師匠の紹介
七歳になった。
前世だったら小学校に通う年齢になった。
家に居てもある程度の常識や読み書き・地理・通貨を覚えた。
まずこの国というか世界では、一人前になる年齢は十六の年になってからだ。
そして十三の年になると学校へ行くことができる。
ただお金が必要なため親がお金持ちは容易に入学することができるが、お金を持っていない家は奨学金を貰って学校に向かう。
そして学校に通うことのできない人は家の手伝いや働きにいくしかない。
冒険者の選択は十六歳になってからという年齢制限があるから無理だ。
僕も学校へ三年間通った後、仕事につくか研究者になるか選ぶことができるらしい。
研究者の仕事は、魔法関する新しい論文を発表したりする場所だ。
前世でいうと大学・大学院みたいな所だ。
この世界の識字率は前世にいた日本と比べて極めて低い。
まぁ学校に行かない人もいるから当然と考えるべきだ。
それと僕が今住んでいる国はアルカディアだ。
他にも海を渡ると沢山の異種族が住んでいる国アーテン。
つい最近までアルカディアと領土戦争していた国ヴァルラン王国。の三カ国しかない。
言語も異種族語と人間語の二種類しかないため本気で覚えようとしたら出来そう。ただ異種族語の本なんて無いため断念している。ただ将来的に行くことがあればぜひ行ってその目で獣人族の耳や尻尾を触ってみたい。
通貨は札がなくてコインで経済を回している。
算術に関しては前世の時と一緒だけど数字が違う。
こうして七歳になると僕とエリーに師匠が出来た。
今までの情報も来ている父さんが呼んでくれた家庭教師…いや師匠のおかげだ。
家庭教師の名前は、エラ=フォン=サンドナー。黒髪ロングで年齢は父さんより上。(父さんが教えてくれた)名前からして貴族出身で階級が上の方だ。
昔、父さんと同じ冒険者メンバーだったらしくて、共に世界中を旅していたらしい。
父さんが世界中を旅していた事も両親との馴れ初めも七歳になってわかったことだ。
(一目惚れの力恐るべし)
因みに師匠も近所に住み始めており、村では魔女が住んでいると噂されている。
確かに喋り方から雰囲気から服装まで、魔女のようだ。
実際には僕らに良くしてくれて、平民のエリーに対しても分け隔てなく接してくれている。
前世では歴史的にみても身分社会はあまりいいものではなかったからだ。
さて、師匠から勉学の他にも魔法を教わっている。
師匠は、無詠唱で風水火の三つの魔力を同時に発動することが出来る。魔法書を読んでいた僕にとってイレギュラーな存在だった。
最高の師匠の弟子になった。
僕は今、二つ同時に魔法を発動出来る様に日々頑張っている。




