帰り道
心が満たされなくなったのはいつからだ?
その問いを考えた時、僕の中で止まった時間が立ちはだかった。
三年が経とうとしていた
同期全員の最下層になり、生きていても楽しくなくなってから三年
僕はあの日に死ぬべきだったんだ。
今でも心の何処かで大丈夫と思う慢心の獣を飼っていて、自制心は隅っこで泣いている
こんなはずじゃなかったのに
僕の人生はもっと華やかだったはずなのに
言葉に綴る時、哀しみよりも空虚な何かが心を支配した。
ああやはりそうなのかもしれない。
僕はあの日には戻れない
だけどあの日に帰る方法があるのは知っている
さようなら世界
さようなら現実
さようなら僕
帰るのは怖いかもしれない
でも僕は旅立つと決めたのだ
だから僕は旅立つ
背中には翼などない
でも飛べば帰れるのだ
落ちて行く中で想起する
なんでこんな事になったのかを
答えを出す前に僕の世界は終わった