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サイモン=ハイランド

 俺は、サイモン=ハイランド。


 下級貴族の次男として生まれた。


 ハイランド家では、既に後継ぎは長男に任せていたため次男としては自由があった方だと思う。


 ただ比べられることはあったし、親父は次男の俺に対しても容赦のない訓練をしてくれたと思う。


 ハイランド家は国と国の国境近くにライン領を統治しているため剣術を学ぶことになる。


 それもそうで他国から攻められる時が一回だけあった。


 その時は俺も子供で記憶が乏しいけど、親父の鎧に血が付いていたことは鮮明に覚えている。


 このような環境で育つと当然剣術も身に着くし剣士としての心構えもつく。


 だがそんな俺にも転機が訪れた。


 何と国同士が和平したのだ。


 つまり戦いもおわりライン領に住んでいた俺たちも平和になった。


 そうなると次男の俺はハイランド家としては用済みみたいなもんだった。


 何故なら兄が後継ぎをするからだ。


 だからこそ十八歳で家を出ることになった。


 俺が家を出る時、出向いてくれたのは母さんで、「いつでも私は待っているからね」とさようならじゃなくて会う可能性を残してくれたのは嬉しかった。


 唯一母さんだけ俺に対して愛情を与えてくれた。


 もし母さんがいなかったら性格の終わった人が出来上がっていたかもしれない。ただそれでもライン領に戻るつもりはなかった。


 そんな俺が一番最初に向かった先が、都市ミルザートだ。


 一緒に訓練している兵士の間で()()()という仕事があることを耳に残していた。


 俺は、訓練中で知ったミルザートという都市と冒険者という単語だけ聞き取りその場所に向かった。


 正直着いた最初は、皆が平和に過ごしていたことに気が付いた。


 ここにいる連中はライン領で戦っていた兵士の犠牲で過ごせているのを分かっていないのだろうとその時は思っていた。


 数日後、魔獣の大群がミルザートに襲ってきた。


 原因は不明だが、その時都市に居た人たちはパニック状態になっていた。


 そんな時立ち上がっていたのが冒険者だった。


 皆ランクはバラバラのはずなのに都市を守りたいと思う気持ちは皆一緒で住民を避難させたり剣士と魔法使いが協力して魔獣を倒す背中を見ていたら、いつの間にか俺も加勢していた。


 そして魔獣を全て倒すと、共に戦った俺含む五人でパーティーを組んだ。


 その時のリーダー決めは、一番多くの魔獣を刈り取った数で競った。


 結果、俺が多かったからリーダーになった。


 こうしてパーティーを組んだ俺たち一同は世界中を旅した。


 旅をしながら色々な場所の依頼を受けて冒険してきた。


 その旅でウィローグレン村に立ち寄った時に素晴らしい家を見つけることができた。


 この家で将来過ごそうと心に決めていた。


 ーーーーー


 数年後、無事ミルザートに戻ってきた。


 この時の俺は、自分でも信じられない出会いを冒険者ギルドでしていた。


 まさか受付嬢に一目ぼれしたのだ。


 ただその日は恥ずかしい気持ちもあったしパーティーメンバーに報告だろうと思ったので、その日の夜に飯や酒を嗜みながら「パーティーから出る!」と酔った勢いで言った。


 するとパーティーメンバーは、皆「受付嬢かわいかったからな!」「耳まで赤くなっていましたわ」「マジ?」「ハハハ!!童貞やん!」とメンバーが反応してくれた。最後に聞き取れた言葉に対してだけ「そこ!黙れ!!」と言い返した。


 その後、プロポーズして同棲してアンナと結婚した。


 そのウィローグレン村に引っ越して息子も出来た。


 俺が二十歳でアンナは十八歳だ。


 そんな息子も六歳になった。


 正直うちの息子の魔法使いとしての才能は、冒険者にいた連中と差はないかもしれない。


 おそらく元パーティーメンバーの奴らに合わせたら驚くだろう。


 だからこそパーティーメンバーの一人に魔法に長けた奴がいるから合わせてみようと思う。


 正直剣術も伸ばしたいけど、まだ身体が出来上がっていないから保留だ。


 息子には親父みたいな無理難題な訓練をさせるつもりはない。


 せいぜい自衛のための剣術で問題ないだろう。


 あとリオンにも弟か妹が欲しい頃合いかもしれない。


 俺はアンナと結婚できて幸せだ。














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