女神様からのギフト
目を開けると見た事もない真っ白な部屋のような場所だった。円型のベットだけが中央に置いてあるだけ。
僕は身体を起こそうとしたら違和感をもった。
その違和感は直ぐに気づいた。身体中が透明のようになっており自分の顔を触れようとしても出来ない。声を出して話そうとしても無理。
信じられない出来事に頭の処理が追いつかない。
「あれ?目覚めたね」
突然目の前に女性が現れた。
(誰だ?)
「私の事を聞いているのかな?車に轢かれた迷い人君」
(車に轢かれた?)
「あれ?まさか覚えてない?」
その瞬間、頭の中でその時の記憶が鮮明にビデオのように再生されていた。
(ああ…僅かだが思い出した。それより君は誰でここは何処ですか?)
「うーん。質問が多いけど、まず私は君の世界でいうと女神様。そして此処は私の部屋だよ」
(その女神様が目の前に現れたということは、今から天国に行くって事ですか?)
「本来なら天国行きか地獄行きか選別するんだけど、君はこの世界の生まれではない所から来た異端児のような存在だから何も出来ないんだよね」
(ん?この世界の生まれではない?え〜と…つまり地球じゃないって事?)
「まぁここは君のいう地球の神ではないね。そもそも地球なんて私は知らないし〜」
そう言った女神は、突然空中からカップが出現し紅茶のような液体を空中から出してカップに注いで飲んでいた。
(女神様は凄いことをするんですね)
「私は女神様だよ。この空間では思い通りの事が出来るんだよ」
(思い通りに出来る?)
「そうよ!それより君はこれから暇?」
(暇もないも死んでいるから何も出来ない)
「そう?じゃあさ今から生き返る?」
(何!僕は生き返る事が出来るんですか?)
「まぁまぁ落ち着いてよ君。私はただこの世界に転生させようとしているんだよ」
(この世界ってことは?地球ではない場所ってこと!?)
「そうよ!君のいた地球について調べて見たけど中々つまらない星のようね。私のいる世界は地球よりもハラハラすると思うけどどう?」
女神様は今の僕にとって魅力的な提案をしていた。
あの頃の生活よりもより良くする為に僕は新たな世界で後悔のない人生を送りたい!
(その提案受けます!)
「そうだよね〜!じゃあ早速準備に取り掛かるからね〜」
すると空中から水晶を取り出して何処かの家庭を映し出していた。
(あの、何を見ているんですか?)
「君の新しい家だよ」
(はぁ〜)とため息を付くと両眼に違和感があった。
(ん?何だ?眼が痛い)
「痛いのは我慢してね。私からのギフト。きっと君に役に立つよ」
(何だよ?何も説明なしかよ!)
全身が青色の光に包まれた瞬間、真っ白な部屋には居なかった。




