表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンドロイド魔王による異世界での理想郷  作者: ノウミ
三章 〜龍の力と魔王心〜
75/111

【第68話】新武器の完成

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

穴は完全に塞がっていて、クロハがそこにいた形跡は何も残っていなかった。あるのは、タルトーの鳴き声と、それぞれに託された言葉。


各々にやるべき事が残された、これがクロハの最後の行動だったのだろう、私たちに人族への復讐を完遂させる為に。


「タルトー…気持ちは分かるが、クロハの為にも」


「あぁ、分かっておる…分かって…」


「戻るかの…」


そうして私たちはその場から離れる。

タルトーはまだ残りたいとの事だったので、私も声をかけてから立ち去ろうと側に歩み寄る。


すると、タルトーが何かを読んでいるのが見えた。


「何を読んでいるのですか?」


「あ、あぁ…あいつの遺書のようなもんじゃよ」


そう言いながら数枚の紙を渡された、こうなる事を見越して常に懐に忍ばせていたものらしい。

最後に翼で吹き飛ばされた際に、渡されたと。


中身に目を通してみると、クロハの想いや望みなどが綴られていた。人族への復讐はもちろん、妻と娘を可能であれば救い出して欲しいと、そして頼らない父で申し訳なかったと伝えて欲しい。


二枚目以降には、クロハが仕入れたであろう人族の戦力の詳細が記されていた。今回の妖族の生贄によって喚ばれた戦力や、【人工獄心石(じんこうごくしんせき)】についても。これは最後に口にしていたあのルビーの様な物の事だろう、これが数個作られているのでクロハと同じ力を扱うものがまだいると。


そして、本格的に攻め込むまであと一ヶ月程。

地獄からの勢力を揃えるのと、力を安定させるのにそれぐらいの時間がかかってしまうと。




カリナの話では見えていなかった戦力が明らかになってきたので、この情報は凄くありがたい。


「タルトー、負ける訳にはいきませんね」


「あぁ、やるべき事が増えたからの」


「そうですね……やり遂げましょう」



私はタルトーに断りを入れて、この書類を皆のものへと持って行く事にする。先ほど集まっていた部屋に戻っているとの事だったので、私もそちらに向かう。


部屋に入ると、皆が揃っていた。


私は机の上にクロハの遺した手紙を置き、中に書かれている内容について皆に説明をする。

その上でこれからの動きについて会議を始める、一ヶ月の猶予を信じるのであれば、それまでに戦力を整えるのか、先に攻め込んで人族を急襲するのか。


「妾の意見では今すぐ攻め込むのは愚策じゃの」


「私も同意見です、クロハ一人に苦戦していたようではこの先の大戦では何も成し得ないでしょう」


「そうだな……竜族としても総意だ」


「ただし、それが本当ならですが。それより早くに攻め込まれた場合はこちらが一気に不利になるかと」


「それまでに早く、こちらの戦力を整える必要があるの」


「えぇ、もし早くに戦力を整える事が出来たのであればその瞬間から侵攻作戦を決行するのがいいかと」


「俺も同意見だ」


タルトーが戻ってきた、どこか吹っ切れた様な何かを決意した様なそんな顔つきをしながら部屋に入ってきた。


「タルトー、もう大丈夫かの?」


「すまねぇな心配かけた、大丈夫だ」


「では各々、自分のやれる事をやっていきましょう」


「「「 おうっ 」」」


全員が解散をしようとした時、グロガルに声をかけられた。どうやら龍の素材を使った武器作りに難航しているようで、意見を聞きたいとの事。


私は、グロガルについてて行き工房へと向かう。

一緒にファーネもついてくるとの事だった。


工房の中に入ると、作りかけと思われる鱗や牙などが置かれていた。加工をしようにも、ここから形を変える事すら叶わなかったらしい。


「なんか良い方法は知らんか?」


「そうですね…前に私の街で作った宝玉について話しましょうか」


私は、風の宝玉の効果とその方法について話す。

錬金術を用いた方法や、その過程で(ウィンド)の原素が必要となっていた事など、全てを伝えた。


「なるほどの…その方法なら或いは……」


「えぇ、それを宝玉ではなく武器と組み合わせる事が出来たのであれば、もしかしたら形になるかと」


「ならクベアの奴を呼ばねぇとな」


「ええ、私が呼んできますよ」


私はクベアを探しに工房から出ていく。

先ほどの部屋にはいなかったので、また外に出て周囲を探し歩いてみる。


話を聞いて周り、クベアとタルトー、クベアの三人が里の外に出たと聞いてそちらへ向かうことにする。


里の外に出てしばらくすると、三人はそこにいた。



「あ、皆さ……」


声をかけようと近づくと、三人で訓練をし、それぞれが纏を発動し戦闘を繰り広げていた。タルトーが二人を鍛えるように動いているように見える。


コハクは炎を掻き消されないように水や氷を当て続けられていた、クベアは氷の壁を斬り裂こうと風の刃を放ち続けている。


それぞれがクロハの言葉の通りに鍛えている。


私はそれをしばらく見守っている、真剣に取り組む三人を見て声をかけるのが躊躇われた。休憩するタイミングを見計らって声をかけようと見守る。


それから暫くして、一旦三人が休憩に入るようだ。


そのタイミングを見計らって三人に声をかける。


「すみません、クベアをしばらくお借りできますか?」


「ん、どうしたんすか?」


「いえ、クベアの力が必要でして。以前の宝玉を作った時のような力が欲しいのです」


「あぁーっ…いいっすよ。行きましょうか」


「すみません、よろしくお願いします」


そうしてクベアを連れて工房に戻る事にする。コハクとタルトーはこのまま訓練を続けているとの事で、クベアも後で戻ってくるらしい。


クベアと共に工房へと戻ってきた。


「すみません、お待たせしました」


「おぉ、どこに行っとったんか」


「街の外まで」


「まぁいいわ、始めようか!!」


そう言いながら作業場へと移動する。


そこには龍の牙とウロコが用意されていた。

風の力となるので、クベアの装備を作ろうかと話をしていく。作るは二刀の小太刀、クベアの力を最大限に引き出しつつ補助ができる様にと。


初めは遠慮していたが、主戦力として戦える事や私の街を守ってくれていたお礼も兼ねてと説明すると、なんとか納得してもらい作業に取り掛かる。


ここからは私とクベアの仕事だとなる、錬金術により素材の形を変えていきながらクベアに(ウィンド)を注いでもらう。流石に二回目という事もあり、非常に順調に進んでいた。


だが、出来上がったのは長方形の形をした物だった。失敗して元の素材に戻ることはなく、ただただ形を変えてこの形に固まってしまった。


おかしい、刀形になる様に力を込めていたが思い通りの形にはならなかった。このままでは失敗してしまったのか。


「まてナディ…ちょっとこれ借りるぞ」


そう言いながらグロカルがそれを手に取る。

持ち上げ色々な方面から眺めてみたり、軽く叩いて素材を確認している、これには牙も鱗も混合しているのでかなりの強度にはなっているようだ。


一度形作られた物は、錬金術では変えれなくなる。


「おいファーネ、手伝え!


「はいっ!」


二人は場所を移動する、行き先は炉の前だった。

どうやら溶かして形を変える事が出来ないのか確かめたいとの事だった、グラガルがそれを炉の中に入れて熱していく。


しばらくすると赤みを浴び始めていた、元の色から次第に赤くなり、オレンジへと色を変えていく。

それを取り出し、金床の上へと置く。


グロガルとファーネは熱せられた素材を、向きを変えながら交互に金槌で叩いていく。かなり硬そうではあるが、徐々に形を変えていくのが確認できる。


冷えたらまた熱して叩いていく。その工程を何度か繰り返していき薄く平らに伸ばしていく、それを二つに折り込みさらに同じ事を繰り返していく。


まさに日本刀を作る工程だった。


錬金術によって出来上がったそれは、まさにインゴットのように扱う事で、望む形へと変わっていくようだ。


ただし、鉄と違って時間はかかるようだが。


そうして何度か折り込んだ後に、二つに分けてどちらも薄く引き延ばしていく。まさに、長さや大きさも小太刀と呼べる程の物へと出来上がる。


最後に冷やした後、刀とするために研いでいく。




出来上がったそれは、まさに小太刀になっていた。

私がした事は、加工しやすい様に素材の形を変えたに過ぎなかったのだ。

こうして望む形に変えること聞で、本当の意味での強力な武器が産まれると。


出来上がった小太刀は、あの風龍と同じ色味をしており同じ気配を感じていた。


「凄いですね…これは…」


「グロガル、ありがとうございます。私の錬金術だけでは上手くいかなかったでしょう」


「なんのなんの、そもそも錬金術がないと素材すらできんかったからの!」


「いえいえ、ファーネもありがとうござます」


「ええよええよ、また勉強になったわ」


「これ、本当に貰っていいの……?」


「勿論ですよ、貴方の為に作ったんですから」


クベアがゆっくりと出来上がった小太刀を手に取る。


柄を握った瞬間に、辺りに風が吹き始める。


「これは…」


「どうですか?」


「扱いきれるか不安だね、正直……」


軽く振るだけで風が巻き起こっていた。

真の威力はここでは発揮できないが、握るだけでこの小太刀の出来はすぐに理解できた。

それほどのものが出来上がったのだ。


「これ銘はあるの?」


「考えとらんわ、自分で決めい」


「そう?……なら【風魔小太刀(ふうまこだち)】とはいかがでしょうか」


「良いんじゃないでしょうか?」


素材はこれで使い果たしたので量産はできない、正真正銘クベア専用武器となったのだ。

なら、これと同じ武器が他の原素で作れたら?


今手元にあるのは(ソイル)のみ。




……探してみるか?

第68話ご完読ありがとうございます!!


しばらくギリギリの投稿や、時間を過ぎた投稿が続くかもしれませんが引き続きご愛読ください。


また次話でお会いしましょう(^ ^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ