【第34話】エルフ族との会合
どうも、ノウミと申します。
まだまだ作品数、話数としては少ないですが、これから皆様の元へ、面白かったと思って頂けるような作品を随時掲載していきますので、楽しみに読んでいただければと思います。
沢山の小説がある中で、沢山の面白い作品がある中で私の作品を読んでいただけた事を“読んでよかった”と思っていただける様にお届けします。
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ひとしきり終えたのか、皆が静かになった。
「コハク様!重ね重ね申し訳ございません!」
「いやいや、様はやめてくれ!の?」
「かそこまりました、コハクがそう言うのなら…」
「私もごめんなさい」
「お主も、落ち着いたようでなによりじゃ…」
冷静になったからか、お互いにぎこちない。
あんな姿を晒していたのだ、仕方がないのだろう。
そうして、シャランを閉じ込めていた牢の鍵を開ける。
もう既に許されたのだろう。
それに私を治せるとの事だ、なんとか協力願いたい。
「あの、シャラン様…私の体を治せると…」
「うん、任せておいて。あと様はいらないかな」
「かしこまりました、シャラン」
「妾からも頼む、大切な仲間じゃ」
「うん!報酬は貰ったからね〜」
そうして、私たちは地上に戻る。
すっかり陽も昇り始めていたようだ。
周囲に人が増えていた。
セーレンが声をかけ、広間に人を集めさせる。
今から昨日の話し合いの続きをするらしい。
私たちも、三人を起こしに一旦戻る。
広間に戻る頃には、準備が終えられていた。
昨晩と同じく、丸いテーブルと椅子が設置され。
席に着くと、皆の表情がよく見える。
私たちを警戒、興味、値踏み、目線は様々なようだ。
「さて、昨日は話が中断されたからな…」
「その節は、どうもすみませんでした」
「本題は一つ、私たちと手を組んで欲しい」
やはりそうか、予想はしていた。
お互いに共通の敵がここには存在している。
“人族”
エルフ人達は、そこから脱したいらしい。
自然を愛する彼らにとって、人族の行いは、この想いに反する行動だと。
「妾たちに依存はない、こちらこそ願いでたい」
「ありがとう…必ずや力となろう」
「とんでもない、必ず討ち取ろうぞ」
セーレンは立ち上がり、宣誓を上げる。
「皆に告げる!これより私たちは正式に、人族に対して宣戦布告を掲げる!それにより、私たちは…」
「エルフ族と名乗りをあげる!人族ではないと!」
「「「 おぉぉぉぉおおおお!!!! 」」」
全員が歓喜の声を上げている。
反対意見は一つも出なかった、待ち望んでいたのだ。
人族に反旗を翻す、この時を。
そこからは今後の計画と、お互いの情報を交換する。
これに関しては、似たような情報量だった。
ただ、一点だけ違っていた。
「地獄…私たちにも未知の力ね…」
「妾たちも初めてこの目にしおったわ」
「それに加えて、炎獄衆…」
「中々の強敵じゃ、妾たち全員でかかってようやく、一人倒せるぐらいにの」
「ふむ…状況はよろしくないな…」
「おそらく、あと七人いると予想される、姿を見たわけでも話を聞いたわけでも無いがの…」
暫く全員が頭を抱える。
当初予想していたよりも、人族の戦力が大きい。
こうしてる間にも、王燐が力を解放しているかも。
さらなる勢力を用意していたらと。
見えない敵の強大さに、何もできずにいてる。
「それでうちの娘…シャランが力になれるかも…と」
「うむ、ナディを修理してくれたら、戦力の増強にも繋がるはずじゃ、ファーネだって戒族の遺産を蘇らされる可能性を秘めてある」
「あ、その事なんだけど〜ナディに聞いて良い?」
「はい、なんでしょう?」
「コンピューターとかないよね?」
「勿論ありませんが…」
すると両手を合わせて、謝罪を述べる。
「よく考えたら設備がないね…」
「それなら何とかなるかもしれません」
そう言いながら、ファーネに本を出させる。
それを見たシャランは驚いていた。
「これがさっき言ってた戒族の遺産ね…」
「はい、これがあればこの世界でも再現…とはいきませんが、近いものが作れるかと」
「それに、人族に勝つ為の兵器も…」
「えぇ、ですがそれには…」
「そうね…この世界に戦乱と破壊を生む…」
私は立ち上がり皆に告げる。
私が持つ知識と、その代償について。
かつて、私の世界で発展した科学技術。
それらがもたらした争いと、大虐殺の過去について。
その悲惨な現状は、現在進行形で続けられていると。
「力とは、使う人次第だと思います、私たちはこの力を再現することに、躊躇いがあります」
「それは、この惨状を変える力だとしてもか…」
「はい、一度生み出された力は…いずれ制御が効かなくなる時がやってくるかもしれません。それは、さらなる惨状をもたらす事になるかも…と」
「それが、戒族がひた隠しにしていた理由かの?」
「はい、この本にもそう描かれています…“私たちは、知識を何よりも尊ぶ、だが、行き過ぎた知識は破滅と混乱を招く事にもなる、そうならない為に、私たちは私たちのためだけにこの知識を使おう…世界に影響を及ぼさないように…永劫の時をこの地で”と」
「そうか…、しばらく考えさせてくれんかの」
「そうですね、諸刃の剣となりかねないですから」
「それでも、ナディの腕だけは直してやって欲しいのじゃが頼めるかの?」
「それぐらいなら、任せてください!」
「私からも、お願いします」
そうして、私たちとエルフ族の話し合いは終える。
気づけば陽も落ちかけていた。
本日も、もう一泊する事になるそうだ。
皆が解散していく中、私の腕のことで、シャランとファーネが集まる。
「さぁ、まずは腕を見せてもらえるかな?」
「どうぞ」
シャランは私の腕をまじまじと眺める。
しばらく見た後に、ため息を吐く。
「これは…見事に切断されていて…逆は根元まで綺麗さっぱり無くなってるね…」
「はい、完全に一から作るしかないと」
「作ったとしても、ここと繋がるかどうか…」
「信号を送れなければ、意味がないですから」
「その配線は見事に全滅、残されたのはこの本だけ」
「はい、こちらの世界の素材や技術に置き換えた、研究の数々が記された本ですね」
「想像していたより、中々厳しいね〜こりゃ」
ファーネの顔が、微動だにしていなかった。
おそらく話してる内容が分からないのだろう。
無理もない、こちらの世界では未知だから。
「それに、体も全体的にも限界が近いね…」
「はい、正直このままでは…」
「腕だけじゃなく…全身作るかい?」
「それをすると、このAIを移せないかと」
「確かにね〜、コンピューターもなければ、触媒もなんにも無いんだからね〜…」
「後は素材ですね…」
「う〜ん、目ぼしいのはいくつかあるけどな〜」
「それはなんですか!?」
ここでファーネが入ってくる。
話が分かりそうな、会話が聞こえたからだろう。
ようやく訪れた順番が回ってきたように。
「よし!獲りにいこっか!」
「僕も行きます!」
「私はお留守番ですね…」
「いや、一緒に来てもらうよ?君の力が必要だ」
そう言いながら、シャランとファーネ、そして私の護衛も兼ねてサルーンが来てくれる事になった。
目指す場所は、大峰魔山と沼の森だそうだ。
コハクはセーレンと剣術の稽古。
タルトーとクベアも、森で訓練らしい。
またクベアの顔が曇っていたのは、見ない事に。
私の腕の材料。
それらの在処を求めて出発する。
[ イイゾ ハヤク ナオセ ]
「ノイズ、あなたの為ではありませんよ」
[ クククッ イマハマダ オマエノモノ ]
「これから先もずっとですよ」
[ ソレハ ドウカナ ]
「安心してください、その時は自壊します」
それを最後に、また喋らなくなった。
自壊されるのは向こうも困るらしい。
後でシャランにもこの事を相談してみよう。
何か、解決策を知っているかもしれない。
第34話ご完読ありがとうございました!
物語の進み方ってどうかなーっと気になるこの頃。
コメントなどで教えて頂けたら、嬉しいです。
徐々にPVも増えていますので、これからも頑張ります!
また次話でお会いしましょう(^^)




