表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンドロイド魔王による異世界での理想郷  作者: ノウミ
三章 〜龍の力と魔王心〜
71/111

【第64.5話】光の力の真価

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

俺は、奴に左目を潰された。これは俺の戒めだ、もう二度と油断はしない、正直光の力とやらを使えるようになり始めて、調子に乗っていたところはある。


それからというもの、近隣の魔の森のなかに巣食う魔物たちは全て狩り殺して回った。


これで俺に刃向かう奴は容赦しない、まずはあのクズ人形をこの手で壊し尽くしてやる。そこから始めて行こうか、俺の計画を。


そこからは俺は、ホウキとトリトの元で様々な対人訓練を行なっていた、前までの俺は魔物としか戦っていなかったので、対人となると一気に戦えなくなっていた。


「はぁっ、はぁっ、はあっ」


「格段に動きは良くなっていますよ」


「ありがとう…はぁっ、ございます」


「態度も良くなったようで何よりです、これならホウキ様のお手を煩わせる事も無いでしょう」


「ちっ、一言余計だよ煩せぇな」


「ほら休憩はお終いです、かかってきなさい」


「くそっ」


そうして、一日中大人戦闘の訓練に明け暮れていた、変な癖がつかないようにと、定期的に相手が変わりながら、何度も何度も戦闘訓練を行う。


そんなある日、いつも通りに訓練をしていたところ、ラザール王に呼ばれる。あの八獄衆とやらに会った日行こう会うことはなかった。


「今更何の用だ?」


「王燐よ、光の力をものしたようだな?」


「ああ、これ以上無いぐらいに快調だぜ」


「なのに、あのロボットとやらに目を潰されたと?」


「この目は戒めだ、二度と同じ過ちは犯さねぇ」


「さようであるか」


「で、それだけか?」


「いや、お前に頼みたいことがある」


今更なんのお願いだ?あの日、自分が喚び出した戦力以外は距離を置いたくせに。

内容がどうであれ、気に食わねぇな。


ラザール王が何かを告げようとしたときに、後ろの方で扉が音を立てながら開かれた。


「親父!ちょっと良いですか!!」


「何だお前はまた、騒々しい」


扉の向こうから現れたのは、赤茶色の髪をした女だった。

何か怒っているような雰囲気だが俺には関係ない、さっさとラザール王との話を終わらせたかった。


「おい、横から割り込んでんじゃねぇよ、下がれ」


「お前か、生意気な王燐とやらは、話に聞いたとおりだな」


「んだとてめぇ、いきなり現れやがって。喧嘩売ってんのか?」


「二人共、静まれ」


「親父!私は今回の行動、すべての作戦において反対だと言っているでしょう!何故、他種族と手を取り合い共生の道を歩もうとしないのですか!!」


なんだこいつは、そんなくだらない事を言うためにここまで来て、俺に喧嘩を売ったのか?


「前にも言ったはずだ、その考えは論外だと。失せよ」


「なっ!?親父、このままでは私達人族も……」


「くどいぞ、失せよと申したはずだ。たとえ我の娘であったとしても容赦せぬぞ」


「構うもんか!私は何度だって…「失せろよ、話の邪魔だ」


「また貴様か、邪魔をするなよ!!」


「おい、ラザール王。俺との話が進まねぇ、構わねぇよな?」


「構わん、やれ」


俺はその言葉と当時に、足に光の力を集約させ一気に解き放つ。

脚力が大幅に強化された勢いのまま、この女を扉の向こうに向かって突き飛ばした。

大きな音と横たわる王の娘、周囲に集まってきた兵士たちに囲まれている。


「王よ、何事ですか!?」


「気にするな、そやつを牢にでも放り込んでおけ」


「いや、しかい……よいのですか?」


「くどいぞ、二度は言わぬ」


「は、はい!!!」


数人の兵士に抱きかかえられ、女はどこかへと姿を消していった。

牢にとの事だが、この城の何処かに牢屋でもあるのだろうか、見たことはねぇが。


「さて、すまぬな。話を戻そうか」


ラザール王の依頼とは二点あった。

まずは、ある地点までのゲートを復活させ、稼働させて欲しいとの事だった。

過去の文献には、“光の中へと飛び込むと、遠くの地点に姿を表すことが出来た”との記述があるらしい。

各地に点在する、そのゲートと呼ばれるポイントはいくつかあるようなので、その一つがこの城の広場中心に今は眠っているそうだ、それを復活させ使えるようにして欲しいと。


これが上手く行けば、各地に戦力を散らばせ一気に囲い込みながら攻め落とすことが可能になるそうだ。

それ以外の場所は、現在調査中とのことで、判明している箇所からあたってくれとの事だった。


そしてもう一つは、この世界に住まう龍種の捜索と、その素材を持ち帰ってほしいと。

龍の素材は絶大な力を誇り、この戦争においてさらに優位に立つことができるようになる代物らしい。


「なんだ、素材を持ち帰るだけか?殺しちまってもいいんだよな?」


「構わぬが、それは無理だ」


「なんでだよ」


「あれらは神にも等しい存在、我らでは歯が立たないどころか、眼の前に立つことすら叶わぬよ」


「へっ、ならそいつらを殺せれば、俺は神になれるってことか」


「無駄死になるだけだ、やめておけ」


「けっ、へたれが」


「言っておれ、見ればわかる」


「そういえば、八獄衆とやらはどうした?あいつらにも行かせるような内容に聞こえるが?」


「あやつらには別の依頼を出しておる、気にするな」


別の依頼とは何だ、そういえば前にホウキにも奴らのことを改めて聞いてみたが、何も分からないとの事だった。一体何を企んでやがる、こいつは。


「仕方ねぇ、その二件引き受けてやるよ」


「頼んだぞ」


そうして俺は広間を後にし、さっそく城の広場まで行ってみる。

現地に到着すると、兵士が何人か集まっていた、どうやら警護と実験に付き合ってくれるらしい。

ゲートのある場所に向かい、その場に立ってみる。


「ここか?」


「はい、ここだと聞き及んでいます」


特に何も感じない、気配を集中してみるがやはり、この場所には光の力らしいものは何も感じなかった。


「どう、ですか?」


「うるせえよ」


「は、はい」


今度は、体の中で光の力を循環させて足から地面に流し込んでみる。

すると地面の奥深くに、かすかだが光の力の気配を感じた。気配をたどって追いかけてみる、更に奥深くに進んでいくと思えば、今度はどこかに向かって飛んでいくような感覚があった。


そのまま流れに向かって光の力を流し続けてみる、ある地点まで行き着くと地上に向かって上昇した。

気がつけば、今いる地点と遠くの何処かで光の力が繋がった感覚がある。


そこに一気に力を流し込む。


すると、俺の目の前に光の塊が現れ始めた。


「これか?」


気がつけば周囲がざわついていた。

急に現れた光の塊に、驚いているようだ。


「行ってみるか」


「お待ち下さい、私達が行きますので、王燐様はここでお待ち下さい!」


確かにこの先に何が待っているかは、慎重にならないといけない。

ここはこいつらに生贄になってもらう事にしよう。


十人ほどが、固まって光の中へと恐る恐る入り込んでいく。

完全に入り込むと、体は消えそのばからはいなくなっていた。


どうやら問題なく、作動はしているようだ。


「待つか……」



しばらくすると、光の中から傷だらけの兵士が一人だけ現れた。


「王燐…様、すみ……ません。敵陣、そば………」


その場に倒れ込んだので、側に寄り確認するが息絶えてるようだ。


どうやらこの光の先には、どこかしらの種族がいてすぐに戦闘になるらしい。


「面倒だな、誰かに任せるか」


俺にはもう一つ、龍種捜索の任がある。念の為ラザール王への報告は済まし、引き継ぐことになった。

その後がどうなったかは知らない、一度力を注いでやればしばらくは稼働していたので、俺がそばにいる必要はない、これで心置きなくたび立つことができる。


いつものメンバーと一緒に、龍種を探しに行く。


「待っていろ、俺の計画の一部となれ。この世界を俺のものにする為にな」



第64.5話ご完読いただきありがとうございます。


更新は日を跨いでしまいました……

今からか、翌日にでも読んでいただけたら感謝です。


また次話でもお会いしましょう(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ