紫の酩酊
ことわざのパロディ好きなのです。
酒に交われば赤くなり
翌朝まで酔いを残せば青くなる
心地よきは そのはざまにある紫の酩酊
胸でくゆらせる想いは
恋より出でて愛より青し
されどまだ 赤く燃えるには至らずに
素面じゃ吐けない口説き文句を
ろれつのまわらない舌にからませる 紫の酩酊
酩酊する——また一件 飲み屋のあかりが消えるよ
紫に酔いどれて 繁華街を漂うように
安酒と しみったれたこのおれと
いまごろどこでなにしてるかも知らねえ
あんたへこぼした
ほんと いい女だよなってつぶやきと
夜長と呼ぶにも酔いを醒ますには
はやすぎる朝の訪れを
深く染めあげる紫の酩酊
ことわざ以外のパロディもはいってますが(笑)