未来眼
十歳になった。
僕がこの世界に来て十年の時を過ごした。
十年も経過すると僕の周りにも変化が訪れた。
まず、僕に妹が出来たことだ。
名前はノーラ=ハイランド。
髪は茶髪で母さん似の美人だ。
うちの両親は、夜になると愛情表現を沢山するようになったから弟か妹が出来ても不思議ではなかった。ただ前世では一人っ子だったため妹がいる環境になれなかった。
まず、子育てが大変で両親は夜泣きしていると起きて対応していた。
ただそれだと体力が持たないため、当番を決めた。
するとどっちか一人は寝れる。
まぁ、僕もおむつを交換したり抱っこして寝かせたりしていた。
結論、子育ては大変だった。
もしかしたら僕の事を育てるの大変だったかも知れない。
そして今はノーラも二歳になり歩き回る年頃になった。
走ったりジャンプしたり、自分の意志で自由に動き回ることが出来る。
僕も庭で一緒に遊んでいる。
ノーラには、魔法を教えてない。
別に、嫌われたくないと思って教えてないよ?
こうして妹が出来て嬉しいという報告がまず一つ目。
次に語ることは、師匠についてだ。
結論から言うと、グリフィン襲撃から数日後に村から出て行った。
師匠とら別れる時は、エリーは泣いていた。
エリーが泣いた時の師匠の困った顔が記憶に残っている。
最後に師匠は僕らに杖をあげた。
「私の弟子としての証だから、無くさないでね」
「わかりました」
「大切にします!」
僕に渡した杖には、薄緑の魔法石がついていた。
エリーの杖には、水色の魔法石がついていた。
薄緑の魔法石は風魔法を強化。
水色の魔法石は水魔法を強化。
緋色の魔法石は火魔法を強化。
今でもその杖を使ってエリーと共に日々鍛錬している。
あと僕も十歳になったので剣術を父さんから習っている。
やはり父さんは、僕に剣術を教えたかったらしく、朝から晩まで最初の方は学んでいたが、母さんとエリーに「遅い!」と怒られたため午前中に剣を学び、午後にエリーと魔法の鍛錬しているという前世ではあり得ないほど頑張っていると自分では思う。
それとグリフォン襲撃から気になっていた目が痛くなった原因がわかった。
僕が勝手に名付けたけど、未来眼を手に入れたらしい。
それも女神からのギフトだ。
あの日、転生された最後両目が痛くなった。
ただ今はまだ右眼にしか、どうやら影響はない。
右眼に魔力を込めることで発動することができ、慣れるのに時間がかかった。
魔力を単に込めればいい訳じゃない。
魔力を込めた時間で数秒、数分の未来が視える。
なのでエリーと魔法の鍛錬している時に使用すると彼女の口の動きでどの属性の魔法を使うのかわかる。
ちなみに僕とエリーは、二つの属性の魔法を扱う事に成功した。
エリーは、水と火魔法。
僕は、風と水魔法だ。
話を戻して、魔力を込めすぎると右眼に負荷がかかり血が出たり頭が痛くなったりと病状が出る。
中々、繊細なギフトを女神様から受け取ったと思った。
ただ、未来眼のおかげでこうして生きることが出来たので文句はない。
あとは、左眼だ。
僕は鏡で自分の顔を見た。
女神から何の能力を貰っているか分からないが、気長に開花するまで待とう。




