6/11
凍った魚
魚人間の話によると、人間は来年滅亡するらしかった。僕はその言葉を全目的に信じているわけではなかったが、かといって、まったく信じていないわけでもなかった。スーパーにトイレットペ-パーを買いに行ったり、遺書を書いたりして、残りの人生を送ることにした。
そして、終末の時が来た。空から大きな木魚が降ってきたのだ。木魚たちは人間の頭をかち割って、町中をトマトジュースにしてしまった。大学教授の手の平の上で踊らされていた人間たちも、単位を落として死んでいった。夢の中だと気付いたのはその頃だった。




