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アンドロイド魔王による異世界での理想郷  作者: ノウミ
ニ章 〜種族連合と戒族の遺産〜
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【第41話】鉱石採掘と、予想外の遭遇

どうも、ノウミと申します。

まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。

沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。


X(旧:Twitter)でも情報更新しています。

↓是非フォローください↓

https://x.com/noumi_20240308?s=21

私は、シャランとファーネの三人で洞窟へと向かう。

ファーネが昔の記憶を頼りに、私たちを先導してくれる、その洞窟からは鉄以外の鉱石も採取できるとの事で期待が持てる。運搬用にゴーレムにも、台車を引きながら付いて来てもらう。


道のりは意外と平和なものだった、特に魔物が出るわけでもなく、見晴らしのいい道が続いていた。

砂漠はそんなに広くもなく、越えていくと草木が生い茂る平原が見えてくる。かつての、戒族が舗装したであろう道が伸びていたので歩きやすい。


私はというと、あの戦いのあとすぐに足を作ってもらったので歩行は問題ない。今では、両手両足が新しく作られたパーツを使っている。

もし、この先の洞窟でいい鉱石が見つかれば、さらにバージョンアップするのも悪くないと考える。

私の最大の利点、改造と付け替えが可能なところだ。


暫くするとファーネが何もない場所で止まる。もしかして、道を間違えたか忘れたのだろうか?


「ついたで、ここです」


「何もないんですが…」


「まぁ、見とき」


すると地面に手をつきながら、何かを唱える。前に扉を開けた時と似ているが、もしかして。

唱え終わったのか、ファーネが立ち上がると地面に紋様が浮かび上がる。


「さっ、行くで、早くこの中に入って。説明は後でするから、今は信じて」


私たちは、言われるがままに紋様の上に立つ。

そうしてファーネがまた何かを唱える。何を言っているのか聞こえなかったが、それ以上の事が起きる。

光に包まれながら、景色が一変したのだ。

まるで、この世界に召喚されてきた時のように。


「これは、一体どういう事ですか」


「えっ、何が起こったの?」


辺りを見渡すと、そこは洞窟の中だった。ここが、言っていた鉱石の採れる洞窟だろうか、洞窟内には発光石が顔を出しており、それなりに明るい。

それにしても、ここまでの移動方法が似すぎている。


「ふっふーん、どうや?凄いでしょ」


「私がこの世界に来た時と似ていますね」


「それほんまか…実はな、これは古くにある技術の一つでな、未だに仕組みは解明されてないんよ」


「え、それって怖くないの?」


「なにが?」


仕組みのわからない技術を使う事への、恐怖や不安はないらしい、むしろそれは誇れるものらしい。

誰にも理解されない、未知の力を保持している証明。それは何より、求めていたものだと。


「それは、私たちの世界にはない発想ね」


「そうですね、仕組みの開示を行なって、全体で技術の向上に努めていく事もありますから」


「それでここが例の洞窟?」


「せやで、ここで採掘ができるよ」


この洞窟まで一瞬で移動できたらしい。ありがたいが、仕組みがわからない以上少し怖い。何かミスでも起こればどうなるのか。

ただ、今は時間がないので有効利用させてもらおう。


辺りには岩の壁が広がっている様子、狭くはないので皆で行動しても窮屈な感じはない。ここから先は、ファーネも覚えていないようなので、手探りで進んで行く事になる。


「取り敢えず奥に進もうか、手前は掘られているだろう、よく見ると穴が空いてるとこが多いからね」


「はい、そうしましょう」


通路がいくつかに分かれており、そのうちの一つに入っていく事にする。この通路も広さは申し分なく、奥へ奥へと進んでいく。

この洞窟にも魔物が現れる気配はない、ここまでは非常に安全な道だった。これも、戒族が通い詰めていた証拠なのだろうか、おかげでやり易いが。


しばらく通路を歩いていくと、広い空間に出る。その空間の壁面に数箇所、鉱石が頭を出していた。

近くに寄り採取を始めていく、それぞれが散り散りに道具を手に掘り始める。

私も、そのうちの一つを手に取り眺める。間違いない、鉄鉱石だ。言っていた通り、ここでは鉱石がと採れる事は間違いないらしい。


「ナディ、そちらはどうだ!?」


「はい!問題ありません、鉄鉱石です!」


「こっちも採れてるで!」


「では、ここでこのまま集めていきましょう!」


「「 はい!! 」」


私たちはそのまま採掘を続けていく、掘れた鉱石はゴーレムの引いてきた台車に乗せていく。

暫くする頃にはかなりの量になっていた、台車が一杯になると作業を切り上げる事にする。

本日は、様子見を兼ねていたのである程度の鉱石が掘れれば問題ない。ここまでは、なんの障害も無かったので、今後は安全に通えるようになるだろう。


あの移動方法だけは、不安材料として残るが。


帰ろうとすると、大きな音が鳴る。洞窟内の壁面が、崩れていた。私が掘っていた箇所だ、誘発して洞窟内の崩落を懸念したが壁が崩れただけで済んだ。


崩れた壁の奥に空間が見える、周囲の安全を確認し、全員でそちらに歩いて行く事にする。


崩れた壁の奥は、光が届かなく真っ暗だった。

灯りを持ち合わせていないので、これ以上先に進むのは危険だと判断する。


「だが、ここを放置しておくのも危険だろ」


「でも真っ暗やで?」


「灯りを作りますか…」


私は通路を戻り、発光石をいくつか採取し戻る。

それを割って数個に分け、奥の空間へと投げ込む。

多少マシにはなる程度だが、薄暗くも奥が見える。

特に何もなさそうではあるが、空間の真ん中に四角い物が見える。

明らかに人工物であるように見受けられる。


「あれ、なんやろな…」


「宝箱とか?」


「そんなもんあるかいな、夢の話じゃあるまい」


「えっ?」


「えっ?」


この世界では、洞窟の中に宝箱があるのは、想像上や、物語の中だけの話しらしい。

ファンタジー世界ようで、現実的な世界のようだ。私は特に気にならないが、シャランは少し落ち込んでいた。


中へと入り、四角い箱を確認する。

何の変哲もない、本当にただの箱だった。シャランがノックをするように箱を叩くと、それが動き始める。


私たちは、後ろに下がり箱を警戒する。


「なんか、やらかしたかな」


「分かりません、鬼が出るか蛇が出るか…」


「なにそれ?」


「一番嫌なものが出るか、そこそこ嫌なものがだるかって意味ですね」


「どっちにしろってことやな」


その箱はが音を立てて開き始める。展開図を開くように、その箱がゆっくりと開いていく。

私たちは、構えながら警戒を続ける。


中から出てきたのは、体育座りをしていた人だった。


「なんか怖いんですけど」


「人が箱に入ってたんか?」


「そのようですね」


誰も近づこうとしない、近づきたくないだけだが。

得体の知れない箱から、得体の知れない人が出てきたのだ、そっとしておきたいのが本音だろう。


すると、箱から出てきた人が声を発する。


「マスター、ですか?」


「……違います」


答えると同時に、体育座りのまま顔を上げる。


「では、マスターではないと?」


「私はマスターではないかと」


その人は、ようやく立ち上がる。その前に、あんな箱に入っていて生きていた事の方が驚きだが。

誰もそこには触れていなかった。それ以上に、恐怖と警戒が強すぎて何も出来ていないのだろう。


「では、お尋ねします、マスターはどこに?」


「すみません、マスターとは誰でしょうか?」


「……マスターは、私を創り出したマスターです」


その言葉に驚く、どうやら人では無いようだ。見てくれは完全に人と相違ないが。

創り出したと言っていたが、それでは私たち同じように、アンドロイドロボットの様な存在なんだろうか。


「そう…ですか…知らないのですか…」



そもそも味方なのだろうか?



「では、敵の侵入を許したという事ですね?」


「私たちは敵では…」


「マスターの敵は排除します」



そして、こちらに飛び込んでくる。

一目散に私に飛びかかってきた、そのまま腕を掴まれ、その空間から放り出される。

シャランと、ファーネが左右から襲いかかるが、それを躱し、二人もこちらへと放り出される。


こちらの空間に身を乗り出し、答える。



「マスターのため、敵は排除。生かさない」



マスターとは一体誰を指すのか。

話しをしたいが、話せる状況ではない。まずは、この戦いを止めねば会話すらできないだろう。

第41話ご完読ありがとうございます!


最近更新の時間が遅れ気味です。

仕事が忙しくて、中々執筆の時間を割けない。

これは由々しき事態、今までの話を見返す事すら出来ていない。


どうにかせねば( ゜д゜)



また次話でお会いしましょう(^^)

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