の思い描くものはこれです」


私は机の上に一枚の紙を広げる。


「これをお願いします」


「設計図か?どれど……これか?」


「はい、これしかありません」


「……時間かかるぞ」


「私も手伝いますので、早めにお願いします」


「はははっ、俺が立て続けに武器を作っているのを知っていてか!!」


「はい、存じてます」


「わかった、いくぞ」


そうして私も一緒に工房の奥へと入っていく。

私が作りたいのは武器ではなく、核となるものだ。

全身が作り物で出来ている私にとって、刀や銃なども武器ではあるが、一番強いものはなんだと考えた時に私の体そのものであると思い立った。


それは私以外にできないだろう。いや、サクラも私と同じなので理論上は可能なはず。


私の人工魔心はこれ以上触る事は出来ない、替えがきかない以上万が一に壊れてしまった時にはもう元に戻すことはできなくなってしまう。


それならばと人工魔心と(エレクト)のインゴットを混ぜ合わせるのではなく、外から覆う形で作り上げて新たな人工魔心として作り上げてしまおうと。


「さて、実物を見せてもらおうか?」


私はヒビの入った場所に指を入れて、胸の部分にある装甲を引き剥がす。開閉できるようには使っていなかったので力強くで壊すしかなかった。


「おいおい、大丈夫か」


「はい、問題ありません。どのみち修理はする予定でしたから」


「ならいいが……ふむ、これがか…」


「はい、この周りを覆いつつ全身に力を行き渡らせるようにしたいのです」


「なるほどな…これはタルトーの力も借りねぇとな」


そうしてグロガルはタルトーを呼んできた、状況と私の設計図の内容について説明をしていく、補足する様に私もやりたい事を伝える。

暫くは三人で話し合いを続けていた。そうして三人の意見がまとまり、いざ作成に取り掛かる。


まずはグロガルがインゴットを熱して叩いたら伸ばしたりしながら形成していく、私の人工魔心にそうように二つのケースのような物に作り上げた。

二つを重ねて覆うらしい、繋ぎ目に関してはあとから私の溶接によって完全に固定させる予定だ。


「ふぅっ〜、形にはできたの」


「はい、後はこれを繋いで固めるだけです」


タルトーが私の中の配線を確認する、一旦は切り離す必要があるのでその際に私の意識は落ちることになる、すぐにタルトーが配線をつなぎ合わせて再び意識が戻ったところを私が溶接する予定だ。


「よし、確認したぞ……やるか?」


「はい、頼みました。よろしくお願いします」


そうして私の意識は途絶える。


次に目覚めた時には、体の中の配線はうまく人工魔心と繋がっており全身を動かすのも問題がない、タルトーがうまくやってくれたようだ。


「ありがとうございます」


「これは二度とやりたくないの、細かすぎるわ」


「後は私が……」


私は指先に力を集中させて、繋ぎ目を溶接していく。


最後の部分まで溶接が終わった瞬間…。



激しい竜の咆哮のような雷鳴と共に、私の身体中から(エレクト)が放たれる、それは工房の中を駆け巡りながら走りだし、様々なものを壊して天井や壁に穴を開けるほどに。

タルトーが上手く水のドームを作り上げて、グロガルを守るようにして下がっていった。


私は力を抑えようとリミッターをさらにかけていく。

何度かリミッターをかけ終えた頃には徐々に(エレクト)が収まりを見せていた。


完全に落ち着き、しばらくして二人が戻ってくる。


「お、おい…もう大丈夫か?」


「大変申し訳ない、今は落ち着きました」


「ナディ、お前大丈夫か?」


「正直ちょっと不安ですね…ですが」


この力を自在に操れるようになれば私の思い描いている事の全てができるようになる、それほどの力を秘めていると感じていた。

かけたリミッターは扉に鍵をかけるようなイメージだ、それらを一つずつ解放する訓練をしていかないといけない。


全部を解放すれば先ほどの様な事になり、むしろそれ以上の事になりそうな予感もする。これでは戦いどころではなくなってしまう。


一旦はこの体の修理と、この力に合わせた装備を作りにスタンドレスに戻る必要がある。皆はここで訓練をするだろうから私だけで戻る事にする。


それが最後の準備になるだろうか。



あちらも、同じように大詰めだろう。


「待っていなさい人族よ、私が…必ず」


そしてこの新しいくできた銘を


龍魔心装(りゅうましんそう)


と名付ける事にしよう。

記念すべき80話!


お分かりかと思われますが、物語りも終わりに近づいています!最後まで書き切るつもりですし、まだまだありますの楽しみにお待ちください!!



また次話でお会いしましょう!(^^)

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