第45話 東東京大会 1回戦 東京成武高校戦 part2
四回表、0-2の2点リードの状況で東京成武高校は加登脇・柳田・吉田という打順から始まった。ここまで2失点に抑えている琴葉は加登脇に対して一球目をストレート、二球目をチェンジアップ、三球目をフォークを投げ入れるが十球目まで粘られてしまいセンター前へのツーベースヒットを放たれしまいピンチを作ってしまった。
「お姉ちゃん大丈夫?制球が悪くなってきてるけど・・・」
「大丈夫。気にしないで!」
気を取り直して琴葉は後続の柳田に対して四球で一二塁とされるが吉田を空振り三振、高橋にレフト前ヒットを打たれて満塁にさせてしまうが神宮寺を併殺に打ち取って何とか失点を防いだが琴葉の表情には笑顔がなくなっていたため高原先生は今後のことも考えてか五回表以降の登板を回避することになった。
「琴葉、今日はここまでかな。これ以上無理すると怪我のリスクが高まるから」
「分かりました先生。少し休みます」
「彩也も今日はここまでで大丈夫。加奈子~!次のイニングからの準備頼んだ~」
「は~い!」
四回裏、穂香・彩也・七緒の順番で無失点に抑えられている山本と対戦した。穂香は山本に対して粘りを見せてヒットを放ち、彩也は四球、七緒が内野安打で満塁と今日一番のチャンスを作るが義美が空振り三振、心愛がサードフライに打ち取られてしまい無得点になる可能性が出てきたが樹理が山本から3ボール2ストライクからヒットを放ち1-2とようやく点をいれることが出来た。
「樹理~!ナイバッチ!みんな逆転していくよ~!」
しかし、続く赤穂が六球目のカーブを打ち上げてレフトフライに倒れてしまうが3アウトでチェンジとなった。しかし、満塁のチャンスを最大限に活かすことができなかった。
五回表、日東高校は守備交代を告げた。
日東高校 投手・守備交代
大野琴葉(先発)→澤村漆(中継ぎ)
大野彩也(捕手)→阿部加奈子(捕手2)
琴葉と彩也が交代した。五回表、琴葉に代わって登板した漆は先頭の亀井・坂本・吉川と対戦した。漆は亀井に対して際どいコースを投げ入れていき見逃し三振を奪った。しかし、坂本に四球目のカーブを打たれてしまいソロホームランを放たれてしまい1-3と再び2点差に放たれてしまった。
「甘く入った・・・失点はこれだけにしよう」
漆は吉川に対してセカンドゴロを放って2アウトに追い込むが4番岡本と対戦し、右中間方向への特大ホームランを放たれてしまい1-4とさらに突き放されてしまうが加登脇をライトフライに打ち取り五回裏に突入した。
五回裏、雪峯はここまで1失点に抑えられている山本からホームランを放ち2-4と再び2点差に戻したが後続の舞香がライトフライ、彩也に代わって出場した加奈子はセンターへのツーベースヒットを放つが七緒がサード方面へのゴロを打ってしまいダブルプレーを放ってしまった。
「あちゃ~追い付けなかった・・・みんな、残り2イニング頑張ろう!」
「お~!」
六回表へ続く・・・
次回11月27日投稿予定(part3)




