エラ=フォン=サンドナー
今日は、師匠とエリーの二人で誰もいない草原に来ていた。
この場所は、エリーと魔法で遊んでいる時に見つけた場所でとても気に入っていた。
今回は、草原で師匠と戦うためだ。
師匠は、魔法属性を風と水の二つにしてもらい我々と同じ土俵で戦ってくれるらしい。
昨日、師匠とエリーと一緒に庭で二つの魔力を扱えるように頑張っている時に、「私が火魔法発動したら綺麗な草原が焼け野原にしてしまいますわ」と紅茶を飲みながら言った。
本当に焼け野原になる未来が見えたのでやめて欲しい。
「エラ先生!リオンと二人で戦ってもいいですか?」
「勿論よ!私のことは心配しないで!七歳の子供二人相手に負ける事はないわ」と言いながら風と水の魔力を出していた。
身体が吹き飛ばされそうになるほどの風と水が組み合わせて嵐のようになったので、庭がぐちゃぐちゃになった。
僕らの魔力と質が違う。
これが年齢と共に魔力の質が変化する証明になるのだろう。
その後、師匠は僕の母さんとエリーの母さんに怒られていた。
ーーーーー
エラ=フォン=サンドナー視点
サイモンの頼みで家庭教師をすることになった。
昔同じパーティメンバーだったということもあったし、彼の息子も気になったので彼の頼みを了承した。
サイモンがいなくなってパーティーは解散した。
メンバーはそれぞれ別の人生を歩むようになった。
勿論、私も冒険者を辞めて研究者になった。
私は、特異体質なのかよくわからないけど、三つの魔力を同時に発動できるというのもあり、奨学金制度で行くことが出来た。
ただ研究者としての生活も飽きてきた頃、いや向いていないと思い始めていた頃にサイモンから手紙が届いた。
アイツが私の職場をどうして知っているのかは分からないけど、手紙の内容を見たら面白そうだと思った。
給料が余り良く無いことが唯一の不安だったけどね。
そして、いざアイツの家に行くとパパになっていた。
小さな子供と一度だけ見たことある受付嬢のことを私に紹介してくれた。
「リオン=ハイランドです」と小さな子供は紹介してくれた。
するとリオンは身体を空中に浮かせた。
私に出来ないことを目の前で披露した。
その瞬間、「私に任せて!」と反射的に口から言っていた。
それからリオンの友達のエリーも入れて様々な知識を教えた。
二人は凄く賢い。
他の同年代の子達に比べて才能が溢れている。
オリジナルの魔法を発動させる事が出来ている。
私は所詮、魔法書の内容に書かれてある魔法しか扱える事が出来ない。
その事が気になってエリーにオリジナル魔法について尋ねてみると、「リオンに教えてくれた!」と言っていた。
やはりアイツは凄いやつだった。子供の頃から周りの貴族というか魔力を持っていた連中を小馬鹿扱いして努力をしなかった私とは違う。
リオンは、まだ努力を積み重ねている。
おそらく私より上の存在になって魔法使いとしていろんな改革を起こしてくれるだろう。
いやリオンとエリーには有名になってもらわないと困る。
これは投資よ!
私が低賃金で田舎の何もない村に来たんだもの!
将来私が困ったら役に立ちなさい!
エラは自宅でお酒を飲んでいた。




