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リオンvsヴェラ(2)

(何だ?僕の攻撃は完璧だったのに…。身体が追い付いてなかったし負けることはないと思ったのに今の異様な空気感は何だ?)


 リオン・ハイランドは自身の付けていた眼帯を外すと右眼の瞳孔が明らかに人のそれではなかった。


(僕はとんでもない奴を相手にしてしまっているかもしれない。ほら魔力の流れが右眼にしか流れてないもん。ていうか魔力持っているのを隠していたのか…)


 僕は他の人とは違うことがある。それは筋肉の動きや魔力の流れを感覚的に掴めるようになった。


 僕はモノ心ついた時から両親はいなかった。だからといって施設にも入らずに町はずれにあるスラム街で生活していた。そこでの生活は僕のような女の子が一人で生活出来るには無理なのにどうやって生きて来たのか。


 街に降りては貴族の金銭になりそうな高価な品物を奪って高値で売ったり、食べ物も屋台で売られているパンとかを奪って生活していた。


 その時に彼らの怒りや同情、冷めた視線にも敏感に感じ取れるようになった。


 そして僕の事を捕まえた人からは殴り蹴りで僕の事を攻撃してきた。それはそうだろう。毎回毎回奪っていたら大人から痛い目見ることもある。貴族連中の物を奪った時、魔力を持った人からは何も出来ずにただやられていくのが日常だった。それでも僕はスラムで生き残るため自分の物は奪ってでも得ることしか出来なかった。


 こうして生きていると不思議なことに相手の動きが目で感じ取れるようになった。


 例えば、フェイントのような動きでも敵の筋肉の動きで止めることが出来たし、魔力持った相手でも色でどの属性の魔力か量はどれくらいか普通に生活しているとわかるようになった。


 それなのに…僕が目の前にいるリオン・ハイランドからは魔力がさっきまで感じ取れなかったのに…いきなり魔力が身体中から溢れている。


 ただ、あまりにも微量なため感じ取れる人はいないだろう。


 そんなリオン・ハイランドの右眼に何か不気味なことを感じながらも攻撃の手を止めないほうがいいと判断した。


 ーーーーー


 未来眼(フォノレジ)を発動と同時にヴェラが仕掛けて来た。


 魔力を注ぐと彼女の次のモーションが見えるようになった。


 ヴェラは真っ向から向かってきた動きが見えた。僕はただ剣を構える。


 彼女は右手に持っている短剣を僕の足元に投げた。その動きが見えたので僕は彼女に向かって走った。


 するとモーションが変わった。突如顔面に向けて投げるのに変更した。僕は短剣を最小限の動きで避けた。次の瞬間、ヴェラはスライディングで僕の太ももを打とうとしている動きが見えた。ヴェラがスライディングをした瞬間、僕は少しだけ跳躍して避けた。


 ヴェラは驚いていたが関係ないことだった。僕は上手く彼女の背後を取ることに成功した。


 そのまま僕は彼女の首を打つことに成功した。


「勝負あり!」


 ローズの声が高らかに聞こえた。


「勝者リオン・ハイランド!!」

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