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一球入魂 -日東高校女子野球部-  作者: 照山
第1章 ベストナイン大会編
25/46

第25話 The ベストナイン大会 -14戦目 重城大付属高校戦-

14戦目、残り2試合を残し9勝4敗と上々の成績を残している日東高校は重城大学付属高校と対戦する。この高校は13戦目終了時点で6勝6敗という成績であるがどの試合もロースコアの成績であるため油断していると完封を食らう可能性がある


「皆さん、残りこの試合含めて2試合となりました。勝ち越しは決まっていますが勝ちに拘っていきましょう。それではオーダーを発表します」


高原先生は14戦目のスターティングメンバーを発表した。オーダーは以下の通りである。


日東高校 スターティングメンバー

1,金子真琴(中堅手)

2,秋山凜(右翼手)

3,大野琴葉(三塁手)

4,大野彩也(捕手)

5,中島雪峯(DH)

6,乃木咲希(一塁手)

7,山崎七緒(二塁手)

8,土井美岬(遊撃手)

9,丸亀義美(左翼手)

P,上原礼子(先発)


琴葉と彩也の2度目の姉妹クリーンアップが誕生した。また、彩也は今大会通じて初めての4番出場となった。


そして一方の重城大学付属高校のスターティングメンバーは以下の通りである。


重城大学付属高校 スターティングメンバー

1,浅村ななこ(二塁手)

2,小郷優(左翼手)

3,茂木和奏(遊撃手)

4,井端優菜(一塁手)

5,佐伯三葉(右翼手)

6,橋本雪乃(中堅手)

7,梵朱夏(三塁手)

8,外崎珠奈(中堅手)

9,山田充希(捕手)

P,福田恵麻(先発)


というオーダーとなっている。先攻が日東高校、後攻が重城大学付属高校となった。


試合開始の合図があり、真琴がバッターボックスに入った。真琴は相手投手の福田のストレートを初球から振っていくが空振ってしまった。真琴は体感したことない投球を感じバットを構えるが連続で空振り、空振り三振で1アウトを奪われた。続く凜はライト方向へのヒット性の当たりを放つが右翼手・佐伯にダイビングキャッチで2アウト。2アウトとなり何としてでも初回からチャンスを作っていこうとするが琴葉もピッチャーゴロに倒れてしまい、3アウトでチェンジとなった。


「今日は何か変な感じだな・・・福田さんのピッチングには目を見張るものがある」


初回無得点に抑えた重城大付属高校は浅村、小郷に連続四球で無死一二塁のピンチを作った。しかし、茂木が礼子のカーブで空振りに倒れて1アウト、続く井端がボール球を振ってしまい併殺打(ダブルプレー)で3アウトとなった。初回終了して両校無得点に終わった。


ベンチに戻り、高原先生はベンチのメンバーに告げた。


「今日は延長になるかもしれません。ですので投手は裏で肩を作っておいてください。野手はいつでも代打で打てるようにしておいてください」


「はい!」


0-0で迎えた二回表、ホームランを期待された彩也は福田のスローカーブ、チェンジアップ、フォークを三球で仕留められ1アウト。雪峯も同様に空振りを喫し未だに無安打の状況が続いてしまうが咲希がこの試合最初のヒットとなるセンターへのヒットを放つが七緒がショートフライに倒れた。


「(ボールがバットに当たらない・・・すごい投手だな・・・)」


福田の投球を横目に礼子はそのように感じながら二回裏に突入した。5番の佐伯は礼子の遅めのチェンジアップを初球から当てていくがファーストゴロに終わるが続く橋本による右中間への二塁打を放つが7番の梵が空振り三振、8番の外崎をピッチャーライナーに抑えこの回も0-0で三回表に突入した。


「れいちゃん、前回よりは良い投球が出来てるからこれkらも続けてね」


「了解~!」


三回表、ここまで0点に抑えられている日東高校は美岬のショート後方への内野安打で出塁し、盗塁を決めて二塁へと進塁するが義美の空振り三振で1アウト。二巡目の入り1番の真琴も二者連続三振で2アウトとなってしまった。中々点が取れない中、凜の四球で二死一二塁のチャンスの場面で琴葉の打席で福田の甘く入ったストレートを完璧にとらえレフト前へのタイムリーヒットで遂に1点目を奪うが彩也がセカンドゴロに打ち取られるが1-0と先制した。


「ようやく1点目・・・この1点を守りきれるかどうかが重要かな・・・」


1-0と先制し、三回裏に突入した。三回裏、9番の山田は八球粘るバッティングを見せるが空振り三振で1アウトとなった。先頭の浅村・小郷が連続でヒットを放つが一死一二塁の逆転のチャンスを作るが茂木が今日チーム2個目のダブルプレーを放ってしまい3アウトになってしまった。


「礼子、今日はここまでにしときましょう。彩夏~!四回裏の登板行ける?」


「行けまーす!」


そして四回表、点差を放そうとするが雪峯がライトフライに打ち取られ、咲希と七緒と美岬が連続四球で満塁とするが義美が両チーム3個目となるダブルプレーを放ってしまい3アウトでチェンジとなった。この試合は両者共にテンポ良く進んでいる。


「さぁ彩夏~!行っておいで!」


「はい!」


日東高校 投手交代

上原礼子(先発)→小林彩夏(抑え)


勝利投手の権利を得て礼子は降板し、8セーブをかけて彩夏が四回裏のマウンドに上がった。四回裏、井端から始まる打線は井端による空振り三振から始まった。続く佐伯をセカンドゴロに打ち取るが橋本・梵に連続ヒットでピンチを作るが外崎をサードゴロに仕留めて3アウトで試合終了となった。両校1-0という投手戦を繰り広げた。


試合終了後、高原先生は明日の試合日程とミーティングを開始した。


「本日もお疲れさまでした。かなりの投手戦でしたが勝ち切れて良かったです。明日は最終戦と閉会式なので万全の体調で臨んでください。以上です!」


      1 2 3 4 計 H

日東    0 0 1 0 1  3

重城大付属 0 0 0 0 0  5


勝利投手 上原礼子 1勝0敗

敗戦投手 福田恵麻 3勝1敗

セーブ  小林彩夏 0勝1敗8S


本塁打 なし


試合時間 58分


14戦目が終了し10勝4敗で明日の最終戦に備えて早めに帰宅することになった。明日は最終戦と閉会式が行われる。休養メンバーの葵や樹理が復帰する。

次回9月3日投稿予定

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