表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一球入魂 -日東高校女子野球部-  作者: 照山
第2章 オールスターゲーム編
33/46

第33話 第1週 オールスター戦 第1試合

6月に入りオールスター戦が開幕した。日東高校の第1週の選抜メンバーは琴葉、彩也、樹里、七緒、すみれの5人が選出された。試合開始30分前、第1週代表監督の拓明高校の西川監督はミーティングを行い、挨拶をした。


「皆さんおはようございます。第1週のあ行~な行の代表監督を勤めさせていただきます拓明高校の西川と申します。初めての方もいらっしゃるかと思いますが楽しく協力して試合を進めていきましょう。それでは第1週第1試合のスタメンを発表します」


「はい!」


前回の開幕式にてあ行~な行、は行~わ行の組分けが発表されたが実際に東西に分かれて行われる。


あ行~な行(以下東陣営)

1,与那国樹里(中堅手) 日東高校

2,牧乃梨子(二塁手)  拓明高校

3,大野彩也(捕手)   日東高校

4,乃木咲希(一塁手)  拓明高校

5,大城綾香(三塁手)  川代学園

6,柳田恵令奈(左翼手) 上東館

7,山本恵梨香(右翼手) 館花学園

8,青木千景(遊撃手)  大東国学院

9,圓藤友伽里(先発)  大東国学院



は行~わ行(以下西陣営)

1,前川海未(右翼手) 竜北学館

2,神宮司悠(遊撃手) 白峰西高校

3,和田春夏(一塁手) 麗栄学園

4,栃山結香(左翼手) 名東高校

5,宮崎花鈴(三塁手) 名東高校

6,大津和佳(遊撃手) 柳台高校

7,島川美優(二塁手) 白峰西高校

8,肥後奈保(中堅手) 法央大付属

9,富松美琴(先発)  白峰西高校


となった。先攻に東陣営、後攻が西陣営となった。試合開始の合図があり、富松がマウンドに上がった。富松は先発・中継ぎの両方が可能である。


一回表、樹里の三球三振から試合が開始した。三球三振という嫌なムードが漂う中、乃梨子のセンター前にヒットを放ち、彩也のライトへのツーベースで1アウト一三塁というチャンスを作るが咲希による犠牲フライ、綾香のショートゴロで1点止まりとなった。


一回裏、1-0で迎えたこの回は友伽里の初球を前川は右中間方向のスタンドへ入れ初球先頭打者ホームランで1-1と同点とした。続く神宮司と和田は四球とレフト前ヒットでチャンスを作り、栃山の3ランホームランで1-4と3点差を突き放した。続く宮崎もセンターへのヒットで出塁するが大津の空振り三振で次のイニングへ突入した。


3点差を追う二回表、恵令奈は富松の五球目を完璧に捉えてレフトスタンドへ突き刺さる特大ホームランで2-4と2点差とした。後続の恵梨香・千景のヒットで出塁後、友伽里のバントで無死二塁三塁と一発出れば逆転の場面で樹里はライトへのスリーベースを放ち4-4の同点とした。同点とするも続く乃梨子がセンターフライ、彩也のサードゴロ、咲希のライト前ヒットで出塁するが綾香のキャッチャーフライで勝ち越しの得点を得ることは出来なかった。


二回裏、島川・肥後の連続四球と富松の内野ゴロの間に二塁三塁へ進塁し勝ち越しの場面を迎えるがここで友伽里は降板した。友伽里の代わりにマウンドに上がったのは上東館の寿杏であった。杏は前川に対して三球三振に仕留めた。続く神宮司もレフトフライに倒れてしまい交代となった。


東陣営 投手交代

圓藤友伽里(先発)→寿杏(中継ぎ)


三回表、恵令奈のライトフライ、恵梨香のセンターフライで早くも2アウトになってしまうが千景と杏の連続ヒットで出塁し今度こそ勝ち越しのチャンスを作るが乃梨子のピッチャーゴロで3アウトチェンジとなった。


西陣営 投手交代

富松美琴(先発)→樋笠凪(中継ぎ)


三回裏、和田・栃山・宮崎の何と三者連続ホームランで4-7と突き放した。致命的な失点をした杏はこの回で交代となった。


東陣営 投手交代

寿杏(中継ぎ1)→春風真央(中継ぎ2)


真央がマウンドに上がり、大津にセンターへのヒットで出塁されるが島川を併殺に仕留め、この回を3失点で抑えた。


四回表、やり返しの三者連続ホームランを計画した彩也は狙い通りソロホームランを放った。続く咲希・綾香もホームランを放ち前のイニングでやられたことをやり返した。7-7と乱打戦が繰り広げ、恵令奈の四球と恵梨香の内野安打でチャンスをさらに拡げるが千景の併殺と真央の三振でチェンジとなった。


四回裏、肥後と樋笠の連続三振で完璧な投球を披露するが前川にライトへのヒットで出塁すると神宮司の走塁ミスで失点を防いだ。


五回表、樹里の三塁への内野安打を放つと乃梨子の送りバントで二塁へ送り彩也のタイムリーヒットで勝ち越しに成功し8-7とした。しかし、後続の咲希のファーストゴロと綾香の中堅・肥後のダイビングキャッチで3アウトとなった。


五回裏、同点にしてはいけないという緊張感が漂うなか真央はインコースを攻めていく投球を披露し和田を見逃し三振に仕留め、栃山と宮崎にヒットを打たれてピンチを作るが大津の空振りと島川のセカンドゴロで点を与えることを許さなかった。


西陣営 投手交代

樋笠凪(中継ぎ2)→林原いのり(中継ぎ3)


六回表、最終回の攻撃は恵令奈のセンター前ヒットで出塁するが恵梨香の打球は引っ掛かってしまい併殺を放ってしまい2アウト。再度千景がヒットで出塁するが真央の代打で登場した宮原翼は打球が詰まってしまいサードゴロに終わった。


東陣営 投手交代

春風真央(中継ぎ3)→野村淳美(抑え)


六回裏、1点差の場面で肥後の代打で登場した篠ノ井伊呂波は粘りの打撃を魅せるも空振り三振に倒れた。しかし、林原の代打で登場した野宮早百合によるライトへのツーベースで出塁し、前川のヒットで一三塁とサヨナラのチャンスを作るが神宮司と和田を外野フライに仕留めて8-7のルーズベルト・ゲームでオールスター戦第1週第1試合が終了した。


試合終了後、第1試合の振り返りと明日に関するミーティングを行った。


「皆さんお疲れさまでした。厳しい展開が続きましたが勝つことが出来ました。今後こういう展開があるかもしれませんが勝っても負けても後悔しない戦いを見せましょう!明日は14:00開始なので遅れずに来てください。以上です」


「お疲れさまでした!」


  1 2 3 4 5 6 計 H 

東 1 3 0 3 1 0 8 17

西 4 0 3 0 0 0 7 14


勝利投手 春風真央 1勝0敗

敗戦投手 樋笠凪  0勝1敗

セーブ  野村淳美 0勝0敗1S


本塁打 前川海未(1裏)  1号

    栃山結香(1裏)  1号3ラン

    柳田恵令奈(2表) 1号

    和田春夏(3裏)  1号

    栃山結香(3裏)  2号

    宮崎花鈴(3裏)  1号

    大野彩也(4表)  1号

    乃木咲希(4表)  1号

    大城綾香(4表)  1号


試合時間 2時間56分


試合終了して七緒は監督に許可を取り足早に帰宅した。

次回10月5日投稿予定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ