表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートスキルで異世界無双  作者: 幸 日月
2/11

2話 初めての闘い

 目覚めると青い空と緑の葉が見え、遠くからは動物の小さな鳴き声が聞こえた。俺は静かに起き上がった。どうやら転移は成功したようだが、俺の転移した先は森の中のようだ。


「よし、身体に異常はないな」


 身体の確認を終えた後、早速俺は動いた。

 たしかこういう時は道を忘れないよう木の枝を折りながら進めばいいんだったっけ。

 木々の枝を折りながら森を探索した。こんなことをしていると小学生の頃良く友人と探検といって遠くまでいって道に迷ったことを思い出す。


「それにしても、本当にここは異世界なのか?」


 そんな疑問が浮かんできた。この森には何も無いな、俺の目標は森を抜ける事だな。でもその前に休憩だ。俺は腰を下ろした。

 休憩中、いろんなことを確認した。まず、持ち物。背負ってリュックに、手に持っている無数の枝、リュックの中には、500ミリリットルのイ○ハス、1箱のカ○リーメイト、4冊のノートと筆箱が入っていた。

 服装はもちろん制服だ。でも、この制服は動きやすい。俺は確認を終えて休むことにした。

 休憩中、今後のことを考えながら前を眺めていると、キラリと近くで何かが光ってような気がした。俺は気になり、光ったところを見に行くことにした。

 近くに行ってみると、鞘付きの剣が落ちていた。


(何故こんなところに?近くにまだ何かあるかもしれない……)


 少し探索した結果、なにもなかった。剣が落ちている理由は不明だが、ありがたく使わせてもらうことにした。

 俺は、もう一度休憩するために腰を下ろした。


「GRURURU...」


 休憩していると50メートル先くらいから、何か(・・)の低い唸り声が聞こえてきた。


 俺の本能が「逃げろ!」と伝えてくる。俺はそっと立ち上がり、唸り声が聞こえてきた反対側にそっと逃げようとしたが、枝を踏んでしまった。そして枝が折れた時の小さな音が静かな森の中で響いた。あぁ、テンプレだ......


「やばい!!」


 何かが走ってきた。俺は荷物を抱えて本気で走ったのだが、何かの方が速かったようだ、足音と声が近くなってきた。何かが地面を蹴った音がした。そして俺は思いっきり横に飛んだ。

 それが功を奏したのか、何かが思いっきり木に頭をぶつけた。


「なん…なんだ!?」


 目に映ったのは3メートルを超える巨大な白い虎のような怪物(・・)だった。

 その怪物は頭をぶつけてふらついていた。

 俺は逃げることは不可能だと悟った。持っている剣を抜き、正面に構えた。

 剣を使って戦ったことはなく、扱えるかどうか危ういがこの状況でそんな流暢なこと言ってられない。

 確か剣で大きい生物を殺す時は切るよりさす方が良いと聞いた事があるような……こればかりはやってみるしかない。

 

(俺にそんなことが出来るわけがない……でもやるしかねえ!!)


 今は怪物の動きが止まっている。今しかチャンスはないと思い早速攻撃した。足は突くより切った方が良いと判断し、怪物の脚を狙って剣を横に振った。剣は怪物の足に吸い込まれるようにして当たり、見事に1本の脚を切った。そして、他の足も切るべく、剣をもう1度横に切った。脚を2本切られた怪物は流石にその場から動けず、脚の切断面からドクドクと大量の血を流していた。この量は致死量だ。

 安心しきった俺はその場にへたり込んだ。同時に剣も綺麗に割れた。










 怪物はもう息をしていない。

 自分でも思うが、よくこんな怪物を殺せたもんだ。















 レベルが上がりました。

 レベルが上がりました。

  ・

  ・

  ・

 レベルが上がりました。


 息が上がっていて少し落ち着いてきたら、声が脳内に響いてきた。


「うっ………!?」


 たくさんの情報が頭に入ってきて激しい頭痛がしたが

 血の匂いに怪物たちが誘われてくる可能性を考え、その場から離れた。



 ある程度離れたところでどうやら限界がきてしまったようだ。



 そして、俺の意識は闇の中に沈んでいった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ