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一球入魂 -日東高校女子野球部-  作者: 照山
第1章 ベストナイン大会編
24/46

第24話 The ベストナイン大会 -13戦目 柳台高校戦-

13戦目、日東高校は柳台高校と対戦する。対戦相手の柳台高校の成績は12試合経過して7勝5敗と日東高校と僅差である。また、13,14戦目は樹里や葵が休養である。


「皆さんおはようございます。残りこの試合含めて3試合となりました。それぞれ課題が見つかると思います。それではオーダーを伝えたいと思います」


高原先生は13戦目のスターティングメンバーを発表した。


日東高校 スターティングメンバー

1,金子真琴(中堅手)

2,大野彩也(捕手)

3,中島雪峯(一塁手)

4,秋山凜(右翼手)

5,乃木咲希(DH)

6,山崎七緒(二塁手)

7,松井埜々香(左翼手)

8,大野琴葉(三塁手)

9,青山すみれ(遊撃手)

P,高橋碧(先発)


葵の代わりとしてすみれが遊撃を守ることになった。彼女は三塁手であるが遊撃手の守備も可能である。また、この試合では彩也が初めて2番で出場することになった。


そして一方の柳台高校のスターティングメンバーは以下の通りである。


柳台高校 スターティングメンバー

1,渕東美恵(一塁手)

2,大竹いのり(三塁手)

3,青羽根栞(右翼手)

4,中川琴未(DH)

5,田部柚(左翼手)

6,坂倉榊(遊撃手)

7,涌井都子(二塁手)

8,山本江利香(右翼手)

9,上原神奈(捕手)

P,有原綾音(先発)


というオーダーとなっている。試合が開始された。先攻が柳台高校、後攻が日東高校となった。日東高校の先発は9戦目で素晴らしい投球を披露した碧がマウンドに上がった。


一回表、碧は先頭の渕東に対して低めの変化球や高めのスプリットで先頭バッターを空振り三振に仕留め、続く大竹と青羽根と中川に三者連続ヒットで一死満塁のピンチを作るが、5番の田部をレフトフライに打ち取が犠牲フライで1点を失うが6番の坂倉を空振り三振に仕留め、最小失点でこの回を凌いだ。


「危なかったね碧、碧は良いときと悪いときとの差があるからこれから気をつけてね」


「分かった彩也」


1-0で迎えた一回裏、1番に起用された真琴が初球からライトへのヒットを打っていくが彩也が送りバントの体制を取るがバント失敗に終わり、雪峯のヒットで一死一二塁ちチャンスを拡げるが凜が空振り三振しに仕留められるが続く咲希が四球で出塁し満塁のチャンスの場面で七緒が3戦目以来となる右中間スタンドへの2本目の満塁本塁打を放ち1-4と3点差を突き放した。しかし続く埜々香がキャッチャーフライに打ち取られ、3アウトでチェンジとなった。


「七緒。良いホームランだった。休養が良い効果だったかな?」


「はい!とても良く休めました!」


そして二回表、彩也の助言を受けた碧は涌井にセンター前へヒットを放たれるが山本をダブルプレーに仕留めることに成功し上原を四球で出すが先頭の渕東をサードライナーで無得点に抑えた。初回の立ち回りで今日は厳しい戦いになるかと思われたが彩也のアドバイスで立て直すことができた。


1-4の3点リードの場面での二回裏、琴葉の左中間を抜けるスリーベースを放つがすみれが空振り三振に仕留められてしまうが真琴のタイムリーヒットで1点を追加するが彩也の空振り三振で2アウト。続く雪峯、凜の連続ヒットで二死一二塁でチャンスをさらに拡げるが咲希がピッチャーゴロに仕留められた。


「碧、今日は三回までにしよう。それまで行ける?」


「分かりました!前回の登板の時と同様な感触があったのでいけると思います!」


三回表、碧の球速は投げる度にぐんぐん上がっていき大竹に四球で出塁させてしまうが青羽根をショートゴロに打ちとり1アウト。続く中川に対してはインコースを攻める投球を見せ見逃し三振に仕留めるが田部に今大会4本目となる2ランホームランで3-5と2点差に迫られてしまうが坂倉を危なげなくライトフライに打ち取り、3アウトで勝ち投手の権利を持って降板した。


「ナイスピッチ碧!」


「ありがとうございます先生!2ラン打たれたときはヒヤリとしましたが耐えました」


「その耐えというのがとても重要であることに良く気づけたことは素晴らしいね」


そして三回裏その前に柳台高校が投手交代を告げた。


柳台高校 投手交代

有原綾音(先発)→若松さゆり(中継)


三回裏、中継ぎとして登板した若松は絶好調の七緒に対して再び3本目となるソロホームランを打たれてしまい3-6と3点差になってしまうが埜々香を鋭いフォークで見逃し三振とバットを振らせず1アウトにした。しかし、琴葉をライトへのヒットで出塁させ盗塁もされてしまい、すみれを四球で出してしまうが先頭の真琴を三球三振に仕留め、得点を許さなかった。


「よし最終回に登板するのは彩夏。行ける?」


「行けます!」


日東高校は碧に代わって彩夏が登板した。


日東高校 投手交代

高橋碧(先発)→小林彩夏(抑え)


四回表、3点ビハインドで迎えた場面で彩夏が登板した。彩夏は7番の涌井に四球で出塁させてしまうが山本の代打で登場した亀井紫音をレフトフライに打ち取った。しかし、上原の代打で登場した立浪惇子にタイムリーツーベースで1点を失い2点差となった。1点を失うも1番の渕東を初球ファールフライでアウトにした。残すアウトはあと一つの場面で大竹の代打で登場した牧直海にホームラン性の打球をライト方向に飛ばしたが右翼手・凜のファインプレーでアウトとなり4-6で日東高校が勝利を納めた。


試合終了後、ミーティングを行った。


「13戦目の試合お疲れ様でした。打って守り抜く理想的な試合でした。14戦目も気を引き締めてやっていきましょう!次の試合は17時からです。しっかりと休憩をして万全の状態で試合に挑みましょう」


「はい!」


   1 2 3 4 計 H

柳台 1 0 2 1 4  6

日東 4 1 1 × 6  8


勝利投手 高橋碧  2勝1敗

敗戦投手 有原綾音 3勝2敗

セーブ  小林彩夏 0勝1敗7S


本塁打 山崎七緒(1裏) 2号満塁

    田部柚(3表)  4号2ラン

    山崎七緒(3裏) 3号ソロ


試合時間 1時間27分


13戦目が終了し9勝4敗で14戦目の重城大学付属高校と対戦する。重城大学付属高校は現時点で6勝5敗1分と悪くない成績を残している他、どの試合も僅差であるため警戒が必要である。

次回8月30日投稿予定

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