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猫好き冒険譚  作者: 穴の空いた靴下
第三章 冒険者編
47/50

第47話 宣言

 幾つかの料理と一緒に今度はスッキリとした果実のお酒が運ばれる。

 コレがまた料理と合って、そしてよく冷えていて、とにかく。旨い。

 料理も一つ一つ少し濃い目の味付けがお酒とよく合ってしまう。

 脂っこい料理も、一口爽やかな酒を飲めば、いくらでも食べられる。


「すごい! これ、美味しい!」


「ほんとに、いやー、お酒が進んじゃう」


「家で作る料理と違って、こういう料理も作れたほうが、カイトは奥さんにするにはそういう人がいいの?」


「うーん、たしかに……料理が美味しいと、家に帰りたくなりそうだね。

 そう考えるとミーナは料理上手だから良かったね」


「(落ち着きなさいミーナ、舞い上がってはいけない。今の感じはいつものカイト……)

 カイトはさぁ、こんな女性が良いな-とかはないの?」


「うーん、どうだろう?」


 ふとミーナを見ると……いけないよミーナ、あまりこっちに乗り出してくると、その、胸元とかが危ない感じに……、見てはいけない。が、男の性は残酷である。……すごい(語彙消失)


「ねぇねぇ教えてよ-(ふふふ、見てる見てる)」


「やっぱり、ノアを大事にしてくれる人がいいなぁ!」


 揺れて潰れて……


「あとはあとは? (もう少しマエノメリー)」


「み、ミーナ! その……ちょっと胸元が……」


「(チッ!)え? あっ……もー、カイトのエッチ……(照れた表情)」


「ご、ごめん……」


「ノアちゃんは可愛いからきっとみんな大事にしてくれるよね-?(ナデナデー)」


「なーーーん」


「ミーナはどんな男の人がいいの?」


「え? (おやおやおやー? やっぱり今宵のカイト殿は妙でござるな……)

 (あれ? これほんとにいけちゃうでござるかー?)

 私はー、優しくて、回復魔法を使えるからじゃなくて、私自身を大事にしてくれる人かなぁ……」


「えー、逆にそんな人いるの?」


「学校に居たときも貴族の誘いは多かったのよ……」


「モテモテだったもんなーミーナは、有力な貴族や、それこそSクラスの男も言い寄ってたよな……

 玉の輿どころの話じゃないんじゃないのか?」


「うーん……私みたいな平民の人が貴族の家に入るって、結構その後が大変らしいのよね……

 一度協会に入って、偉い人の養子になって、それから貴族に嫁入り。

 それでもずーっと所詮平民の娘-って言われ続けるんだもん……

 そんなの嫌。

 私は、ちゃんと私を見てくれて、自然に居てくれる人と、一緒にいたいの、そして、一緒に冒険してたくさんの新しい物を一緒に見つけて喜びたいの……」


「……すごく、素敵だと思うよ……」


「にゃー……」


「よかった。カイトならそう言ってくれると思った。

 あーあ、カイトが旦那様になってくれたら良かったのになぁ……(チラッ)」


「え、あはは、ミーナみたいな綺麗な奥さんもらったら、いつも心配になっちゃうなぁ……はは」


「いつも一緒に冒険してれば良いんじゃない?」


「にゃー!」


「そうね、ノアちゃんも一緒にね」


 ミーナとノアと一緒に夫婦で冒険する姿を想像する。

 うん、驚くほどしっくりくる……


「まだ、結婚するほど安定できてないからね、これからなんとか生活を安定させないとね」


「え? カイト? それって……」


「あ、いや、まぁミーナはもっと高いステージに行くかもしれないから、どうなるかはわかんないけどね……、俺なりに頑張るよ」


「にゃ!」


「カイト……そ、それって……プロポーズ?」


「え、う……俺なりに頑張らせていただきます」


「(おっしゃーーーーー!! やったぞーーーーー!!)嬉しい……」


「お、俺で……いいの?」


 あー、つい地雷ワードを言ってしまった……


「カイトじゃなきゃ嫌なの……」


 少し、頬を赤らめたミーナは、最高に可愛かった。


 次の瞬間、周囲に居たお客がスタンディングオベーション状態になった。


「おめでとう、ミーナ、カイト!」


「もーーー、おばちゃんキュンキュンしちゃったわー!!」


「カイトぉ! ミーナを泣かせたらダスが怒り狂うぞ!」


「ほら二人共飲め! 今日は店のおごりだ!」


 よく見れば昔から知った顔が多かった……

 全部聞かれてしまった、よく考えるとやけに静かだった……


「良かったわね-ミーナちゃん! 初恋がかなったのね」


「もー、おばさん言わないでよ-! 秘密だったんだから-」


「いやー、ふたりともそんな年になったんだなぁ……俺も年取るはずだ」


「ベネスも喜ぶぞー!」


「あ、まだ、婚約的な……」


「あー!? まだそんなこと言ってるのか、覚悟を決めろ!

 それともミーナを幸せにできね-のか?」


 全員の注目が俺に集まる。

 もう、覚悟を決めよう!


「ミーナは、俺が幸せにします!!」


 ウオーーーー!! ヨクイッタ!! オウエンスルワヨー!!


 その日一番の盛り上がりだ。

 俺たちの話を聞いた村の人々がどんどん集まって、結局店の外まで巻き込んだ大騒ぎになってしまった……


「なんか、すごいことになっちゃったね」


「う、うん。でも、楽しいね」


「これからも、いっぱい一緒に楽しい旅をしようね」


「ああ、なんか順番が変だけど、ミーナ、幸せにするから。す、好きだよ」


「私もよカイト、大好き」


「おーーーーい、主役がこんなとこでコソコソイチャイチャしてるぞー!」


「あんた、いいところで邪魔して! ごめんね二人共……いいのよ、続けて!」


「いやー、ははは」


「嫌ですわおばさま!」


「がーっはっっはっはめでたいめでたい!」


「カイト、ダスのバカ野郎は俺らに任せときな!」


「た、頼りにしてます」


 その後、明るくなってみんなが潰れるまで大騒ぎは潰れたらしい。

 俺とミーナは、お店の端っこに寝かされていた。

 間にはノアが丸くなって眠っていた。

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[一言] っぺ~、あまずっぺ~。。。 ガス?ダス?
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