5、竜とかドラゴンとかって違い分からん
すいませ~ん。更新遅れました。テストと引っ越しが重なってしまい、更新できませんでした。私情ではありますが言い訳させて下さい。
いきなりだがこの世界での竜やドラゴンについて話そう。
竜やドラゴンは大きな体をし、その皮膚は硬い鱗で覆われ、強力な魔法を使い、羽や魔法で空を飛んだり、そしてすごく長生きでその寿命は千年とも万年とも言われる超長寿な生き物、かつ個々の能力も高く戦闘力もある。そして竜の誕生メカニズムは基本魔物と同じなのだが、竜は生殖行為でも増えることができる数少ない魔物でもある。それでも竜が産まれるには相当なエネルギーが必要な為スポーンするにも生殖行為するにしても長い時間を必要とし、個体数は割と少ない。
つまり竜は硬く、魔法を使い、魔物で、すごく長生きで、超強いが数は少なめ。
そんなことから竜の存在は大きく、また偉大である。そんな絶対的な竜に対してこう言う奴らが居る「竜は神様が作りだした生物であり、この世の生物の頂点である。これから私たちは神の創造物である竜を崇めよう。さすれば神の導きを、神の施しを受けられる」そんな言葉から生まれた思想はやがてある国で定着し一般的なものになった。これがこの世界での初めての宗教である。
竜は用心深く人間の暮らす場所にはめったに侵入しないのだが、たまに若い竜が暴走し村や町に多大な被害を出したりしている。一応そういう時はギルドから討伐依頼が出てりもするんだが、でも実際この時大変なのは宗教からの批判や圧力の対処の方なんだけどね、そういう意味でも色々被害の出る竜でだが。中には助けられたお礼に竜の秘薬やうろこをくれたれもする人情深い良い奴らもいる、みんながみんな迷惑竜ではないのだ。
実は俺には竜の知り合いがいる。それがきっとその町の竜だと思う。あいつは…
「移動しましょうか?」
「あ、うん。そうしようか。」
今はいいや、多分まだあそこに居るだろうし、1000年経ったあいつはどうなってるか楽しみにしておこう。
そ俺は思った。
「それで、こいつらどうやって運ぼうか?」
「あ、そうだなえ〜と。」
俺は徐に手に魔力を纏わせ何も無いはずの空間に手を掴んだ。そして一枚の6畳分くらいある大きな布を取り出した。「ん?その布何処から持ってきたの?」
「え、いや。ストレージだけど?」
「ストレージってアンタそんな大きいもの入れないでしょう普通?」
エルシアが変人を見る目になっている。
ストレージ;自身の魔力を使って空間に歪みを作り、その空間に収納スペース作る魔法。いつでも取り出せるから便利なのだがこのストレージは対象物が大きいほど必要な魔力は多く要求され、しかもストレージ使用した魔力は回復しない、つまり使えば使うほど魔力の最大値は減った行くのだ。
でも能力10000倍の俺にはほぼ関係のない事だったりする。
「あーいやその俺生まれつき魔力が多くてこれくらいなら大丈夫なんだ」
そんな苦しい言い訳をする。
「あんた?さっき剣得意いて行って無かった?」
やっぱりこの時代でも魔力多いやつは魔法師なのかと、時代の共通点を見つける。
「あ、うんそうなんだけど…あ!そうそう俺身体強化を使って剣を振るのが得意なんだよ!」
「今あなた『あ!』言ったよね…別にいいんだけどさぁ〜あなたちょっと変わってるわ」
「いや〜それほどでも」
「褒めてないよ!」
華麗なツッコミが入る。
「…それでこの布で何をするの?」
「何って、エンチャントしてこいつらを運べるようにするんだよ」
「呆れたエンチャントとまであなた使えるのに魔法師じゃないの?もう、無茶苦茶ね!」
エンチャント:魔力を物質に纏わせ、その魔力を媒体に魔法を付与する魔法。付与できる魔法は自分の使えるものしか出来ない。魔法の精度はエンチャントとの熟練度やセンスで決まり、威力は付与できた魔法の元々威力とエンチャント精度で決まる。威力が高くても精度が低ければ高威力にはならないが、精度が高ければほぼ同じ威力を出せる。
「え〜と、ダブルエンチャント:マナ収集、飛行魔法。」
そう言って布に魔力を流してエンチャントをするとマナ収集の白色の魔力と飛行魔法の緑色の魔力が混ざり黄緑色に輝く。
ダブルエンチャント:2個の魔法を付与する魔法。エンチャントの上位魔法。
マナ収集:空中に漂う魔力の元マナを集めるもの。魔力が少なくなった時に回復しやすく魔法。
飛行魔法:自在に飛行する魔法。
「奇麗。ここまでの精度の高いエンチャントなって初めて見たわ」
エルシアが光り輝く魔力を見てうっとりしている。そんなエルシアからは妖艶なオーラが出ており、何というか…ちょっと興奮した。ほんとにちょっとだからね?べつに襲ったりはしないよ?
と思いつつも目をそらすハーペントだった。
「よし!終わった。こいつらをここに乗せてそのまま飛んで行こう」
「さらっと、飛ぼうとしてますけどアンタね…あーもうあんたを見てると私が魔法師なんてあほらしくなるわ。どうしてくれるのよ!」
どうやら俺は彼女の自尊心に傷を付けたみたいだ。
「・・・ごめん」
「はぁ~いいわよただ上には上がいるってことよね、町一番ってだけで頭に乗ってた私が悪いのよ。謝らせてしまってすまないわ、こっちこそごめん」
「いや、きみだって魔力密度の高い良いファイヤーボールを打ってたじゃないか。そう落ち込む事はないと思うよ」
「それは嫌味って言うのよ、覚えておきなさい。でもアナタぐらいの人にそう言ってもらえるとうれしいわ。お世辞でもありがとうね」
「いや、ごめん別に嫌味を言ったつもりはないだ、ほんとにそう思ったから…」
「あ~いい別に謝らなくて早くこいつらを運びましょう」
「うん、そうだな」
2人で7人のカラフル盗賊を布に乗せた後、自分たちも布に乗りこみエンチャントの効果を発動させると、布は地面から浮上し合計9人をのせた魔法の絨毯ができた。
「うわーー飛んだ!キャー何これ超ロマンチックじゃん」
エルシアが嬉しそうに紅い目をキラキラさせ身を乗り出す。ちょっとはしゃぎすぎだな危ね~
「エルシア危ないぞ。また落ちることになるぞ」
「もう落ちませんーそこまで私は馬鹿じゃいから!」
今度は顔を赤くさせ怒っている。忙しい人だな
「そう。じゃあ出発するから落ちるなよ」
「もう、落ちる落ちるうるさい!」
あ、、また怒らせてしまった。
「・・・」
俺は静かに運転するのだった。
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軽快に飛ばして10分ぐらいすると豪華に飾りつけられた門が見えてきた。門には「ようこそ!竜の町バーミリオンへ」と書かれている。町は真っ直ぐに伸びた道を沢山の人が行き交っており、道の脇ではお客さんを呼び込む人達。みんなが自由に商売をして経済を回しているようだ。ほんとあんな村人数人しかいなかったあの村には全然見えないな。1000年の間に何があったのやら。
「あそこがバーミリオンでいいのか?」
「あ〜うんそうよ、…してったんじゃなかったの?」
「え、なんで?」
「だってさっきは知らないって言ってたけどその割には道を一度も聞いてこなかったから、てっきり忘れてただけかと」
「あ〜うん。そう忘れてただけ。」
「あなたさっきから怪しいわよ。」
「ちょっと事情があるんだ」
「でしょうね、まぁ聞かないであげるわ。そういうマナーだしね」
「助かる」
「じゃもう近いし降りましょ」
「ん?このまま行ったらダメなのか?」
「あなたはそんなに目立ちたいの?」
「あ、そっか」
「はぁ〜」
エルシアから深いため息が聞こえてきたが、うんきっと俺のことじゃないよね!
現実から目を逸らしその場を済ますハーペントだった。
目立たないように茂みに降りると、布をストレージに締まった。
「降りたは良いけどこいつらどうやって運ぼう」
「え?あんたならなんとかできるんじゃないの?」
「おっとー、提案しておいて後のことは他力本願か〜?」
急に煽り始める主人公。
「いやそうじゃいけど、あんな魔法使えるんだからなんとか出来るもんかと」
「まぁ出来るんだけどね」
「いや出来るんかい!」
華麗なツッコミを受けた主人公はストレージを開き数十本の板材を取り出した。
「クラフト:手押し車」
クラフト:イメージした物を材料を元に組み立てる魔法。完成度はイメージの正確さで決まる。
「クラフトまで使えるのね…」
「よし出来た!」
さっきまでただの板材がなんという事でしょうとアナウンスされそうな出来になりました。
「安定のハイクオリティにこのスピードは…あんた職人になれるんじゃないの?」
「いやーそんな事ないよ」
「だって今作ったのにまるで長年使ってあるかのような良い感じに古びた作りなんて普通出来ないわよ?」
「匠の遊び心です。」
「は?」
「なんでもないです。はい。目立たなくしようとしたらこうなった」
「…あんたね。」
「よし、じゃこいつらを乗せようか」
エルシアの疑問符を強引に終わらせる匠。
カラフル盗賊を積み終わると町に向け歩き出す。
「エルシアも乗りなよ、まだスペースは十分あるし」
「いやそれなんか私めっちゃ偉そうに見えない?」
「あ、そっか」
「だから私はあなたの隣を歩くは」
「告白?」
「ち、違うわよ!」
「ハハハ、まぁ知ってたけどね」
「なら言うなし」
そんな今日初めてとは思えない楽しい会話をしながらバーミリオンの門へと近づき入国審査場で入国許可書を受け取り、ついでに詰所の場所も教えてもらった。
「詰所まで行ったらどうしましようか?」
「う〜ん別に急いでないからちょっとこの町を見ていくかな。エルシアはどうするの?」
「私も用事はないの、一緒に回ってもいい?」
「おう、俺も1人より2人の方が楽し良いからな」
「そうありがとう、そうと決まれば急いでいきましょ」
「わかった」
そう言って2人は詰所まで急ぐのだった。
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「すいませんー森でこいつらに襲われたんですけどー」
「はーい、少々お待ちください」
詰所に着き受付に声を掛けるとせっせと働いている女性が返事をしてくれた。
受付には俺以外にも10人ぐらいおり、その中にはエルフや、ドワーフに獣人族、それとヒューマン。色々種族が居て、この町がいかに栄えているかを表していた。
「お待たせしました。本日はどう言ったご用件でしょうか。」
そう言って来たのはさっきの女性だった。種族はヒューマンでおっぱいの大きい美人さんだった。
「あ、はい。実はここに来る前に盗賊に襲われまして、そいつらを倒したので連れて来ました。あ、そいつらは今外で眠てます。」
「そうですか。盗賊に襲われて捕まえたと、」
口にしながら紙にメモをする
「と言うことは今回はその盗賊の懸賞金の受け取りでしょうか?」
「いや、ちょっと懸賞金があるかはわからないですけど、一応は、はいそうです」
「そうですかでわ少し見て来ますね」
そう言うと女性はかけていった。
数分後彼女が興奮してドアを開けた。
「すいません!この魔力工作を行ったのはどなたですか!」
「うわー!いきなりどうしたんですか」
「どうしたもこうしたもありませんよ!あんな高密度で上質な工作品を私は見たことがありません」
興奮気味に早口で喋る彼女
「え?いやその〜」
「さぁ!一体誰なんです!」
「…ボク…ですけど…」
弱々しく答える。一人称まで変わってしまった。
「あなたですか!是非ともギルドカードを見せて貰って良いですか!」
ぐんぐんと迫ってくる彼女。
「イイです…俺今持ってないです」
「では今作りましょう!」
「分かりました…」
負けた。そう彼の心の久し振りの感情が湧いた。
俺が承諾すると女性は奥へと走り機械を持ってきた。
あれには見覚えがある。どうやら1000年経ってもカードの作り方は同じのようだ。
「使い方は分かりますか?」
「はい、わかります」
「そうですかでわお願いします」そう言うと彼女は一枚の紙を差し出す。俺はそれを受け取り、受付のペンを抜き自分の名前を書く。
(え〜と此処はグリム・クラエルでいいんだよな)
グリム・クラエルその名前は俺が実際に使っていたもう一つの名前だ。俺は普段生活すると世界最強という肩書きがどうしても邪魔になる時があるそんな時に使うのがこの名前だ。だから名前を聞かれた時もこの名前が出てきた。
「グリム・クラエルさんですね今ステータスを出しますね」
そう言って紙を受け取り機械に通す。
「ちょっとまってもらえますか。はじめに見るのは僕でもいいですか?」
「あ、そうですよね、すいませんでした。全く配慮が足りずご迷惑をおかけしました。」
「いや何もそこまで言わなくても大丈夫です」
「いえ、そうはいきませんので」
頭を下げる彼女。そんな姿を見て回りも騒が始めている。
「大丈夫ですから、頭をあげて下さい。ほらできたみたいですよ」
振り返ると、機械にとうされて蒼く輝く一枚の紙があった。
その紙はさっき俺が名前を書いた紙だが名前以外にも項目が増えており全部で名前、レベル、HP、MP、攻撃力、俊敏、防御、魔法攻撃力、魔力適合力、体力、スキル、魔法の12項目に増え、俺の数値はこのようになっている。
グリム・クラエル(26)(ユニークスキル:孤高)(加護:竜帝の加護、聖霊王の加護、女神の加護、)
レベル:879
HP:105480/105480
MP:10548/10548
攻撃力:5274
俊敏:2637
防御:2637
魔法攻撃力:3516
魔力適合力:2637
体力:7032
スキル
剣術(極)+99、斬撃(極)+99、居合(極)+99、盾(極)+99、武術(極)+99、洞察力(極)+99、神速(極)+99、採掘(極)+99、樵(極)+99、鑑定(極)+99、演算(極)+99、料理+99、コミュ力(中)+25、記憶力(極)+99、芸術性(極)+99、学問(極)+99、マッピング(極)+99、聞き耳(極)+99、、言語理解、薬学、合成魔法、魔道具作成、無演唱技能、状態異常無効、マルチタスク、運動センス、商売センス、農業、乗馬、経験値増加、ピキングetc…
魔法
魔法:全部。竜魔法:全部。聖霊魔法:全部。
ユニークスキル:何らかの形で宿り、所持者に効果をもたらす。ユニークスキルはスキルとは違って強制的に発動する。(孤高の場合は攻撃するさいや、スキルの使用時に発動する。)
竜帝の加護:竜と同等以上に扱われ、竜の魔法が使えるようになり、竜の聖域に入れる。竜帝に認められた証。
聖霊王の加護:妖精と聖霊を視認でき、会話や接触も行える。聖霊魔法も使えるようになり、聖霊の聖域に入れる。聖霊王に認めれた証。
女神の加護:相手のHP以上のダメージを与えられないというもの。他は謎。
あいかわらず恐ろしい内容だ…ちなみに戦闘時はこれが10000倍になります。つまり敵を殴るたびに52740000のダメージが入ることになる。(スキル補正はないものとする)
最後にステータスを見たのがまだレベル500ないときのことだったから、だいたい3年ぐらい前。
改めてステータスを見るとほんとただの化け物だ。触れるも全てを傷つけそうなぐらいやばいが、それよりもこの状況が一番怖い。何故なら今俺がギルドカードを見ている間にも目を輝かせこっちを見ている約2人の女性がいる。流石にこれを見せてしまえば、大変なことになる。きっともう物凄く大変な事になるはずだ。
だから俺は1つの魔法を解き、そして1つの魔法を発動させた。
そしてこの一言。
「スキルと魔法は見ないで欲しい」
「あ、私は構いません」
と受付嬢さん。
「うん私も構わないわ」
続くエルシア。
「ありがとう助かるよ」
にっこりな俺。
そして2人にカードを差し出す。
「「え~~レベル120!!」」
それは弱体化したステータスだった。
テストの結果は・・・う、頭が