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テーマ詩集:音楽室

鍵盤

作者: 歌川 詩季

 両手で弾くの苦手。

 規則正しく 順番に ずらりと並んでるあいつらは

 どいつも こいつも たいしたがんこもの


 じぶんが白と決まったからには

 となりが白だろうが 黒だろうが

 おかまいなしに いつも白だし


 じぶんが黒とうまれたからには

 両どなりを 白にはさまれたって

 裏がえることもなく ずっと黒


 そのうえ いつだって おんなじ順番に並んで

 席替えも 引越しもせずに

 おんなじ位置で おんなじおとなりさんと

 さらには 指をさされたときも 返事で

 いつだって おんなじ返事でこたえるんだ



 そんなんで よく飽きないねって あきれてみせたら

 こいつが

 この場所が

 この並びが

 この返事が

 それこそが

 ぼくたちの仕事だからって

 指をさされればまた おんなじ返事でこたえやがる


 そんなあいつらが

 規則正しく 順番に ずらりと並んでる光景も

 なかなかだし

 あいつらの(つむ)ぐメロディや (かな)でるハーモニーを

 楽しみにしてるぼくらがいるんだから

 どいつも こいつも たいしたがんこものでも

 あいつらのことを けっこう気に入ってる

 だからといって、ギターやヴァイオリンも得意じゃないです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 下記追加です。「鍵盤 白黒 反転」でぐぐったりbingで調べたりすると、色々引きあたるようです。決定的な理由っていうのは判らないみたいですけれど。
[一言] またご無沙汰しています。楽しい詩ですね。 でも、昔々の鍵盤楽器は、実は白黒が逆転していたんですよ。生れ落ちてからは色は変わらなくても、実はご先祖様とは違っているかもしれないのですw 鍵盤、…
[一言] 詩季しゃまお疲れさまなのなのでしゅ♪ どんな風景も、どんな光景も。 どんな物でも…… 詩季しゃまの瞳に映ればこうして、 詩 と、なり 言葉 と、なり。 命を吹き込まれた物語となりますね。 …
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