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おじいちゃんとの出会い

 サイモンの実家、ハイランド家の屋敷に入った。


 下級貴族とはいえ家のレベルがあまりにも違いすぎる。


 シャンデリアが吊るされていてらせん状の階段で二階に移動出来るようになっている。


「帰って来たか」


 前方にある大扉から先ほどの男とサイモンに似ている男がやってきた。


「親父。ただいま」


 サイモンが挨拶すると親父と言われた男は、鞘から剣を抜いて…来た。


(速い!!)


 あまりの速さに仁王立ちするしかなかったのに対し、サイモンは剣でガードしていた。


(いつのまに、鞘から剣を抜いたんだ?)


「よしジェームズ。案内してやる客人を連れて客室に連れていけ」


「はい旦那様」


 先程のおじさんはジェームズという名で、やはりこの家で長らく仕えてる人物何だと確信を得た。


 僕たちが連れてこられた客室は就活の時の面接会場見たいな色味のない部屋だった。


「それでは紅茶を入れてきます」


 ジェームズは客室から出て行った。


 数分の間、緊張で声を出すことが出来なかったため思わず「はぁ~~~~」とクソでかため息がでた。


「よく我慢出来たなリオン」


「ねえあなた、あの人がお義父さん?」


「そうだ。顔は俺に似てるが性格は…」


 ドアが開いた音がしたので急に静かになった。


「どうぞ旦那様」とジェームズより先に旦那様が部屋の中に入り、僕たちの対面の席に座った。


 その後にジェームズが紅茶を入れたカップを僕たちの前に置いていくと旦那様の一歩後ろで立っていた。


「して、サイモン。君が連れている人は何だ?」


「俺の…家族です」


「ふぅーん。その子供はお前の子か」


 ギロッ僕の方を強い目で睨んできた。


 面接の時に探られていた目を思い出す。


 まるで心の中を読まれるかのように…。


「なるほど、それで何で眼帯をしている?」


「それは、親父には関係ない」


「それじゃあ私と戦ってみようじゃないか」


「何でリオンと親父が!」


「リオンというのか、リオン私と戦ってみたくないか?」


 これは何だ?


 何で僕と戦いたがっている。


 この戦いに意味はあるのか?


「どうした?返事はまだか」


 サイモンの親父は、その場で鞘から剣を抜いた瞬間に強風が出た。


 目の前に置いてあったカップにひびが割れた。


 アンナとノーラは『キャー』と悲鳴を上げた。


「親父!リオンに何をするのかわからないけど、俺がアンタを倒すことになる」


「黙れ!俺はリオンに話しかけている。さあどうする?」


 これは挑戦状だ。それに学校に行く前に自分の実力を知りたい。


「わかりました。おじいちゃんの挑戦受けます!」


「安心しろ。サイモンの奥さん。孫相手に傷つけようとは思ってない」


「本当ですか」


「ああ、ハイランド家当主として誓おう」


「それで質問いいですか?」


「何だ?リオン」


「おじいちゃんの名前を知らないなと思って」


「私の名前はトーマス=ハイランドだ」


「僕は、リオン=ハイランド。剣と魔力の組み合わせで勝負をします」


「はっはっは!剣と魔力の組み合わせとはやはり私の目に狂いはなかった。それじゃあ付いてこい」


 僕たちは、客室から移動して二階に上がった。


 らせん階段で二階に上がった先に扉があった。


 その扉をトーマスが開けると、大量の剣や杖、鎧が箱の中に入っていた。


「ここは?」


「決闘場。ここでアルカディア軍は鍛錬していた」


 トーマスは木剣を持って一振り木箱に当てた。


 すると木剣も木箱も粉々になり大量の武器や防具が出て来た。


「この武器は領土争いで獲得した戦利品だ」


 何だ、よく見たら武器以外にも魔法石や鉱石も売ったら儲かる品が出てきてる。


「すごい宝の山ですね」


「勝ったら一つプレゼントだ」


「いいんですか!」


「もちろんだ」


 そのやり取りを見てサイモンは口をポカンと開いていた。


「それじゃあ武器を選んで戦おうや!怪我しても治療はしねぇぞ」


 トーマスは戦いを楽しみにしている悪魔的な笑みを浮かべていた。



















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