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作戦会議

『高雅神山』大陸の中心からやや北東にある全体の七十パーセント以上を雲に覆われた謎多き山、神を祀っていると言い伝えられているが危険が多いため立ち入りを禁じられていた、しかし数日前山を覆っていた雲が晴れたのだ、数百年の記録を辿ってもこんなことは初めてらしく実情を調査するため勇者である俺が派遣されたのだ


「この山の山頂に裏ボスってのががいるんだな」


「ああ、『聖竜ステラ』っていうドラゴンがな」


「ふ~ん・・・ところでさ、なんで魔王城がまだ浮いてんの?」


山登りを始めてしばらくたち高い場所から広大な景色を見ていたら、数日前に崩壊し崩れ落ちたはずの魔王城が浮かんでいるのを見てしまったのだ


「そりゃラスボスだからな何回でも倒せるようになってんだよ」


「えっじゃあ魔王って今もあそこにいるの」


なんかあいつ、死に際に呪いがどうのとか言ってなかったか、なんかちょっと可哀そうになってきたな


「そんなことよりいまは『聖竜ステラ』をどう倒すかだ」


「そういや今の俺じゃ倒せないとか言ってたな・・・けど今の俺ってダメージを受けない無敵状態だし負けようがない気がするんだが?」


「負けないだろうが、勝てもしない、ステラには毎ターン終了時にHPを50回復するスキルがあるんだけど、お前の最大火力じゃ1ターンに50ダメージ以上与えられない、だからどれだけ殴り続けても倒せないってわけだ」


なるほど今までみたいにチリツモでダメージを稼ぐ戦い方じゃ倒せないわけか


「じゃあ『反射魔方陣』とか『旋風剣』で魔法やブレスを跳ね返すのは?」


「確かに有効だろうがいかんせんステラは手数が多い、魔法もブレスも撃ってくるタイミングが分からなければ意味がないからな」


「他に何か有効そうな攻撃はないのか?」


「そうだなすてらが物理攻撃をしてきたら『ヤスリアーマー』のダメージ込みで50ダメージ以上与えられるだろうし、最近覚えた『避雷針』も決まれば有効だろう」


『避雷針』は先制技で発動するとそのターンの間、放たれた雷系の技を吸収し三ターンの間自身のステータスを上昇させる能力、味方の放った雷も吸収するので基本は仲間と協力してバフを掛けるための技だが、仲間のいない俺は相手が雷系の技を撃ってくるタイミングに合わせて使用しなくてはならないので今までこの能力を使ったことはない


「なあ、その『聖竜ステラ』が使う技、全部教えてくれ」


「えっ、まあいいけど・・・」


小川の持つ全ての情報を聞き出した、『聖竜ステラ』の使う技は、尻尾で薙ぎ払う、爪で切り裂く、全身を使った突進などの物理攻撃、次に魔法は二種類使ってくる、植物を操り巨大な根っこで攻撃する魔法と太陽の一部を召喚しあたり一帯を焼き尽くす魔法だ


ブレスは三種類、火炎のブレスと冷気のブレス、そしてその二つを混ぜ合わせた炎と氷二つの性質を持つブレスだ


その他にも翼を振って暴風を発生させる技や雷を呼ぶ技、目からビーム出す技に大声でひるませる技、無数の羽を飛ばして攻撃する技、巨大な岩を落とす技など挙げればきりがない、確かに手数が非常に多いようだな・・・それでも勝たなきゃならない、何としても・・・


「・・・なあ小川、全部俺に任せてくれないか」

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