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アンナ=ハイランド

 私は、今は亡き村長の孫の平民出身。


 今は私の父が村長だ。母は昔教師をしていたと聞いている。


 程々の村であり人数も多かったと思う。


 同じ年頃の子供達も数人いてよく遊んでいたと記憶している。


 私が村を出ようとしたのは、十五歳の時に祖母からの話を聞いたときだ。


「アンナは、若いから様々な経験をして生きなさい。魔法を使うことができるから、きっと色々な経験をして欲しい。私も魔法を使うことが出来たから都市に出ても何も問題なかったわよ」


「ばあちゃんは都市に住んでいたの?」


「楽しかったわ。都市に住んでいた時にじいさんに出会ったの。


「そうなの?」


「そうよ。今ではこの村で都市に住んだことのある人は私以外にいないの。」


「でも、お金とかはどうするの?」


「大丈夫。私の財産とじいさんの財産があるからね」


「えっ?いいの私に使っても」


「良いのよ。どうせ使い道のないお金なんだ。アンナが使った方が天国にいるじいさんも喜ぶでしょう」


 そう言うと今まで貯金していたお金を渡された。


「ありがとう!ばあちゃん」


「ほら、さっさとこんな辺鄙な村から出て行きな!」


 それから数日後、両親というかお父さんを説得して村から出ていった。


 私が向かった都市はミルザートだ。


 ここには世界で一番の冒険者ギルドが建てられていた。


 その様な安易な気持ちで冒険者ギルドで仕事を貰おうと受付のお姉さんに話しかけた。


 そのお姉さんはギルドでも一番の受付嬢らしく人柄も良くて冒険者の中で有名だったらしく、今思えば私のことを気に入ってなかったと思う。


 私が冒険者ギルドの受付嬢をしたら、一気に噂が広まりいつの間にか私が一番の受付嬢になっていた。


 こうして魔法が使えるから冒険者にでもなろうと村を出たけど、受付嬢として数年仕事をしたら目の前にあの人がいた。


 最初の第一印象は、若い人で大変そうだった。


 何故なら若い冒険者はカバン持ちとか雑用させられることが受付嬢しているとわかった。


 ただその人は、私ぐらいの年頃なのにリーダーを張っていてかつ世界的にみても有名な冒険者パーティーだったからだ。


 その人の名前は、サイモン=ハイランド。


 私と違って貴族出身だ。


 私と彼とではお付き合いなんて無理と思っていたのに、彼から「俺たち付き合おう」と公開プロポーズされた。


 その日は冒険者ギルドにいた人々全員で祝ってもらった。


 彼と出会って数日の出来事だ。


 そんな彼と数年同棲してから、結婚するタイミングで「ミルザートを離れたい」とお互いベットで横になっている時に尋ねてきた。


「どこに行きたいの?」


「冒険者で旅している時一番気に入った場所があるんだ。そこで住みたい」


「因みに場所の名前は?」


「ウィローグレン村だ」


「聴いたことのない村ね」


「そりゃそうだ。村の人口は数人しかいないからな」


「それって村なの?」


「村ではないかも知れないが景色は良いところだ」


 ーーーーー


 この数ヵ月後にリオンが産まれた。


 私は十八歳という年齢だ。


 私も貴族出身のサイモンと結婚して苗字をもらえた。


 リオンが産まれて五年、我が子の成長する姿は見てて感動する。


 初めて泣いた。

 食べた。

 ハイハイした。

 歩いた。

 話した。


 成長する姿を見て感動した。


 あと三歳ぐらいからリオンは天才だと感じていた。


 いやもしかしたら一歳、二歳ぐらいから感じていた。


 魔法書を持っていつも見ていたし寝る前も読み聞かせると目を輝かせていた。


 だから三歳になって身体を浮かせて天井に頭をぶつけた時は驚いた。


 その日の夜に私たちはリオンについて会議をした。


「ねぇあの子どうする?」


「リオンの好きな様にさせてあげなさい」


「でも…」


「大丈夫!君がリオンの先生になればいい」


「私に務まるかな?」


「心配ない!俺たちの子だ。力を持っても決して人を傷つけたり悪い事をしたりしないよ」


「そうね。あの子を信じましょ」


 ーーーーー


 そしてリオンは、家の中を歩かずに生活出来る様になっていた。


 リオンの魔力は、私や魔法を使う冒険者を超えたと思う。


「あの子には剣も教えても良いと思う」


「剣も?」


「俺とアンナの子だ。きっと剣も教えたらいいところまで成長すると思う」


「でもまだ早いわ」


「そうだな。学校に行くタイミングで教えようと思う。アイツが十五歳になった時が楽しみだ」


 サイモンは、まだ先の未来を考えて嬉しそうだ。


 私もあの子がどのように成長するか父さんと見守ろう。






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