【第69話】龍種を求めて
どうも、ノウミと申します。
まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。
沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。
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クベアは受け取った風龍小太刀を鞘に納め私たちに感謝を述べた後に、今は自分自身を鍛えたいからと、一旦この工房に置いていき、コハクたちの訓練に戻っていった。
確かに、この小太刀を使えば強くはなれるだろうがそれではこの力に振り回されるだけとなる事を、しっかりと理解しているらしい。
残ったグロガルたちと、この刀を渡したのがクベアで間違いなかったと、笑い合った。
私はここで一つ思ったのが、後三体の龍からも鱗や爪を頂けないかという事。二人からは全力で止められはしたが、リスクも承知の上での考えだ。命を賭けるほどの価値はあるし、それぐらいでないとこの先、戦い抜く事は出来ないだろう。
生息地や伝記など知らないか尋ねてみるが、二人は知らないようだ。それもそうだ、神の様な伝説的存在なのだから、そうそう簡単に見つかるものではないだろう。
そう考えながらもセイ、コハクにタルトー、クベアにも聞いて回ってみるが同じ様な回答だった。それに全員からも止められはしたが。
「ダメですね…仕方ない、行ってみますか」
居場所が不明なのであれば、知っていそうな方に聞けばいい。そう、同じ龍種に話を聞きに行こう。
そうして私は、皆に里を出てスタンドレスに戻り龍種を探しに行きますと説明をし、出て行く事とした。
まずは大峰魔山に向かう、皆は一旦残り各々修行や、武具の制作に集中したいとの事だった。
私もその方が効率いいだろうと考えた。
大峰魔山のどこかに、土龍がまだいるのであれば話を聞きやすい、かなりこちらに対して友好的だったのと、地上か地中にいてくれる方がこちらも探しやすい。
早速山の中へと入って行く。
前に来た時も感じたが、かなり通りやすくなっているように思える、崩落した場所も綺麗に元通りになっていたので言われた通り、土龍が修復して回っていたのだろう。
その姿を想像すると、少し微笑ましく思える。
洞窟の中を進んでいき、以前に戦闘を繰り広げた広場へと出てきた、ここならいるかもしれないと考えている。
「ゴルマイガー!いたりしませんかー?」
返答も反応もない。
「いないですかねー?」
地面を叩きながら言ってみるが反応は無い。
どうやら不発に終わったらしい。
「地道に探すしかないですかね…」
〈 よおっ 〉
「うおあぇっ!?」
急に後ろからゴルマイガは現れた、この巨体で私に気づかれる事なく…と、思ったが。声がしたのは地面の下からだった、すると地面が隆起し始め顔が現れる。
〈 どした? 〉
「驚きました、まさか本当にいらっしゃるとは」
〈 そっちが 呼んだ のに? 〉
「そうですけど…なんかすいません」
〈 がはははっ 気にすん な 〉
「突然すみません、お聞きしたい事がありまして」
そうして私は今の現状と嵐の宝玉や風龍小太刀について話し、他の龍種に会えないかと。そして、その鱗や爪などを頂けないかとお願いをした。
〈 すまん 他の奴らは どこにいるか 知らん 〉
「そう、ですか…」
〈 まぁ 全員 気まぐれだからな 急に姿を現したり 現さなかったり 〉
「居そうな場所も不明ですか?」
〈 そうだなぁ 本当に 知らんな 〉
仕方がない、互いに住む場所が交わる事はないのだろう。それぞれの原素が起因する場所にはいると思われるが、火に水…そして電。
運が良ければ会える、会えない可能性が高そうなので何か他の戦力を考えなくては。
魔物が激減された今、使える素材にも限りがある。
「すみません、急に。ありがとうございました」
〈 いいよ いいよ またいつでもおいで 〉
挨拶を交わし、この空間を抜けて再び洞窟を進んでいく、出口から抜けて行くと外は嵐が吹き荒れていた。
「これはこれは……」
前が見えなくなるほどの打ち付けるような暴雨、荒れ狂う暴風により木々も激しく揺れていた。
「街に戻るまで一苦労しそうですね」
そうして、この暴風雨の中へと身を乗り出した瞬間。
遠くの空で何か飛んでいるのが見えた。
影は二つ。
方角はスタンドレス。
「人族か!?」
明らかに天族ではない、この距離で視認できる程の大きさをしている影だ、人族の新たな戦力がまた試験的に攻め込んできたのだろうか。
私は急いで戻る事にする。
体に向かってくる雨風に耐えながら、森の中を必死に駆け走って行く。大丈夫かとは思うが、到着した時に助けに入れれば良い。
だが、その影に違和感を覚え始める。
近づけば近づくほど、その影の巨大さに。
「もしかして…!?あれは!」
そのうちの一体は私も見覚えがある。
街の付近に近づいている頃には、その存在が確信的なものへと変わっていた。
「風龍…何故ここに?」
それに残りの一体ももしかしたら…。
すると、その二体が激しくぶつかり合いながら、遥か上空で戦闘を繰り広げている様に見える。二体の戦闘が激しくなるにつれて、この雨風も強まっている様な気がする、この悪天候の原因は龍だったのか。
「マスター・ナディ!お戻りでしたか!」
「サクラ、良いところに!一体何が!?」
「分かりません!突如空にあの二体が現れてから、この様な天気になりました!取り敢えずは中へ入りましょう!」
「いえ、迎えにきてもらってすいませんが、先に戻っていてください何かあれば嵐の宝玉の発動を!」
「マスター・ナディはどうするのですか!?」
「やらねばならない事があります!!」
そう伝えると何も言わずに街に戻って行った。
これでいい、これは巡ってきたチャンスなんだ、みすみす逃すわけにはいかない。
なんとか交渉につけたらいいのだが、あの激戦中へ突撃するのは不可能に近い。
以前やった様に体を反重力で浮かして近づく事は出来ると思うが、それをした瞬間に吹き飛ばされる。
どうしようかと考えていると、サクラが再びこちらに向かってくるのが見えた。一度街に戻って、さらにここに来たようだ。
「サクラ、どうしたのですか!?」
「マスター・ナディ、何を成そうとしているのかは分かりませんが、私も残ります!」
「危険です!!」
「それはマスター・ナディも同じです!」
これは説得できそうにないだろう、仕方がない何とか二人で無事に生きて戻れる様に考えよう。
私は、サクラに何をしようとしているか端的に説明をする。もう一体の龍から素材を貰い受けたいと。
「あの銭湯で剥がれ落ちら可能性もあるかと思われます!それでは駄目なのですか!?」
「恐らくそれでは弱いです、直に貰い受けた物でないと私の望む物にはならないでしょう!!」
「それなら私にお捕まりください!」
「あっ、もしかして……」
「えぇ!マスター・ナディが不在の間に完成させました!!」
「分かりました!頼みます!!」
私は、背負われる様な形でサクラに乗り掛かる。
以前に私が話していた機構で、サクラなら取り扱えると伝えていた物だ。そう、火の原素を宿し、私と同じく人ではないのであればと。
「飛びます!!」
サクラがそう告げると、空気を切り裂くような甲高い音が鳴り始める。その直後に足元から轟く様な重たい音へと変わり、踵を少しだけ浮かせる。
すると、激しい爆発音にも似た音が発せられ、足元には薄く青い炎が吹き出し体が浮き上がる、そのまま上昇を続けて空へと飛び立つ事ができた。
そう、ジェットエンジンの様なものを再現したのだ、火の原素を持つからこそ可能な機構である、燃料がない以上、自身から生み出すしかない。
魔核で試した事もあったが、出力と細かいコントロールが難しく、断念したのだ。
それをサクラ自身の体で行う事で可能にした。
必要な出力とすぐに使い切らない様に、細かなコントロールなどをする事により、最小限で最大限の速度を維持する事が可能になる。
炎を吹き出す足にも、魔道具に似た物へと付け替える事によってさらなる効率化を図るようにと伝えてあったのだが、それを成功させたらしい。
「サクラ、さすがですね」
「すみません!何か言いました!?」
「何でもないです!向かいましょう!!」
そうして私とサクラは、大激戦の中へと身を投じる。
第69話ご完読いただきありがとうございます!!
久々に出てきま




