誕生日
異世界に転生してきて一年が経過した。
「リオン。おめでとう!」
「お誕生日おめでとう!リオン」
そう言われながら母さんに抱っこされ、父さんに顔を触られているのが僕、リオンである。
今日は、年に一度成長した暁に祝う誕生日だ。両親は朝から準備に取り掛かっていた。
それにしても、前世と同じ文化があることに驚いた。
今、目の前には豪華なご馳走が並んでいるが、一歳の僕には食べることが不可能な物が沢山用意されている。僕はワインの所に手を伸ばしていた。届くわけないけど。
それにしても今日の父さんは、朝から張り切っていた。
父さんは、剣を装備して服装も寒さに耐えるために顔にも目だけが見えるように全体が隠れるように装備して出かけた。午後になるとクマのような見た目の動物を持って帰って来て、庭で真剣に解体作業をしていた。
母さんも、朝から洗濯や掃除を終えてから、部屋に飾りつけをしており最後にかまどに火をつけて美味しそうなパンを焼いていた。
それ以外にも魚を焼いた物もサラダも母さんが作ってくれた物が豪華に並んでいた。
「さて、今日はリオンの一歳の誕生日をお祝いして乾杯!」
「乾杯!!!!」と僕が持っているコップに二人は乾杯してくれた。
僕は、このタイミングだと思い「ありがとう!」と言葉に出して言った。
初めての世界、この世界での母国語を話すのは緊張したものがあった。
「ねぇ、パパ!リオンが初めて話したわ!」
「さすが、俺の子供だな」
嬉しかったのか二人して舞い上がっていた。
その後、僕は「パパ」「ママ」と声に出したら母さんが嬉しすぎてなのか、ワインで酔っているのか泣いた。父さんは日記帳を棚から取り出して書き記していた。
「ここまで大きくなって…」といい母さんがほっぺにキスした。
僕はこの両親からの愛情をもらいながら成長していくのだろう。
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二歳になっていた。
この年頃になると、普通に家の中を歩き回ることが出来るし話すことも出来るぐらいには成長できるようになった。あと離乳食から普通に両親と同じ物を食べれるようになった。それでもワインを僕の前で飲まないでほしい。
父さんの名前は、サイモン=ハイランド。
母さんの名前は、アンナ=ハイランド。
最後にリオン=ハイランドの三人家族である。
そして村の名前はウィローグレン村と言われている。
住んでいる場所は本当に田舎だ。近くの川辺には魚が泳いでいる。
最近は、父さんの釣りをみている。
でも前世のような釣り竿を使うわけじゃなく父さんが槍を付いて魚を捕るのを見ているだけだった。
僕は父さんの姿を見て素直に「パパすごい!」と声に出して言った。
「リオンも大きくなったら出来るようになるさ」と言いながら魚を僕に渡した。
子供の小さな手で頑張って家まで魚を落とさないように家まで持って帰った。
そして、母さんからは一冊の魔法書を読み聞かせてもらっている。
教育熱心なのだろうか。魔法と同時にこの世界の文字や単語も教えてくれた。
昔は嫌いだった勉強も魔法のことだからなのか、それとも教えが上手いのかわからないけど楽しく学んでいた。
けど、魔法を扱うのにまだ時間がかかりそうだ。




