襲撃
涼しい風と共に草原で三人が立っている。
僕の横には幼なじみが緊張していて杖を力強く握っているのが分かるし、対面にいる師匠は手鏡を出して自分の姿を見ている。
そんな中、静けさを破ったのは、僕であった。
「解き放て風刀!!」と今まで発動したどの風刀よりもスピード威力ともに最大の攻撃を意識して師匠に攻撃をした。
「解き放て水氷針!!」
風刀の後を追うようにエリーの氷針が師匠に迫っている。
エリーの水魔法は、僕との遊びで水と氷の性質についてわかりやすく説明したためエリーはオリジナルの魔法として発動できるようになった。
「守れ水壁!!」と師匠は風刀を水の壁を自分の周りに展開して守り水氷針に対して、風刀で氷針を切り刻んだ。
すると師匠は、風魔力で身体を加速させながら走って近づいてきた!
「解き放て水針!!」
僕はその接近に対して風魔力の力で飛んで避けることが出来たが、エリーは師匠の動きについて行くことが出来ず師匠の水針をまともに受けて体制を崩した後、師匠はエリーを抱きかかえた。
「怪我はないわよね?」
「は、はい痛くなかったです」
「私にかかれば水針威力を抑えて、風魔力を補助としてスピードを上げたから今まで見せた水針よりも断然早く感じられたんだよ」
「エラ先生。でも私たちの攻撃は簡単に守れた…」
「そんな事はない。エリーの水氷針も固くなっていたし、リオンの風刀もその辺にいた冒険者にいた連中よりも強かったわ」と語っていた。
「師匠…同年代で考えた時に僕らは強いですか?」
「もちろんさ!リオンもエリーも私の自慢の弟子だからね。だから早く十三歳になりなさい」
「でも私の家は学校に通うほどお金は持っていない…」
「それなら私の紹介で連れて言ったら奨学金で通えるわ」
「え?いいんですか」
「もちろんよ!こう見えて私は有名な貴族出身よ。老いぼれた学園長の説得は任せて!」と自信満々に話してくれた。
ただし数年後、師匠が忘れていなければの話。
こうして話をしていると空から見た事のない巨大な鳥が現れた。
その巨大な鳥は我々のことを見つめていた。
「二人とも!私の側から離れないで!!」と師匠が言った瞬間、その巨大な鳥は口から炎を出した。
「守れ!水壁!!」と師匠も僕たちを守ろうとしてくれたが水壁が蒸発していた。
「リオン!エリーと一緒に避難するんだ!」
その言葉通り、僕はエリーを抱き上げて炎の攻撃を受けないように空中に浮いた。
ただ、エリーも一緒に持ち上げることになると長い時間空中に浮くことは難しそうだ。
そのため草原から一時的に避難した。
横目で師匠の様子を見ると風魔力を駆使して炎の攻撃から逃げていた。
しかも村に被害が及ばないように誘導している。
僕は、そのままエリーを連れて村まで逃げて父さんに報告しようと考えていたが、目の前にも二体目の巨大な鳥がいた。
そいつは僕たちを見て爪で攻撃しようとしているのが視えた!
でもまだ攻撃されていない。
僕が進路変更すると炎が口から出した!
すぐに降下して避けた。
何故か巨大な鳥の行動が視えるようになった。
まるで一歩先の未来が視えるかのように…
「リオン!目から血が出てるよ!私の事は置いていいから」
確かに目が痛くなっている。
それでもエリーを無事家に帰すことが今の僕に出来る使命だ!




